先日義父母が孫の顔を見に我が家に遊びに来ました。
ゆったりできないので居心地悪くコーシーを飲みながら会話していたところ、日本経済の今後の話となりました。
日本の未来は明るくないし将来は暗いという景気の悪い話をしました。
義父もそろそろリタイアの年なので、投資を考えているということでした。
何かいい投資先はあるのだろうかと気軽に相談されました。
そんな時は、米中日英豪株へ投資している投資経験のある僕の出番です。
「お義父さん、オススメの投資先があるんですが」
「ほう、どこかね」
「アメリカ株ですよお義父さん」
「アメリカ株は過去200年の歴史を見ると、年率7%の成長率で株価が伸びています。また、日本株などは未だ30年前の株価さえ超えられない惨状ですが、アメリカ株は年々最高値を更新しており、かのリーマンショックもたった2年待っていれば株価は回復しました。アメリカ株への積立投資が最適解です。」
「なんと、それは本当かね?」
「はい、かの世界一の投資家、ウォーレンバフェットも自分の妻へアメリカ株のS&P500に連動するETFへの投資を勧めています。なので、アメリカ株のインデックス投資さえしていれば何ら問題ございません。お義父さんの老後もこれにて安泰です」
「先日信託銀行に相談したら、海外株式のアクティブファンドなるものを勧められたんだが、それはどうなのかね?」
「そんなもの手数料詐欺なので絶対に買ってはいけません。証券会社や信託銀行は回転売買させて手数料を取ることしか考えていませんので、むしろ彼らが1番勧めてこない金融商品を買うべきなのです。」
「はっはっは、さすがは娘が見込んだ男なだけはある。大したもんだよ君は。そういえば今度のマイホームにかかる資金はこちらで手当てがついたから君は何も心配することはない。娘と孫を頼んだよ」
「はい、万事私にお任せくださいお義父さん」
・・・以上脳内妄想の話は置いておくとして、実際にオススメの投資先を聞かれても、どこを進めたら良いのか、大変困りました。
知識としてアメリカ株インデックスがほとんどの投資家にとって最適解であるということは知っていますが、外国株投資を一度もやったことのない定年を迎える人間にいきなりアメリカ株を勧めるというのもなかなか現実的ではないように思います。
自分がアメリカ株や中国株に投資しているなんて義父母には言っておらず、おそらくそれを言うと特に義母からはこの男は怪しい株に投資をして財産を溶かしてうちの娘は大丈夫かしらと思われそうで怖いので、自分から公表するつもりもないです。
じゃあ日本株なら良いのかというとそういう問題でもなく、個別株だと配当利回りが高くて独占・寡占事業で安定してキャッシュを稼げるJTやドコモ、KDDIなどは有望だと思っていますが、世間から否定的な評価を受けることが多いたばこという商品を扱う会社の株を薦めることに若干の抵抗があるし、最近はひたすら株価が下がっている通信会社の株を推奨することも気が引けます。
結果個別株だと何を推奨すれば良いのか全くわかりません。
ひと昔前に安全性を重んじて電力株に投資する定年後の人が多かったのは気持ち的に理解できます。
株式だと国問わず結局何ちゃらショックが起きると半分くらい吹き飛びますからね。
日本国債が1番安全でいいですねと言ってしまいそうでした笑。
ブログなどは自分の意見として適当に言っても誰にも責任を負いませんので気軽に色々と言えますが、投資は結果が伴わないと金銭的な損失が出ますので、身近な人からアドバイスを求められても具体的な意見を出すのは危険だなと思いました。
とてもじゃありませんが責任取れないです。もし自分のアドバイスで義父が個別株投資を始め、早速含み損が出たら妻の実家に行けなくなりそうです。
というか実際自分はどれに投資すれば1番いいのかなんてわからないです。
投資は自分の財産で自己責任で勝手にやるに限ります。