親子2世代・親子孫3世代で投資で勝つ(資産を築く)という発想

僕は現在、メインはアメリカ株に、中国株と日本株にも投資しています。

何となく将来的にセミリタイアできればいいなあと思っていますが、現実問題としては何かを変えなければ、宝くじに当選するとか、実は親が自分の知らない間にものすごい資産を蓄えていてそれを相続するといった特別のことがなければ、到底セミリタイアなどできそうにもありません。

給与水準がすごく高いわけでもないし、妻は専業主婦だし、子どもの教育費を不必要にけちるつもりもないので、今後家計のキャッシュフローは厳しくなっていくだろうなあと思っています。

妻が働いて共働きになれば資産が貯まるスピードはアップするだろうという意見もあると思いますが、僕は価値観的に奥さんには働かずに家にいて欲しいタイプの人間なので、特に妻が積極的に働きたいという希望がない限り生活費や貯金のために働いてほしいと言うつもりもありません。

これは自分の母親が専業主婦だったのと、小さいころ仲が良かった友達の家庭がほとんど専業主婦家庭だったことに影響を受けているのかなと思います。

女の人は結婚したら家にいるもので働くのは珍しいという価値観で育ってしまいました。

さて、どうしても投資をしていると早くセミリタイアしたいとかはやく1億円貯めなきゃという発想になってしまいますが、個人投資家が投資をする上で味方にできる最大の武器は「時間」と「複利」です。

時間をかけて資産を殖やし、殖えた資産を複利作用でまた時間をかけて殖やしていくというスパイラル効果です。

例えば、過去50年間のデータでみると、アメリカ株のS&P500種は、配当含めない場合だと年平均成長率約7%、配当を含めれば年平均成長率10%で株価が上昇しています。

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年平均成長率7%で今後もアメリカ株が同様のパフォーマンスが期待できるとすると、仮に1000万円をS&P500に連動するETFに投資すれば、30年後にはそれが661%増の76,122,550円に、50年後まで期間をとればなんと2,845%アップの294,570,251円と、約3億円にまでなります。

子どもや孫の数が多くて資産が分散してしまう可能性があるという嬉しい誤算もあるかもしれませんが、50年間バイアンドホールドを貫けば、今の1000万円は3億円に相当し、自分が朽ち果てても将来の自分の子孫がその資産を引き継ぎ、自分が成し遂げることができなかったことをそのお金で成し遂げることができるかもしれません。

ひとまず1,000万円貯めれば、50年後の子孫は生まれながらのセミリタイア人生を歩むことも可能です。ビバ高等遊民。

以上は、初期の1,000万円をアメリカ株を買ってそのまま放置した場合なので、これに子どもや孫が追加投資していけば、それこそもっと金額は増えていきます。

投資は誰かと競争するものでもないし自分が納得いく資産を築くことができたり自分の目標を達成できればよいと思いますが、バーダックがフリーザに敗れても息子のカカロットがフリーザを倒し父の敵を討ったように、例え自分の代で資産が十分に殖えなかったり目標を達成できなくても、子どもや、孫に資産を引き継いで時間と複利を味方にして、2世代・3世代で資産を殖やしていければいいんだという発想をすると、現在自分のしている投資にも意味があるものだと思えてきます。

解散を発表してしまった嵐の二宮君主演のドラマで「フリーター、家を買う。」というドラマがありました。このドラマは、母親のために家を買うというラストで終わるのですが、フリーターには誰もお金を貸してくれませんでしたので、父親と親子2代ローンで家を買うというものでした。

ローンとはちょっと話は違いますが、自分の資産を核として子や孫が資産を形成できれば、何も自分1人だけで資産を形成できなくてもゲームオーバーではありません。

親・子・孫と時間と複利を最大限たっぷり使って資産を殖やして承継していけばよいのです。

アメリカ株の年平均成長率が7%や10%といっても、それは過去50年間の平均でしかありません。

1929年の世界大恐慌を含むワーストの期間とか、不況時を含むより短い期間のパフォーマンスを出すと数字はもっと悪くなります。

投資は運の要素も大きく左右するので、自分1世代で富を築こうと思っても大不況の時代を挟んでしまうと散々な結果になる可能性もありますし、心が折れてしまうこともあります。

子どもや孫のために自分を捨て石にするとか犠牲にするとかかっこいいことを言うつもりはないですが、計算上は自分の孫が大学を卒業して社会にでるころは自分の現在の株式資産は優に億をはるかに超える金額になっている(はず)なので、孫の人生の選択肢を広げて人生を豊かにすることに貢献することが可能になります。

そして孫は自分の資産にさらに接ぎ木して資産を大きくして、孫の子どもに渡すことができます。

追加投資を重ねることで資産形成のスピードをはやめ自分の子どもの代に間に合うとより良いです。

僕が自分の一族の積立投資第一世代であり、子どもや孫が成長して資産を引継ぎ、この資産はどうやってここまで増えたのだろうと回想するときのエピソードゼロの物語が彼らの父であり祖父である現在の自分に該当するのだと思うと、地味な投資に意味を見いだせたり辛いことの多い投資のモチベーションを維持するのに役立つかなと思っています。

我が一族郎党の繁栄の大河の一滴はここから始まったのだと、将来子どもや孫に話ができるときを楽しみにしています。



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