暴落は歴史では学ぶことができない愚者が経験から学べる絶好のチャンス

ダウもS&P500種も日経平均も暴落が止まりません。

日々株式資産が溶けてつらい思いをしている人も多くなっていることかと思います。

株式投資をしていると、人間の感情とは本当にやっかいなものであるなとつくづく実感します。

株式市場で儲ける方法は簡単なことです。ホモ・サピエンスをやめればよいのです。

人間の感情に従う限り、株式市場では財を成せません。

人間の感情がしたいこととは逆のことを実施すればいいのです。

ホモ・サピエンスの感情どおりに行動すればすぐに資産は市場の水雲となりますので、逆をいけば資産は増えます。

この論理から言えば、暴落局面で集中投資して資産が増えている人は、人間の感情どおりに行動していないのです。つまり人間の感情がないから人間じゃないんです。きっとターミネーターか何かです。よくわからないことを言っていますが、それほど暴落局面で買うというのは人間の本能に反する行為なのです。

株で儲けるには安く買って高く売ればよいのに、これをほとんどの人が実践できないのが暴落相場になるとよく分かります。

いくら不景気になったとしても人々は変わらずコカ・コーラやペプシコーラは飲むし、喫煙所はいつも人でいっぱいでJTやフィリップモリスのタバコは吸われているし、不景気だからといってファイザーやジョンソン&ジョンソンの薬を使わなくあることはあり得ません。

株価ではなくて、事業を買う。

分かっていますが、頭ではわかっていても体が硬直して動きません。

少し前までの上昇相場では頼むから割安になってくれと思いながら株式を購入して、アメリカ市場が開けばすぐにログインして増えていく証券会社の株式資産の数字を悦に浸って見ていたのが高値からたった20%下落したたけで証券口座にログインするのにものすごく抵抗があるし割安と思える銘柄が増えてきたのに市場のほうを向きたくありません。

また株式を買おうと思っても、上昇相場で調子に乗って資金を使ってしまったために手元の現金が枯渇しているし、仮に現金があっても恐怖で株を買うなんてとてもできません。

また確たる投資哲学が自分の中にあるわけではないので、含み益のある銘柄や含み損がある銘柄を売りもせず追加投資もせず、何をどう動いたらいいかわからず何も行動できずに「何も行動しない決断」をしてただ資産を溶かしてゆく。

愚者乙です。

自分のことです。

ドイツ帝国宰相ビスマルクの有名な格言に、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があります。

なお原語だと以下のよう言葉となります。ドイツ語が堪能な方はこちらで見たほうがよいのでしょうね。

「Nur ein Idiot glaubt, aus den eigenen Erfahrungen zu lernen.Ich ziehe es vor, aus den Erfahrungen anderer zu lernen, um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.」

Wikiquoteの直訳によると、「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む」という意味になるようです。

自分を含む人間の99.9%は愚者です。

歴史や本から学べず、自分の経験からしか学ぶことができません。あるいは自分の経験からさえ学べない人だっています。

リーマンショックでは50%以上暴落したという事実を知っていても、自分で株式投資をして損失を出す経験をしていないので、多くの投資歴の浅い投資家の中ではリーマンショックの衝撃は教科書的な出来事に過ぎません。

またたとえリーマンショックを生き延びた人であっても、1929年に株式が90%大暴落した世界大恐慌は経験した人はいないでしょう。

60%の下落は経験したことがあっても、90%の下落は経験してないわけです。なので、世界大恐慌ほどの大暴落を想定して株式投資しているかといえば、そうではないと思います。

そしてリーマンショックを超える大暴落が発生する可能性は、否定することなどできません。

また長い歴史を紐解けば、株式市場は暴落を挟みながらも右肩上がりで一貫して上昇しており、特にアメリカ株式市場に投資していれば統計的には年率7%のリターンを得ることができると本で読んで分かっていても、何十年も株式市場に向き合ってその事実を経験していないので、愚かにも底値で狼狽売りする人が続出します。

そんな愚者ばかりだからこそ、今日も0.1%の賢者は市場で儲け続けることができます。

自分が経験していないことは、存在していないことであり、過ぎ去った過去であり将来起きないこととして扱うのが人間の本質です。

そしてこの本質を変えることは人類がホモ・サピエンスをやめない限りはできません。

人間は現代と未来に生きるものなので、そんな経験していない過去のことに限りある脳の容量を使ってずっと気にしていたら、何も人間活動ができなくなり人間社会は何も発展しなくなってしまいます。

さて、アメリカ株式市場も日本株式市場暴落していますが、暴落は自分の経験からしか学ぶことができない愚者が経験から学ぶことができる絶好のチャンスだと思います。

愚者だからこそ、市場から退場しないために経験から最大限学ぶ努力をしなければなりません。

暴落はつらいですが、何か暴落から糧を得なければ、ただのやられ損になってしまいます。

自分の経験からも学べなかったら、もはや愚者未満の存在になってしまいますので、つらくても自分と向き合わなければなりません。

上昇相場ではいけいけどんどんだった自分が暴落相場でどのような心理状態になるのか、恐怖を感じて身動きができない場合はその理由は何なのか、現金比率は適切だったのか、リスクを取り過ぎていたのか、どのくらいの現金比率があれば自分は暴落に動じなくなるのか、恐怖を乗り越えられない現在の投資対象や投資方法は適切だったかなど、自分をチェックし行動を起こすことで次に来る暴落に備え、あるいは今後の投資リターンを上昇させるヒントを得ることができます。

上昇相場で一気に投資してしまって現金比率が足らなくてやばいと思っているんだったら、ともかくも精神の安定を保てるくらいに現金化しなければいけません。

実生活で豊かになるために株式投資をしているのですから、株式投資が実生活にネガティブな影響を及ぼしてしまったら本末転倒になってしまいます。

上昇相場で調子にのって投資しがちだったなら市場の養分一直線の自分の方法を戒めるか、多分それでは足らないので証券口座とは別の現金専用の決して触ってはいけない口座をつくって常に現金を確保して心の安定を保てるようにする必要があります。

アメリカ株を中心に高配当株や連続増配株への投資を実施している人は、プロフェッサー ジェレミー シーゲルが言うように、配当は「the bear market protector」(下落相場でのプロテクター)の役割を果たし、これが下落相場において配当再投資により安く株数を追加できることでそれが今度は上昇相場でのリターンの「Accelerator」(加速装置)となるのですから、下落相場であってももらった配当は再投資しないと連続増配株に投資している効果が低減されます。

いつ配当再投資するの?今でしょ!というまたとないタイミングで配当再投資ができないのですから。

それが人間の感情によって下落相場で配当を再投資できないのであれば(できないからこそコカ・コーラやフィリップモリス、エクソンモービルで億万長者になったアメリカの個人投資家がいないのでしょう)、もう人間の感情を排する投資方法(タイミング投資をやめ、機械的に決めたルールで投資するなど)をするしかありません。

自分でしっかり銘柄を調べることなく周りのブームに乗って感覚的にグロース株投資して無事に高値掴みをして、日々溶けてゆく資産額や含み損で真っ赤に染まった証券口座を見るのがつらいから株式市場の状況を見るのを放棄し株式市場から離れると、おそらく底値から市場の低迷が続いていく1番おいしい時期を逃し、また上昇相場が始まり好調な相場の終わり頃にやっと現金も回復してきて余裕がでてきてそろそろもう1回株式投資をするかなという気分になり、のこのこと株式市場に戻ってきて晴れて再び市場の養分となり資産を溶かすことを繰り返すだけになってしまいます。

今回の暴落はリーマンショック経験者には大したことないのでしょうが、それでもダウも日経平均も短期間で高値から一気に20%も下落しているのですから、自分にとっては暴落的インパクトです。

これまでギリシャショックやイタリアショックや2014年5月の日経平均の暴落、2015年のチャイナショックや2016年のブレグジット、2018年2月の暴落、10月の米中貿易戦争懸念による急落など、株価が急落するシーンはたくさんありこれらを経験してきました。

自分は相場の調子が良い時に投資を加速させてしまう性質があったため、これら急落のイベント時にはたいてい現金が枯渇していました。

結果として今振り返ればチャイナショックやブレグジットショック時に買っておけば大幅なプラスになっていたわけですが、買うお金はないし、まずあっても恐怖でブルッて買えなかったです。

この時の経験を活かし、現在は現金比率がたっぷりとあ・・・あれないぞ!?

と、基本愚者未満の自分ですが、いろいろな急落を経験して投資対象や方法は変えてきました。

FXやロシア株にも手を出していた頃は、なんちゃらショックで急落するたびに胃が痛かったです。

しかし、もろもろの急落を経ていろいろ投資方法を変えて「急いでお金持ちになることを目指さない」「配当をもらって毎月のキャッシュフローを増やす」をメインの投資哲学としてアメリカ優良連続増配株や高配当株をメインの投資対象にして、基本買った株は売らずに配当を再投資すると決めた今は、感度的に以前の暴落よりも暴落に対して感応度が下がり、精神的なダメージが浅くなったように思います。もちろんそれでも辛いですが。

繰り返しとなりますが、今回の暴落でイライラしたり気が滅入ったり溜息が出てしまう人、市場から離れてしまいそうな人は、それが何に起因しているかを考え修正する良い機会です。ここで行動しないと、暴落のたびに同じことを繰り返すことになってしまいます。

ジョージ・ソロスが言うように、儲けるのは二の次です。

まずは相場から退場せずに生き残ることが1番大事です。

そうすれば自然とパフォーマンスはついてきます(含み損なので全く説得力なくて恐縮ですが、そういうものだと思っています)。

なお、考えなくころころと雰囲気で投資哲学や投資方法を変えるのは好パフォーマンスにつながらないと思いますが、暴落を機に自分を内省して自分のこれまでの投資哲学なり投資のやり方なりを変えるのは、特に悪いことではなく自分を進化させるものとポジティブに捉えていいと思います。

古来、「君子は豹変す」といいます。

この言葉は、現代日本では一貫せずにころころと態度を変える様をネガティブに言う場合に使われることが多いですが、本来は、「優れた人間は、過ちは直ちに改め、速やかによい方向に向かう。」という評価の言葉です(「三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺」より)。

賢者は考えを変えるが、愚者は決して変えないのです。



2 件のコメント

  • 個別株はわかりませんが米国や先進国株式インデックスの場合はほぼ上がることが決まっているわけですから、暴落といっても気にしなくてもいいと考えています。資本主義は人間の欲望によって成長しますがそれを具現化したのが株式なので投資するなら株式以外にはないとも思っています。

    また個別株にしても10年待てばそこそこどの株も上がるような気はしますね。もちろん上がらないものもありますがそこは分散で対応でいいんじゃないでしょうか。

    あと投資で稼ぐっていう意識は危険な香りがしますね。なくなったら働けばいいやという楽天家はどの時代も強いと思いますよ。

    共にうまく資産を増やせるといいですね。

    • インデックスはほんの少ししか触ったことがありませんが、暴落時の感じ方がまた違うのですね。
      市場から退場せずに資産を増やしていければ良いなと思います。

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