インサイダーだって自社の株価の行方はわからない with ターミネーター2の感想

はまり易い性格なので「ターミネーター・ニューフェイト」を映画館で見て以来ずっと頭の中がターミネーター一色で、Youtubeで毎日のようにterminator battle sceneと検索しています。

タイミングよく土曜プレミアムでターミネーター2がやっていたので見ました。

どうせ削っちゃいけないシーンをセンスない編集でカットしまくって放送するんだろうなと思っていたら予想通りのフジテレビ編集クオリティでございましたと書きますが放送してくれてありがとうございましたフジテレビさん。バラエティとかどうでもいいので土曜夜9時からは映画放送してください。

いつ見ても本当にいい映画ですね。

自分に息子がいたら絶対に見せたい映画筆頭格です。レオンも筆頭格だけどね。

こんなときは男同士で、この胸熱な思いを息子に語って伝えることができたらなと思います。

映画って、年や人生を重ねると共感ポイントや見る観点が変わっていき、同じ映画でも違う味を楽しめます。

自分は子供が生まれてからは親目線で映画を見ることが多くなりました。

映画の中で、過去に愛を交わしたカイル・リースを殺され、自分も殺されそうになったにもかかわらず、息子のジョン・コナーをどんな状況になろうとも絶対的に守りジョンの相手をするシュワちゃんを見て、だんだんとあほでくずで自分勝手な生身の男共よりも実はサイボーグこそが最適な父親なのではないかとサラ・コナーが思いを馳せるシーンがあるのですが、果たして自分はサイボーグに父親として勝てるのかと以前までは右から左に飛ばしていたシーンでしみじみと考えてしまいました。

僕もサイボーグのように娘を絶対的に守ることのできる男でいたい。

小学生に戻ってターミネーターごっこしたい。

血は水よりも濃し。

I know why you cry. But it is something I can never do.と誰かに言わずにいられようか、いやいられまい。

以上、本日の主題で、以下おまけの話です。

こんな役に立たない記事読むよりはターミネーター2見たほうがずっといいと思いますよ。

インサイダーが絶対に判断を誤らないかというと、そうでもないと思いますよという話です。

一般的には、全世界でその会社のことを1番よくわかっている人間はアナリストでも新聞記者でもなく、会社内部の会社の未公開情報にアクセスできる会社内部の人間なので、その人間が株を買ったという情報があればそれはその後当該企業の業績が拡大したり会社の株価が上昇する有力なメッセージと見做されることが多いです。

CEOが自分の企業の株を買ったとニュースで出ることもあるので、CEOのパクリ投資をすれば簡単に儲けられるような気がします。

そういう事例もあるのでしょうが、企業のインサイダーが株価が今後上がると思っても、意外と上がらないケースもあります。

僕が社会人になって1番お世話になり、彼のためなら終電まで喜んで働けるというくらい忠誠を抱いている過去の上司がいるのですが、彼は今経営企画部的な部署のトップについています。

経営企画部なので、会社内部のあらゆる情報が入ってきて将来の経営計画を立てたり経営層の意思決定を補佐する立場です。

以前、前の会社の株価が低迷している時があり、この昔の上司と飲んでいる時に株価下がってますねと話題にしたら、今は買い時だから買っておいたほうが良いよと強く推薦されました。

あんなに仕事ができてこの人がいればこの会社は大丈夫だと思えるくらいの人でしたが、その後20%くらい株価は下がっていました。

またこれも前の会社の話ですが、心からこの人はできると尊敬し、人格的にも優れており脱げと言われれば喜んで脱げる先輩がおりました。

その先輩は事業部の状況もよく理解しており平社員にはアクセスできない情報にもアクセスできる地位にあり、会社の中のある事業が数字的には絶好調でいけいけだったのですが、不安要素を抱え持続可能性のない状況でした。

そんな中で、今が1番高値だからさっさと事業売却したほうがよいというのがこの先輩の持論で、当時僕はこの人はなんて賢い人なんだと心底心酔していました。

その後、この事業はますます業績が好調となる結果となりました。

CEOの事例ではありませんが、株価の行方や事業の行方は、内部の人間でも予想することが難しいです。

高値で買収されるとか、新薬の承認が下りることが確実になったとか、そういったわかりやすいインパクトを持つ事例を除けば、会社内部の人も、自分の会社がこれからどうなるかなんてわからないことのが多いのではと思います。

会社員をしている人なら自分自身が会社の行方についてわかるかと言われるとほとんどの人がわからないでしょう(僕は自分の会社の将来の業績なんて全くわかりません)。

また、自分の企業の社長や最高財務責任者(CFO)が自社業績の先行きが予想できているかというと、どうもそんなことないような気がしてなりません。

表向きの数字を理解している気になっているだけで、会社のことをあいつらがそんなに理解しているとは思えない。

CFOなんて、偉そうに経済紙の単独インタビューとか載る立場の人間ですけど、上がってきた後追いの数字見ているだけで最前線の事業実態何も理解できてないだろと思います。弊社のことです、はい。

特にコングロマリットな企業だと、自社事業のほとんどの分野は一回も担当したことがない領域だし、自社の事業実態がよくわからない状態でCEOになるとか普通にあるんじゃないでしょうか。

そういえばIBMのCEOも2018年11月に自身で300万ドル分の自社株買いをしていますが、その後株価は低迷してさっぱり伸びていません・・と締めたかったのですが、チャートを見たらその時よりは10%くらい今の株価は高くなってますね。

ターミネーター・ニューフェイトの評価・感想/ ターミネーター2を超える映画はもう現れない