新型コロナ・ウイルスのワクチン接種が進んでいます。
もうすでに職域接種で2回目を打ったという方も多いのではないでしょうか。中には副作用が発生した人も多く、まだ未接種の人はどんな副作用が発生するか気になっている人も多いこととと思います。
私の周りでは、2回目のワクチン接種で半分以上発熱している印象です。
ファイザーやモデルナといったアメリカの製薬会社が製造したワクチンが広く出回っていることと思いますが、日々の法務業務でよく契約書を見ているため、ファイザー社と日本政府がどんな内容のワクチン供給の契約書を締結しているのか気になります。
間違いなくファイザーがドラフトした自社の権利をフルフルにしてリスクは一切負わず、日本政府の義務をフルフルに書いた日米和親条約並みの不平等契約を結ばされているでしょうが。
新型コロナウイルスのワクチン効果で、ファイザーの株価は好調です。
最近発表した2021年第2四半期の決算も好調で、前年同期比で売上高は92%UPの190億ドル、純利益は75%UPの60億ドルという結果でした。
セグメント別で売上が最も大きいのはもちろんワクチン事業で、売上の約半分の92億ドルを占めます。去年の同時期が12億ドルの売上ですから、新型コロナウイルス関係のワクチン(BNT162b2)の3か月の売上だけで約80億ドル(約9,000億円)も売上を押し上げています。すごい規模ですね。当然日本への売上もこの数字に含まれているでしょう。
CEOの発言を見ても、「第2四半期は様々の点で驚くべきものだった」というくらいの数字で、2025年に向けて少なくとも年間成長率6%を達成できると言っています。
年率たった6%しか成長できないみたいです。となると株価も潜在的に年率6%の上昇以上を期待するのは荷が重い銘柄なのかな。
ちびちびと再投資できる配当金くれれば文句は言いません。
売上・利益大幅上昇と同時に製造費や研究開発費という形でコストも従来想定以上に増加していますが、決算書の数字を見てみるとコスト増加より利益増加の幅の方が大きいです。
ワクチン接種が広まってCOVID-19の感染が収まり通常の世界に戻って、ワクチンを作っている会社も儲かってとなると良いです。
私は持ち株に幾つかのアメリカ大手製薬企業を含んでおり、少額ですがファイザー【PFE】にも投資をしていますので株高の恩恵を受けています。含み益が50%くらいになってきました。
投資以来株価は全く冴えず、素直にアップルやアマゾンに投資していた方がよっぽどパフォーマンスは良かったですが、新型コロナウイルスワクチン効果で好業績となり、株価は現在最高値付近です。
最高値といっても20年以上も前につけた高値を未だに超えることのできていない企業ですが。なんだバブル前の株価を一生抜けないどこかの古い日本企業と同類じゃないか。
ワクチン接種が3回必要になるということも市場に織り込まれて株価に好影響を与えているように思います。
製薬企業への投資は、不況になっても薬の需要は突然落ちたりしないし、新たな薬を開発してこれまで救えなかった患者さんを救えるようになるかもしれないという社会貢献的側面が強いので、株価が下落してもイライラして投売りするということはこれまではありません。
今回のファイザーの好決算を見てみると、製薬会社にとってはCOVID-19が収まらないほうが飯の種がなくならなくて良いのでしょうね。
日本人の多くの血税がワクチン購入でファイザー社に流れていますので、株主として株高と配当金でほんの少しでもその分の利益を取り返し、やがてはそのお金を日本の製薬・医療企業に投資できればなと思っています。