南向きのマンションが必ずしも日当たりが良いとは限らない3つの理由【5回以上のマンション・アパート引っ越し経験者が語る】

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マンション購入を検討している方、特に角部屋ではなく予算的に中部屋を検討している方で、南向きなら日当たりは大丈夫だろうと思っている方は参考にしてほしい記事です。

新築・中古マンションを購入するときのポイントの1つになるのが、日当たりです。

特にマンションは戸建と比べると一般的には日当たりは悪くなりがちです。

日当たりが悪いよりは良いほうが当然好まれるので、南向きに部屋が向くような構造で建築されるマンションは多く、「全部屋南向き」と広告でアピールしたりしますし、需要が多い分だけ非南向きの部屋よりは価格が高くなる傾向になります。

もっとも、近年はマンションの「南向き神話」も崩壊しつつあるという記事を見たことがあります。単身世帯やDINKSで平日部屋にいないならば日中の日当たりはさほど関係ありませんので、東向きでも西向きでも許容できるし、むしろ価格が安い非南向き部屋を選択するほうが合理的という考え方もあります。

また、タワーマンションなどは南向きだと日当たりが良すぎて夏が暑過ぎ逆に部屋の快適さが低減し、むしろ北向きでも全然明るいので北向きが狙い目だという意見もあったりします。

結局どの方角を向いている部屋がよいかは、それぞれのメリットデメリット踏まえた人それぞれの選択の問題になり正解がある問題ではありません。

僕は明るい部屋が好きで、特に夏場はクーラーを入れずに西日に当たりながら汗をかきながらお昼寝するのが好きなので、南から西の太陽の光が入る部屋が好みです。

今回は、一般的には日当たりが良いと言われている南向の部屋のマンションでも、意外と日当たりが悪くて部屋が暗くなるケースがあるということを書いていこうと思います。

ソースは自分のこれまでの実体験です。

一人暮らしを始めてから結婚、子どもの誕生などのライフイベントでこれまでに5回以上のアパート・マンションの引っ越しを経験しているので、それに基づいています。

こう考えると自分は引っ越しにお金ばかり使っている引っ越し貧乏だなと思います笑。

参考までに、自分が南向き部屋のマンションに住んでいた時の状況ですが、日中でもリビングの窓付近から離れると部屋が暗く感じていました。夏場でもリビングの奥までは太陽光が届かず、電気は付けていました。タワーマンションではなく、普通のファリミーム向けのマンションです。

もちろん、個別のマンションの立地や構造、窓の大きさによっても条件は変わってくるので、他のマンションでは明るいということは十分あり得ることだと思います。ここがまたマンションの難しいところですね。

南向きの部屋でも日当たりが悪くなる理由ですが、3つあります。

1つ目は、1つ上の上層階の部屋のベランダ・バルコニーのせり出し部分が太陽の光を遮り影となり部屋の中に光が届かないこと。2つ目は、季節による太陽の高度・位置の変化により、周辺の何かしらの建物が日光を遮ってしまうケースが意外にも多いこと。そして3つ目は、(特に夏場の)太陽の南中高度は予想外に高くて、角度的に部屋の奥まで太陽の光が入らず窓近辺で光が止まってしまうこと、です。

まずは1つ目の理由から述べていきます。

マンションは、当然ですが上下階の部屋がつながっているので、上の階のベランダやバルコニー部分が下の階の部屋のリビングの窓の上に1メートルとか2メートルとか張り出しています。

一戸建てでいうと、屋根の庇部分のような役割を果たしてくるものになります。

この張り出し部分が、予想外にかなりの太陽光を遮断し、部屋の中に入る日光の量を著しく遮断します。

少し考えてみれば分かるのですが、1番部屋に太陽の光が入るのは、太陽が部屋から見て水平方向にある場合です。そして太陽が水平方向に近い位置にある状態は、非常に短く、水平より上の高度から光を照らします。そうなると、窓の上にある上の階の張り出し部分が本当に邪魔になるんです。

早朝や冬など太陽の高度が低いときには上階のベランダ・バルコニーのせり出し部分による日光の遮断はそれほど感じないのですが、昼間や季節的に太陽の高度が高くなる時には、角度的に高い位置からの太陽の光がかなりの部分、たった1メールに過ぎないせり出し部分に遮られ全然部屋に光が入らない状態となります。

実際に過去に住んだことがあるマンションが、南向きで前方には日光の遮る高層建物は存在しないという好条件な立地でしたが、上の階のベランダ部分のせり出しに太陽光が遮られ、季節や時間によっては南側を向いているリビングの窓付近のほんの一部にしか太陽光が照射されないという状況でした。

なので、遮る建物のない絶好の南向きロケーション!なのに部屋は暗く、日中も電気がないと若干暗いかなという状態です。この部屋は角部屋ではなく中部屋だったので、余計暗く感じました。

僕は普通の人よりも日光への渇望が大きい人間なので、上の階のベランダが疎ましく思ったものです。

この経験から、南向きでも南向きにしか窓のない中部屋は日中も暗いというイメージが僕の中では確立しています。

そのため、ベランダやバルコニーが広くて大きいマンションは、効用も大きいと思いますが、図らずも上の階のベランダ、バルコニーの出っ張り部分によって自分の部屋に入る太陽光が遮られるという結果を惹起する懸念がありますので、注意が必要です。

日当たりだけ考えるならば、ベランダやバルコニーの罪は大きいです。

マイホームを買ったときに折に触れて外からいろいろなマンションの日当たりの状況を観察してみましたが、一見マンション全体が南向きで全体に陽が当たっているように見えて、個別個別の部屋の窓を見てみると、実は上の階のベランダの出っ張りに遮られて太陽光が半分以上窓に当たっていないというケースは驚くほど多いです。

上の部屋のベランダ・バルコニーの出っ張り箇所に光が遮断されるという点では戸建でも同様の問題が生じますが、角部屋ではない窓の少ない中部屋では特に大きな問題になります。

2つ目の理由は、季節による太陽の高度・位置の変化により、周辺の何かしらの建物が日光を遮ってしまうことです。

周辺建物よりも上層階であるとか、本当に周辺に何も遮るビルなどの建物がないという状況ならば問題ないのですが、実際にマンションに住むと、こんな位置にあるこんな建物が日光を遮る原因になるのかというくらい意外な建物が太陽を遮ります。

当たり前ですが、太陽の位置は季節や時間によって常に変化し、一定の位置にとどまるものではありません。

季節や時間(特に季節)による太陽の高度・位置の変化は、意識しないと何もわかりませんが、いざ意識して眺めてみると、ここまで位置が変化するのかというくらい1年を通じて著しく変化します。自然のダイナミクスにただただ敬服する次第です。

こればかりは、新築でも中古マンションでも、実際に住まない限りは1年間ずっと太陽の日当たりがどうなるかを観察するなど不可能です。

特に新築は建物完成前の青田売りが常態化しているため、完成しないことには実際の日当たりはわかりませんし、中古だって、1年通じて同じ部屋の日当たりを見ることなんて通常はできません。

これも過去5回マンション・アパートを引っ越した実体験からですが、引っ越し当初の夏場はとても日当たりがよかったのに、太陽の高度が下がる冬場になると、自分のマンションからはそれなりに距離が離れており高さもそこまでない向かい側に建っているマンションに日光を遮られるケースがありました。

その時などは、冬場の太陽というのはかくも低い高度で空を移動していくものなのかと小学校の理科の授業を思い出し感嘆したものです。

高度が低く水平に近くなればなるほど、暖かい季節ではまったく問題にならないと思っていた低層階のマンションやビルが太陽を遮る障害物として浮上してくるのです。

これはもう、予測不可能です。実際に住まないと分かりません。

マンション購入検討者が考えているよりもはるかに夏場の太陽の南中高度は高く、冬場の太陽の高度は低いんです。

最後に3つ目の理由です。

一般的には夏場が1番部屋が明るくなると思われがちですが、意外にもそうでないという話です。

特に夏場ですが、太陽の南中高度が高すぎて角度的・物理的に部屋に光が入りません。

これはマンション固有の問題ではありませんが、上の階のベランダの張り出し部分による遮断との複合原因によって、全然光が部屋に入らない深刻な状態となります。

夏場の正午でも本当に窓辺付近にしか光が届かず、中部屋だと暗い部屋となります。

外の光は明るいので、間接的に明るさは感じられ明るいといえば明るいのですが、でも直接強い光は入らないので暗いといえば暗いといった程度感です。

例えば、東京での夏場の太陽の南中高度は約80度に達します。この角度だと、もうこれだけでほとんど部屋の中には直接光が入りません。窓辺付近のみです。そして、本来だったら窓辺付近に入るはずの光さえも上の階のベランダのせり出し部分で遮断され、夏の正午の南向きの部屋なのに一切自然光が直接部屋に入らないというケースは珍しくないのではと思料します。

冬場~夏場で約30度~80度まで変化する太陽の高度変化による日光の照射状況の変化を甘く見てはいけません。

以上、南向きの部屋でも日当たりが必ずしも良いとはいえない3つの理由を見てきました。

もう1度理由をまとめると、①上の階の部屋のベランダ・バルコニーの張り出し部分が下の階に入る太陽光を遮る、②季節・時間による太陽の位置の変化(南中高度は約30度~80度まで大幅に変化)により、本当に意外な建物が日光を遮断するケースが結構ある、③(特に夏場は)太陽の高度が高すぎて角度的に窓から直接光が入らない、というものになります。

これら①~③の理由は独立に作用せず相互に重複して作用してきます。

ネットで検索してもあまり話題にならない理由ですが、日当たりを期待して安易に南側だからという理由だけでマンションを購入した結果予想外に日当たりが悪かったと言う結果は防ぐべきなので、マンション購入を検討している方は参考にしてみてください。

参考にといっても、結局は1年を通じて住んでみないことには実際のところは分からないという全く解決策にはならない最終結論になってしまいますが。

個人的には、予算の都合がつく場合は、日当たりが良いと思って買った中部屋の日当たりが悪かった場合のリスクを避けるために、日当たりを重視する方はやはり位置の異なる複数の窓を実装する角部屋購入を検討すべきだと思います。

実体験でいえば、ロケーションのよい真南向きのマンションの中部屋の上層階に住んでいた時は夏場でも(もちろん冬場も)、日中に、窓から離れたところに位置する台所側に近いほうのリビングの電気(日本語が下手で恐縮です。リビングの窓側と台所側に2つの電気があるとして、窓から遠い側の台所側の電気のことです)は暗いので付けていました。

反対に言えば、所詮南向きの部屋でもその程度の明るさなのであれば、相対的に価格の安い東向きや西向きの部屋を初めから検討するのも合理的だと思います。

また日当たりにうるさい方は、窓の広さや大きさにこだわることも大事です。窓の面積が大きい方が当然部屋は明るくなります。

窓の高さはしっかりと測って確認すべきです。

少し古い賃貸だと180センチが多く、分譲だと今は2メートルの窓が主流かと思いますが、これが220センチの高い窓だと、より高評価でしょう。

また、通常の窓よりも横に幅の広い「ワイドスパン」仕様だと部屋が明るくなります。

その分価格は物件価格に上乗せして反映されるので何ともかんともなのですが、こういった通常ものよりも仕様のよい構造・設備は必ず分譲マンションの広告などにアピールされています。

いろいろと知識が増えて考慮し出すと完璧な物件など存在しないので何も買えなくなってしまうのがマンション選びですが、いろいろと悩んで考えてるうちは物件選びは楽しいものですよ。

なお、法令上の要請で、マンション建築時には、完成時における各部屋が時間帯によってどのように日照が変化するかというシミュレーションデータを分譲会社が測定してデータを持っています。

しょぼいシミュレーションなので実際に見ても役立たないのですが、慰めまでにモデルルームの営業員に要請してデータを見せてもらうと良いと思います。

なおこのシミュレーションデータは、こちらから見せてくれと言わないと見せてくれないので、向こうから出てくるのを待っていると一生出てきません。

自分からちゃんと見せてくれと言ってください。

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