投資をするうえで、どれくらいの比率で投資し、現金をどれくらい手元に置いておくかは悩ましい問題だと思います。歴史を見れば基本右肩上がりの米国株では、フルインベストメントが合理的で、鉄の精神を持つ方はフルインベストメントでもよいと思います。
相場が好調なときはこの問題はあまり考えないのですが、プチ暴落や調整が発生すると、日常生活に支障をきたすほど心に傷を負い狼狽した経験があったり、株価が安いときに買えないという機会損失を味わったり、資産額の大きな減少割合をみて、なぜもっと現預金でもって置かなかったのかと思う経験がある場合は、少なからず現預金として保持しておいたほうがよいと考えています。
市場に居続けることが1番大切
ジョージ・ソロスは、次のように述べています。
Survive first and make money afterwards
まず生き残れ、金儲けはそれからだ。
有名なフレーズですね。良い言葉です。
僕はリーマンショックは経験していませんが、チャイナショックやブレグジットその他少し大きな調整が起きる時はだいたい8割5分か9割近くの資産を投資しており、その下落のダメージに心が憔悴し証券口座の数字を見るのが嫌になった経験があります。そして、資産の下落に耐えられなくなり、一部損切りしたり、せっかく利が乗っている銘柄を売却した経験があります。そしてその後相場が盛り返したら、売却した銘柄を以前より高値で買ってしまうというなんともまぬけな行為をしました。
ザ・大衆的な行動をせず、暴落時に動じない平静を保つためにも、自分は現金比率を一定程度保っていた方がよいのだなと理解してはいます。もっとも、反省なく今も85%くらいは投資してしまっていますが。ただ、米国株は基本売るつもりはありません。
現金比率は、毎月のキャッシュフローが有り余っており追加投資がどんどんできる方は、限りなく少なくともよいと思いますが、よっぽど鉄の心をもっている人でない限りは20%以上は保っておいたほうが心の平穏が保てるような気がします。
結局個人が暴落時にどれほど精神の動揺から自己防衛できるかという問題で、人ごとに答えは違うのが難しいですが、今年2月にあったプチ暴落やチャイナショック時に狼狽せず冷静に投資戦略を考えることができる精神状態を保つためにどれだけ現預金比率が必要だったのかと考えるとなんとなく比率がイメージできるのではないでしょうか。
ただ現金が有ると、投資したくてたまらなくなるんですよね笑
絶好球がくるまでバッターボックスで待つというのも、本当に難しいことだと実感します。
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