「銘柄に惚れる」と株主としての満足感は上がって長期保有できる

株式投資に関する格言に「銘柄に惚れるな」という言葉があります。

具体的な定義が存在するのかは分かりませんが、ある企業の株をその企業の商品が好きだからという理由だけで買ったり、特定の銘柄を盲目的に好きになってしまうと、業績が悪化したり将来の成長が鈍化するといったネガティブな事象が発生しても、その変化に気づくことができなかったり、その企業と別れる(株を売る)ことができずに株価の下落とともに大きな損失を被ってしまうことを言っているのでしょう。

自分が好きだからということではなく、第三者の視点で客観的に冷静に銘柄を分析して判断せよということですね。

それはそのとおりだと思いますが、ある銘柄に長期間投資を続けるには、銘柄に惚れたほうが株主としての満足感は高いし、株価が急落してもどんと構えてどっしりとホールドすることができるのもまた事実だと思います。

死が二人を分かつまで、僕らは一緒だよ・・という愛着のある株を持っていると、それだけで毎日楽しいのではないでしょうか。

特に生活必需品の株を保有していると、日々それらの商品を使用するので、その商品を使うたびにささやかな喜びが得られます。

例えばコカ・コーラとゼネラル・ミルズとカルビーの株主だと、金曜日の会社帰りの1番穏やかなときにコンビニでコーラとハーゲンダッツとポテチを買って帰るという行為が至福のひと時になります。

僕の持ち株の中で、含み損を抱えているけれど銘柄に惚れているものの1つに、石油メジャー最大手のエクソン・モービル(XOM)があります。

海外に行った際に、エクソン・モービルの工場を見たことがあります。

石油の採掘施設なのか製油所なのか何の工場なのかはわかりませんが、海沿いの道路のすぐ横に位置するとても巨大な施設でした。

広大な面積いっぱいに基地のような建物やタンク設備が並び、さながら巨人の内臓のような様相でした。

もうね、かっこいいんですよ。

数億年という長い時間をかけて蓄積された地球のエネルギーをここで精製しているのかと考える胸熱が止まりません。

こういうのはグーグルとかフェイスブックとかの巨大IT企業を保有しても決して味わえない感覚です。

このスケールの大きさを見せられると、この国と戦争しても勝てないなと思わされます。

別にこれがエクソンじゃなくてロイヤルダッチシェルやシェブロンやトタルでもBPでも同じようなことを思ったと思いますが、あの日あの時あの場所で出会ったのはたまたまエクソン・モービルだったのです。

「石油メジャー」「スーパーメジャー」とか「セブンシスターズ」という呼称とか歴史も中二心をくすぐられてかっこいいです。

こういった銘柄に惚れた部分があると、ちょっとやそっとの株価の下落では全く株を売ろうと思いませんし、無駄な自信を持って配当再投資もできます。

株を売らずにずっと保有するスタイルだと、こっちの方が向いているかもしれません。

なお僕は同じように銘柄に惚れたものとして、日本株のSUBARUがありました。

以前ブログで中島飛行機の系譜を引くこの会社を応援したいとかCMがセンスあってカッコよすぎるとかほざいていましたが、去年無様に損切りした過去があるので、これだけ書いてエクソン・モービルを売ったらおめでたいやつです。

むしろフラグになったりして。



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