株式市場は総楽観です。
アメリカ株は全然下がる気配がないですし、日本株もバブル期に次ぐ最高値となったようで、株式市場は非常に好景気です。
コロナで生活が苦しくなる人もいる一方で、株式投資をしている人は株価上昇の恩恵を受けています。
まさに資本主義ですね。コロナの影響もないし投資も順調という人は、ボーナスで何に投資しようかとワクワク考えているのではないでしょうか。
コロナで不景気なのに株式市場は今の実態経済を全く反映していないとかよく言いますけど、そんなの当たり前です。
株式市場は現在の実態経済なんか眼中にないので、そんなの反映されません。
彼女は今のあなたではなくて、半年とか2年後のあなたを品定めして動いているのです。
株価は、今の視点で見た合理的に予測される一定程度将来の経済状態が反映されるものです。
ここを履き違えてはいけません。
本当にコロナショックとは何だったのかというくらい株価は好調なので、資産のキャリアハイを更新している人も多いのではないでしょうか。
僕も暇があれば資産額を電卓で計算してムフムフしています。
コロナショックでダウが1日で1000ドルとか2000ドルとか下がってサーキットブレーカーが発動して恐怖一色になったことなんてもう世間はほとんど忘れ去られているのではないでしょうか。
市場が現在強欲に振れているのかあるいは恐怖に振れているのか、市場センチメントを測る指標としてFear&Greed Indexというものがあります。
以下のCNNのサイトで見ることができ、100に近ければ強欲寄り、0に近ければ恐怖寄り、となります。
https://money.cnn.com/data/fear-and-greed/
現在の数値は92で、超強欲です。市場は欲望丸出しで恐怖など微塵も感じていないように思われます。もう少し慎重になれよ君ら。
株式投資は人が株を買いたくて買いたくてたまらない時に売って、人が株を売りたくて売りたくてたまらない時に買うとうまくいくものだとすると、現在は完全に前者に該当します。
自分の行動を振り返っても、株価が下がらずに上昇を続けているので、毎日のように証券口座にログインして資産がキャリアハイを更新したかを確認するようになるのは完全にフラグです。
だいたい自分がこのような行動をして株を買うことになんらの抵抗もない時には、その後に市場の状況が180度反転して、一気に暴落するような出来事が発生します。
また、恐怖・強欲指数がずっと90を超える状態とかもうこれ以上市場が楽観に傾く余地はほとんどなく、あとは悲観側に落ちてゆくだけで株価は下がる準備ができているのではないかと思ってしまいます。
恐怖・強欲指数(Fear&Greed Index)を活用して鮮やかなる逆張り投資をしよう
僕はコロナ・ショックのさいは、恐怖・強欲指数が一桁になり市場が悲観一色になった時に投資をしました。あらかじめ市場が恐怖に染まった時に絶対に買うと決めていました。
結果として底値になるかなり前に買ってしまいましたが、その時に買ったマイクロソフト、ビザ、マスターカードなどは高パフォーマンスをあげています。
含み益のあるグロース株がポートフォリオにあるのは頼もしいですね。
というかどんな銘柄でもその時に買っておけば今頃軽く数十%は含み益はある状態だったでしょう。
財務諸表を読むとか銘柄分析するとか、そんなことして買えなかった人よりは、不十分な分析しかできなくても勇気や胆力を持って買えた人のほうがずっと勝ち組なわけです。
現在は当時の逆で、指標上は市場は総楽観となっています。
市場が総楽観の時に、株を買いたい感情に抗ってて持ち株を売ってみるという経験もしようと思っていました。良いタイミングです。
株式投資の筋トレのようなものです。自分の感情とは反対の行動ができるようにする訓練です。
タイミング投資をしてもうまくいかないし基本は放置していますが、今回は株を一部売ってみます。
他人が株を買いたくて買いたくてたまらない時に株を売ったことがあるということが、いつか大きな財産になる。
ということで、本当に一部ですが株を売ってみました。
強欲指数が98くらいまで上がった時に我慢できずにまた再投資しようと思います。