第一次コロナ・ショックの投資の振返り

COVID-19の流行によりアメリカニューヨークでは死者が拡大し、日本でも緊急事態宣言が出され感染者数が拡大しており、様相はますます悪化しているように思われますが、株価は直近安値からは既に20%ほども上昇している状況です。

過去の大暴落を振り返ると、世界大恐慌もリーマンショックも、1番底の底値から半値戻しの後ズドンとまた2番底(世界大恐慌だと3番底、4番底・・・)にいく展開となりましたのでまだ時期尚早ではあるものの、今のところは感染拡大や死者数の「底打ちピーク」を確認せずに不明確性に満ちていた時期に投資していた投資家が報われる展開になっています。

COVID-19に対する日本の対応は国内メディアからは批判しかされませんが、日本の新型コロナ感染者数・死者数という結果を見ると、日本は世界で最も優秀な国家になっています。

アメリカは感染者が40万人で死者は1万3000人、イタリアは感染者13万人で死者1万7000人ですが、日本は感染者4000人、死者は100人以下と、桁違いに感染者数や死者数を抑えています。

それなのに、感染者・死者を出しまくっているニューヨーク市長や外国の対応が素晴らしいとかリーダーシップがあるとか、外国のリーダーを賞賛しているのはよくわかりません。

問題発生させてそれに対応するよりも、そもそも問題を発生させないほうが大事です。

海外メディアが日本の批判をする場合は、日本より死者数抑えてからにしてくれと誰か言ってもいいと思います。

少なくとも数字見ると「日本はすごい!日本を見習え!」の方向に行くべきのような気がします。

リーダーシップなんかなくてもいいから感染者・死者数を抑えて結果出してくれる方が大事じゃないでしょうか。

「リーダー不在」「意思決定権の分散化」は日本のお家芸です。

太平洋戦争開始前からそうなんです。欧米のような絶対的権限を持った独裁者はこの国にはいないんです。

それでも国が回るのがこの国の強みです。

「シン・ゴジラ」見たでしょう。

危機管理時にはいろんな役所のいろんな部署の人間がいろいろと集まって無駄な会議して「両論併記」と「非決定」を繰り返しても、自分で戦闘機に乗ってしまうインデペンデンス・デイ的なリーダーシップのある大統領やハリウッドのヒーローのような英雄なんていなくても、最後は現場の無名な人々の集団力でゴジラを倒してしまうんです。

またアメリカの空母の乗員にコロナ・ウイルス感染が広がって安全保障上重大な問題が生じているというニュースもありましたが、こういうのを聞くと、世界最強国家の軍事力を倒す方法は純粋な意味の軍事力ではなくソフトの部分にあるのだなと思わされます。

さて、ひとまず2番底に行くとしてもまだ時間がかかりそうなので、これまでの「第一次コロナ・ショック」の自分の投資と買いたくても買えなかった銘柄について書いていきます

新規投資したのは以下の4銘柄です。

  • マイクロソフト
  • ビザ
  • マスターカード
  • レイセオン・テクノロジーズ(レイセオンに投資してユナイテッド・テクノロジーズと合併)

配当再投資したのは以下の2銘柄です(金額は本当にちょびっと)。

  • ウォルト・ディズニー
  • ローリンズ

結果として、現在はすべて投資した買値より株価は上昇しています。

2番底が来ずに「アフター・コロナ」で超緩和マネーが溢れバブル相場になった時は安値で仕込めた銘柄となりそうです。

しかし、いずれも底値での投資は出来ませんでした。

株価が底値で止まるのは本当に一瞬です。

株価が底値でヨコヨコの動きをしてくれれば投資しやすいのですが、底値の状態は1日で終わってしまい、その日を逃せば底値で投資は出来ません。

しかも株価が上昇を始めるまさにその直前が総悲観の極みです。

この雰囲気だとまだまだまだまだ株価は下がるんじゃないかと合理的に考えて投資を控えたその時が底値となります。

恐怖もありますが、恐怖で買えないというよりも、もっと株価が下がって、もっと安値で仕込みたいという強欲から買えないという側面もあります。

買いたくても現金不足or恐怖orもっと安値で買いたいという強欲から買えなかった銘柄を以下列挙します。

  • アボットラバラトリーズ(医療機器メーカー)
  • メドトロニック(医療機器メーカー)
  • エスティーローダー(化粧品メーカー)
  • ユニチャーム(はかせるオムツ、ムーニーマン)

外食産業のマクドナルド、スターバックス、ヤムブランズ(ケンタッキーとタコベルの会社)も投資して外食チェーン店を制覇したいのですが、恐怖と強欲の間で投資の意思決定ができませんでした。

マクドナルド3.5%の配当利回りとか、今思えばお宝プライスだったかなと思います。

マクドナルドの創業者を描いた映画「ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密」を見て以来、密かにマクドナルドの株主になりたくて仕方ないです。

マクドナルドの収益源はハンバーガーではなくて「土地」です。

今後の決算でアナリスト予想を下回ってボロカスに売られたら拾おうと思います。

なおこれら外食3銘柄、すべて株主還元しすぎて債務超過なアメリカ企業です。

もうどの銘柄もかなり底値から上昇してしまっており、買う気力がなくなっています。

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