未練タラタラで損切りできない男と、躊躇なくばっさり損切りできる女【株式投資の損切り】

投資ものの本を読んでいると、投資で資産を成すために大切なのは、大勝ちすることではなく、いかに負けを小さくコントロールするかに尽きるという記述を多くみます。

多くの実績ある先人がそう言っているので、大いに傾聴に値します。

株式投資では、どんな天才も買った株がすべて10倍になるなんてことはあり得ず、勝率5割を超えればよいほうです。

そんな世界なので、思った通りに上昇しない株を速く損切りして致命傷を負う前に撤退し、負けをコントロールして勝っている株に資金を集中して含み益を伸ばすことが大切になってきます。

だいたい株というのはなぜか買ってからすぐに含み損に転落するようになっているものではありますが、個人的な経験則でも、2週間たってもずっと含み損のものはそのままずるずると3年くらい含み損になる可能性が高い程度感覚でいます。

仮に3年たって買値に戻ったとしても、3年前に損切して他のパフォーマンスが良い企業に投資できなかった機会損失はとてつもなく大きいです。

VISAとかマスターカードとかボーイングとか、3年もあれば2倍や3倍になっていますし、日本の小型株に投資していれば10倍株も実現化できたかもしれません。

そんなこと言っておいて、僕は損切が非常に苦手で致命傷になって初めて損切する人間です。

いくら高配当株で配当が貰え、株価なんて気にしないでいいとは言っても、大多数の人にとっては慰め程度で、もらった配当金よりもはるかに大きい含み損の心理的ダメージのが大きいでしょう。

株式投資のパフォーマンスを男性と女性で比較すると、女性のほうが成績がよいという統計結果があると聞いたことがあります。

この統計結果では、謎に自信過剰な性別である男性のほうが頻繁に売買してパフォーマンスを下げたのに比較して、女性は頻繁な売買をせずに長期投資をすることができたことが理由だとか。

損切りできるか否かについても、男と女の人間関係を見ていると圧倒的に男性よりも女性のほうが得意のような気がしてなりません。

つまり株式投資で勝てるようになるためには、女性ホルモンを注射して女性心理を獲得することというわけか。

性別による過度な一般化はするつもりはありませんとか言いながらしますが、男女関係を見てみると、女性は損切が早く、男性は損切りができずぐずぐず引き延ばしてしまう傾向があるのではないでしょうか。

僕などは株は損切できず男女関係では損切りされる側の人間なので、女性の変わり身の早さというか、どんなに過去の人間関係の蓄積があっても、今と近い将来を重視し過去をばっさりと切り未来を生きる女性の思考がいまだかつて理解できません。

よく男性心理と女性心理で、男は別枠保存、女は上書き保存といいますが、僕などはたとえ現在は仲が悪くなっても、全盛期にあれほどラブラブでイチャイチャで全身全霊で大好きだった人を、現在の気持ちだけで完全に人間関係を切るなど不可能です。

そんなことできるわけがない。

現在と未来は過去からの繋がりです。どんなに今現在憎しみあっていても、何かにつけて仲が良かったころの幸せな思い出や感情が蘇り、この人を手放してはいけないと強く囁いてきます。

しかしそんな風に煮え切らないぐずぐずしている男を見て、女は余計興ざめしてしまうんでしょう。

思いを断ち切って気持ちよく別離の道を歩む決意をしたはずなのに、最後の瞬間、「綺麗な指してたんだね知らなかったよ」と最後の最後でもう自分のものではないかつて自分をあんなにも愛してくれた女性の美しさに初めて気づく「何も言えなくて・・夏」状態の愚か者なのです。

以前、高橋ジョージさんと三船美佳さんの離婚問題がワイドショーを賑わせましたが、大好きな人から損切りされた経験のある僕は高橋ジョージさんがただただ不憫で不憫でなりませんでした。

妻などは、「離婚を決めるまでにずっといろいろ我慢してたんだろうし、原因は夫側にあると思う。離婚して正解」と女性目線の未来志向の意見を言っていましたが、それでも妻と娘に会えず過去の思い出だけを心にしまい過去だけを見て孤独に侵食されながら生きていく男の心を思うと、他人事ではあるものの胸が詰まったものです。

同意してくれるそこの見知らぬ男性の方、ありがとうございます。そんな女々しい心理わからんという男性の方は、女性にもてる方でしょう。

この前テレビのバラエティで明石家さんまさんが言っていた台詞が印象的でした。

原文ママは覚えていないのですが、「女性は目先の幸せを優先する」みたいな旨の発言でした。そうだよね~と男としては同意です。

僕も過去に女性に損切りされた辛い経験を負っていますが、男女関係で見切りをつけた時の女性の行動というのは本当に早くて隙がないです。

見事なまでに躊躇なくこれまで関係を築いてきた男との関係を切ります。そもそもそれまで一緒に過ごしてきた楽しい思い出もすべて簡単に忘れますからね。私は過去ではなく、今と未来を生きるのオーラ全開。もう眩しすぎて目が見えません。

僕は人間としては捩れているので、いずれ妻からも損切りされる日が来ると何となく覚悟しています。

それは明日かもしれないし10年後かもしれないし子どもが巣立ってからかもしれませんが、将来愛想をつかされてすべて奪われて捨てられ、すべて失い思い出だけ抱きしめてその後の余生を過ごして孤独に人生を終わっていくのかなと・・思索にふけることがあります。

そういうことを考えると、お金持っていても無意味ですね。

1番守りたい人がもういない時に手に入れた誰よりも強い力が無価値なように、すべて失って1人になったときに持っているたくさんの株式資産など無価値だと思われてしまいます。

さて、ここから短い本題ですが、株式投資だけにとどまらず投資一般で最も大切な損切りについて、女性が未来志向で過去に縛られず彼氏や夫を損切りするような感じで損切りすることができれば、投資資金のリスクコントロールが上達して投資のパフォーマンスも上昇するのではなかろうかと思わずにはいられません。

どうしても買った銘柄には愛着や意地が湧いてしまい、元値まで戻るはずと放置してしまいがちですが、そんな銘柄は関係が終焉した彼氏や夫のように既に道端の石ころほどの価値も自分にとっては存在しないのです。

損切りの巧みさについての男女差に関する研究とかあると面白そうです。ここでもしがみ付く男性、未練なく次に行く女性の構図が見られると面白いです。

ただそうなると、株式投資で成功することを妨げる1番の要因は「男性であること」となってしまうかもしれません。

その他の記事

社内内部通報先の法務部門でもパワハラが横行しているという現実

暴落は歴史では学ぶことができない愚者が経験から学べる絶好のチャンス