持ち株のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランドが増配を発表しました。
四半期あたりの配当金を33.5セントから35.0セントへ増額します。
増配率は4.5%となり、これで44年連続増配銘柄となりました。
50年連続増配となりぜひとも配当王銘柄となってほしいです。You will be the dividend king!
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドは、過去87年、349四半期連続で配当を継続している頼もしい企業です。
AMDは、「穀物メジャー」と呼ばれる穀物の流通に多大な影響を有する会社の1つです。
大豆、トウモロコシなどに強みを持っている企業です。
Wikipediaによると、現在は5大穀物メジャーとして以下の5社が存在しています。
- アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド
- ブンゲ
- カーギル
- ルイ・ドレヒュス
- グレンコア
本当は穀物メジャー最大手のカーギルが喉から手がでるほど欲しいのですが、残念ながら創業家が大半の株式を有する非上場企業となっているため、投資できません。
そのため、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドに投資しています。
世界で食料危機が発生した時に世界の穀物の流通を牛耳る側に付きたいので投資しています。
地味に連続増配を継続してくれればパフォーマンスは少々悪くても気にしません。
「穀物メジャー」という中二的なかっこよさ溢れる企業の株主という満足感でお腹いっぱいです(隣の家のご馳走の匂いでご飯を食べているようなものです・・)。
もっとも、世界の人口は今後ますます増加し人や家畜の食料需要は増加の一方なので穀物メジャーの今後は安泰と考えているわけではなく、穀物の想定需要よりも供給が上回ってしまいコモディティーである穀物の価格が下落し利益が下がるといったことも当然のようにありえる業界だと考えています。
ADMの2010年から2019年(予定)の直近10年間の1株あたり四半期配当金・増配率・配当性向の推移のグラフを載せます。
増配率は、年によってかなりばらつきがあります。
平均すると9.8%となりますが、2014年の26.3%と2015年の16.7%が突出しています。
直近の5年間はひたすら増配率が減少している状況です。
配当性向は40%台となっており、まだ余裕はあります。
2018年4Q決算概要
通年の数字でみると、増収増益決算となりました。
以下2017年度業績との比較です。
(百万ドル) | 2017年度 | 2018年度 | 増減率 |
売上収益 | 60,828 | 64,341 | 5.8% |
税引前利益 | 1,609 | 2,060 | 28.0% |
純利益 | 1,595 | 1,810 | 13.5% |
希薄化後EPS | 2.79ドル | 3.19ドル | 14.3% |
EPSは14.3%伸長と順調です。
ADMは、事業セグメントを4つに分けています。
調達(Origination)、油糧種子(Oilseeds)、炭水化物関連(Carbohydrate Solutions)、栄養素材(Nutrition)です。適切な訳語がわからないので適当に約しています
セグメント別の売上規模はそれぞれ下のようになります。
- 調達部門:25,060万ドル
- 油糧種子:24,831万ドル
- 炭水化物関連:10,279万ドル
- 栄養素材:3,790万ドル
セグメント別でみると、油糧種子(oilseeds)がとても好調でした。
特に第4四半期は油料種子営業利益が2倍以上に伸びています。
2020年は今年以上の増配を期待しています。
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