アメリカによる日本の自動車への高関税措置が遠のきSUBARUの株価が上昇

アメリカ訪問中の安部首相とトランプ大統領による首脳会談が実施され、2国間の貿易を自由化する貿易協定の締結に向けた交渉を始めることで合意しました。

本格的な交渉の開始は来年以降になります。

安部首相は、この貿易協定の交渉中は、アメリカが日本に対して自動車への追加関税措置を発動しないという確認をとったと言っています。

共同声明に「アメリカ及び日本は協議が実施されている間、共同声明の精神に反する行動をとらない」との文言があり、この文言が自動車への関税措置の不発動を意味していると述べているのですが、どうしてそのような解釈になるのか文言だけ見ると意味が抽象的すぎてよくわからず、トランプさんに確認をとったということなので、状況が変わったら前言撤回みたいな方向にならないか一抹の不安はあります。

これを受けて、アメリカの追加関税措置への懸念で下落基調が続いていた自動車銘柄のSUBARUの株価が上昇しました。

スバルは国内よりも北米を主戦場としており、自動車の北米への輸出も多い会社です。

ロイターによると、売上高に占める北米比率は、スバル64%、トヨタ35%、ホンダ53%、日産53%となっており、スバルが1番北米比率が大きい会社です。

現地でも自動車を生産していますが、日本からの輸出も多いため、関税賦課への悪影響は免れません。

スバルの2日間チャートです。

(出典:SBI証券HP)

前日比で2.62%上昇しており、自動車株の中で最も上がっています。

9月の配当権利落ち日を過ぎて下落していましたが、下落分を取り戻したかたちとなりました。

もっとも、依然日米交渉の行方は不透明で、トランプ大統領の一声でまた株価が上下することも十分想定されるので、思惑や懸念で株価が左右される不安定な状況は続くのかなと思います。

9月の配当権利はとったので、懸念後退で上昇が続くようなら売ってしまって12月権利銘柄のJTやキヤノンに売却分の資金を追加投資する案もありかしらなどと考えてしまいますが、結局何もしないかなと思います。



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