P&Gのパンパースには優位性はないと思う〜子ども2人を持つ一父親の感想〜

よく経済的な堀を意味する用語であるワイドモート(Wide Moat)の代表的な例として消費者独占企業が引用されます。

その中でも真っ先に挙げられるのがプロクター&ギャンブル(PG)でしょう。

僕も投資している企業です。株価は最近さっぱりさっちゃんです。

洗剤、家庭用品、衛生用品、化粧品などの一般消費財において、強固なブランド群を持ち、寡占的なシェアを持ち続けています。

僕には2人の子どもがおり、下の子はまだおむつを使っています。

P&Gのおむつ商品といえば、パンパースです。よくCM見ますね。しまじろうのキャラクターを使用したおむつです。

なおディズニーのキャラクターはユニチャームのおむつが使用しています。個人的にはディズニー×P&Gのコラボが見てみたい。

P&Gは最近いいニュースを聞きません。中国のおむつ市場では先攻していたものの、日本企業の反撃を受けてシェアを落としているようです

2人の子育てを通じていろいろなおむつ製品を使用しましたが、一消費者としての実感を書きたいと思います。

日本の代表的なおむつメーカーと商品

日本のおむつ市場は激戦区です。超優良メーカーによる熾烈な競争が展開されています。

ここでは、我が家が実際に使ったことのあるメーカーと商品を列挙します。

花王のメリーズ

日本のおむつ市場は、日本が誇る消費材メーカー、花王のメリーズが11年連続で売上げNO.1です。

日本のおむつ市場では、P&Gは花王の後塵をはいしています。

ユニチャームのムーニー

株価絶好調ですね。

大王製紙(エリエール)のグーン

少し前に嵐の松本潤のCMがとても話題になりました。

やさしく触れていいですか。

女性だったら買ってしまいそうです。

P&Gのパンパース

我が持ち株のパンパースちゃん。

産婦人科ではパンパースを使用しているケースが多く、僕の子どもが生まれた病院もパンパースを使用していました。そのため、パンパースは、全国の病院で選ばれ続けているというのをマーケティングでアピールしています。

生まれた病院がパンパースを使っていたから、そのままパンパースを使用し続けたというママも多いのではと思います。

パンパースは、確か値段は1番高いです。おむつは毎日毎日何枚も使用するものなので、価格が高いとコストもかさむので、経済的には痛いのですが、その反面、品質がいいというイメージが強いかも。

おむつはいろんなメーカーに浮気しやすい

我が家は、上に挙げたすべての製品を使用しましたが、最終的には今の下の子はグーンのパンツタイプで落ち着きました。

考慮要素としては、価格、うんちが漏れないか、肌に合うか、出かけるさいにオムツをバッグにいれるときに体積をとらずにかさばらないか(これ結構重要)などを総合的に判断して決めます。

上の子のときは1番使ったのはムーニーでしたが、メリーズやパンパースにも結構浮気していました。ちなみに上の子のときはグーンはほとんど使用しませんでした。

おむつは、子どもの成長によってサイズを変えていくのですが、成長に従ってフィット感がずれたり、子どもの肌に合わなかったりと、けっこうどのメーカーのおむつがいいのかを試行錯誤しながら試していきます。ママ友の口コミ情報とか、子どもがいる母親向けのおむつ比較情報とかにも都度影響を受けますので、1つのメーカーで貫くパターンのが実は少ないのではないかと思ったりしています。

特に赤ちゃんのうんちが漏れやすいおむつは違うメーカーに変えますが、子どもの体型によってもこの辺りはフィットするおむつが違うこともあり、上の子はパンパースが合っていたのに下の子はパンパースだと横もれしたりおしりがかぶれたりするとか普通にあります。

なので、子どもの成長によるメーカーの変更もあるし、兄弟によっても使用するメーカーが違うということもあるわけです。

おむつは、コーラといえばコカ・コーラだけ!というような唯一のメーカーにベットすることはなく、消費者はある程度柔軟に数社のメーカーを使いわける市場のように思います。

うちはパンパースだったけど、実家に帰った時に妹が子どもに使っていたメリーズが意外とよかったからメリーズに変えてみたとか、普通に起こりえます。

寡占市場という意味で一定のワイド・モートはあるのは前提ですが、そのあたりではコカ・コーラに比べるとワイド・モートの程度は体感的には弱いです。

コーラはいつなんどきでもコカ・コーラを選びますからね。

品質は横並び?

主婦目線だとおそらくいろいろな違いがあると思うのですが、疎い夫である僕の目線から見ると、各メーカーのおむつの品質に大きな違いは感じませんでした。

野球が好きなので野球で例えますが、2002年の松井秀喜(.334, 50本, 107打点)と2004年の松中(.358, 44本, 120打点)と2003年の小笠原(.360, 31本, 100打点)でどれがいいか選べといっているようなもので、どれも品質的はまったく問題ないわけで、選べないのですよ。

どれでもいいのです。

言い過ぎました、主婦目線だとたぶんどれでもよくないです。

妻に一応インタビューしたのですが、言っていることが細かくて理解できませんでした笑

ここでもコカコーラと比較しますが、同じ味を提供し続ければいいコカコーラと異なり、おむつは他社メーカーに差をつける為に永続的な研究開発が必要であり、消耗戦に突入する構図となります。

今のポジションをキープするためだけにも、ずっと走り続けてないと他社にすぐ追い抜かされてしまう市場です。

科学的におむつの吸水力とか、通気性とか、フィット感とか研究して改善していかなければならず、定期的に商品はリニューアルされており、当然消費者はこれらが優れているものを好みますので。

もちろん、パンパースはよい商品です。高価格で品質が高いというよいブランドイメージはあります。

ただ、おむつ市場でシェア5割を超える圧倒的優位性を獲得できる優位性があるかというと、それはないと思うのです。

 

 

 



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