【PEP】ペプシコがイスラエル企業ソーダストリームを3500億円で買収〜ホームメード炭酸飲料市場へ参入・・・と自分がペプシコの株主になった理由

昨日はコカ・コーラによるコスタの買収の記事を書きましたので、本日はコカ・コーラのライバルのペプシコ(PepsiCo)の買収について書きます。

僕はコカ・コーラもペプシコも両銘柄ともに株主です。

先に買ったのはコカ・コーラでしたが、コカ・コーラの株主になって以降、ペプシコの株主でないという屈辱に耐えることができませんでした。

どうしてもライバルとしてペプシコーラを見ると意識してしまうのです。だいたい大手のジャンク・フードチェーン店やピザチェーン店はコカ・コーラかペプシコと契約しており、どちらかのメーカーのコーラが出てきます。

僕の記憶が確かならば、ケンタッキーとモスバーガーはコカ・コーラではなくペプシコーラが出てきます。

我が家は、子供にマクドナルドは食べさせませんが、モスバーガーならOKというポリシーを採用していますので、ハンバーガーを食べたくなると、大抵モスバーガーに行きます。

モスバーガーでは、僕はコーラが大好きなので大抵コーラをドリンクで注文するのですが、ペプシの商標とロゴを見るたびにとても複雑な敗北感を含む感情を味わいます。

自分の支配権の及ばないユートピアを眼前に構え、あなたは私の持ち主ではないのに、なぜ私を飲んでいるのですかとペプシちゃんが囁きます。

コカ・コーラのコーラもペプシコーラも両方味は好きなのですが、好きなはずのペプシコーラが、自分が株主でないという理由だけで純粋に楽しめないのです。株主でないという状態に我慢できませんでした。

病気ですねもう。

また、ここ数年はコカ・コーラよりペプシコのがパフォーマンスがよく、増配率もペプシコが上回っていることは知っていましたので、なおさら投資欲が抑えきれず、投資に踏み切った銘柄です。

コカ・コーラというビアンカを選んだはずなのに、選んだ後でペプシコというフローラも欲しくなった下衆です。

それ以降、コーラ市場のオーナーとしての圧倒的余裕感から、どの店に行っても出てくるコーラを楽しんで飲めるようになりました。レストランでコーラを注文して飲むときも、メーカーが書いてない場合は、飲みながらこの味はミスター・コカ・コーラだな、これはミスター・ペプシの方だなとしてやったり顔で味わっております。

株主冥利とはこのことよ(意味不明)。

前置きが長くなりましたがそんなペプシコが8月20日に、イスラエルに本拠を置くソーダストリーム社(SodaStream)を32億ドル(約3500億円)で買収すると発表しました。

ソーダストリームは家庭に炭酸水を提供する世界No.1炭酸水ブランド

ソーダストリームはイスラエルに本社を置いており、世界45か国で事業を実施し、7万店を超える店舗への販路を持っている会社です。

アメリカのナスダック市場にも上場しています。

2017年12月期の売上は5億4300万ドル、純利益は7400万ドルです。

ペプシコによる買収発表で株価暴騰状態で、現時点での時価総額は3300億円ほどです。

家庭で簡単に炭酸飲料を作ることができるソーダメーカーと、炭酸水に入れる各種シロップを販売しています

ソーダストリーム社は日本でもビジネスを展開しており、同社の日本のHPには以下のように自社を紹介しています。

ソーダストリームは世界中の家庭に毎年約9億リットルの炭酸水を提供している、世界No.1炭酸水ブランドです。日本国内では、全国3,000店以上のお取扱い店舗、各オンラインショップにてソーダストリーム製品をお買い求めいただけます。

ソーダストリームは、1903年に家庭で簡単に炭酸飲料を作ることができる革新的なソーダメーカーを開発。その後1世紀以上に渡り65の特許と198の商標登録を取得。市場をリードし続け、今では世界45カ国70,000店を超える店舗で販売され、その規模は大きく成⾧し続けています。

ソーダストリームは、毎日の生活に大切な飲料水を簡単・手軽に楽しくするだけでなく、体にも地球にも優しい飲み物のあり方を消費者へ提供し、飲料業界に革命を起こします。

(出典:ソーダストリーム社HP

ソーダメーカーとシロップのイメージです。このようなソーダ水を作る機械で、シロップを加えることでいろんな炭酸水が数秒間で家庭で作れてしまいます。炭酸水とコーヒーの違いはありますが、ネスレのネスカフェアンバサダーと同じですね。

 

(画像出典:ソーダストリーム社HP)

家庭市場と健康市場への参入?

ペプシコのCFOは本買収について、ペプシコはこれまで自社が参入していなかった家庭飲料市場へ新たに参入できると述べています。

小売店舗や自販機やチェーンレストラン店でペプシコーラを売るだけではなく、今後はソーダストリームが構築した消費者の各家庭への直接の販路を入手することになります。

また特にアメリカは消費者の健康志向の高まりを受けて、加工食品や炭酸飲料ジュースの売上が低迷傾向です。

飲んだことがないのでわからないのですが、ソーダストリームで作る炭酸飲料は、「健康志向」の飲み物という位置付けのようです。

砂糖を入れずに自分でフルーツを入れたりしてオリジナルの新鮮な炭酸飲料も作れるので、ペットボトルの砂糖がいっぱい入った炭酸ジュースよりも健康なんでしょうね。

環境に優しいというのもアピールポイントのようです。ペットボトルドリンクと違い、家庭で作れば廃棄物が発生せず、環境フレンドリーということです。些細で些末なポイントのように思います。

砂糖は強烈な中毒性があり、人間は原始的に甘いジュース大好き・スナック菓子大好きなので、これら種の遺伝子の設計図として刻まれし刻印に抗うことはできないと思っています。

そのため僕はペプシコにはジャンク方面を突き進んでもらうことを期待しているので、脱砂糖で健康志向・環境にも優しいと、なんとなく一時的・表面的にキラキラしているけどやがて廃れてしまうような、ESG投資と同様のうさんくささを感じてしまいます。

もっとも、持ち株企業の傘下に入った以上は応援したいので、おしゃれで脱砂糖で健康志向で自分だけのオリジナルでしかも環境にも優しい炭酸飲料が好きそうな職場の表向き素敵女子に宣伝してみようかしらん。

 



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