新型コロナで新規ビジネスの芽が消えていく

新型コロナウイルスの感染がなかなかおさまりません。

僕はもうコロナちゃんは空気のような扱いをしているというか、マスクなんてする必要性も感じていませんが村八分になるのが怖いのでマスクして善良な市民として生活しております。

人間なんて菌と一緒に生活するのが当たり前なのに。

口の周りを圧迫されるのが嫌なので、マスクも可及的につけたくなく、いつも口だけで鼻まではマスクをしていなかったのですが、そうすることが人間によって害意が及ぼされる危険性のあることが最近のニュースでわかりましたので、おとなしく鼻までマスクをしようと思います。

仕事についても新型コロナの影響をどうしても感じざるを得ない出来事がいくつか発生しています。

ANAやJALのようにボーナスが無くなったり給与が削減されたり、どこかに出向に出されるという事態にはなっていませんが、いろいろと変化は生じています。

自分が関わっている業務では、日本企業よりも海外企業との協業に影響が生じています。

何年か一緒に事業を実施していた欧米の業界大手の企業から、コロナの影響でこれ以上事業展開が難かしいということで事業がうちやめになったり、また新たな協業を模索していたとある中華系企業とは、これもコロナの影響で余力がないから取引検討を停止したいと言われました。

中国はコロナおさまってもう気にしていない状況のように思っていましたがそうではないんでしょうか。コロナを言い訳にしているだけかしらん。

中国企業とは1年以上契約書の細かな文言をめぐって不定期にやりとりが発生しており、この企業が契約書に入れる修正をレビューしてこちらも修正を入れる作業がとてもストレスフルで面倒くさかったので、会社には内緒ですが個人的には負担が減ってちょっと嬉しかったりします。

この案件のビジネス部門の担当者とは気が合い、内輪でこの中国企業の悪口を言いながら世間話をするのは仕事時間中の癒しだったので、新たな事業をまた見つけて欲しいなと思います。

自分が関与している契約書実務では、特に欧米企業から提示される契約書の中にはっきりと「covid-19」と明記される場面に遭遇もしました。

企業が結ぶ契約書には、一般的に「不可抗力条項」と呼ばれる条項が入ります。

戦争、地震などの天災、ストライキ、疫病といった当事者がコントロールできない事由によって契約上の義務を遂行できなくても、当事者に帰責性はないためそれによる契約責任は負わないというものです。

この不可抗力の中に、はっきりと「covid-19」と文言を入れるのです。

ほほーそういう書き方をするのかあとアメリカの一流の弁護士がスマートに書いているであろう契約書を読んで勉強になりました。

逆に新型コロナのおかげでこれまでなかった新しいビジネスが生まれ、その恩恵を受けるという会社や取引も多々あるのだと思いますが、自分の会社で自分が関わっている業務だと、そのような場面には遭遇できていません。

変わらぬ思い、変われる強さ。変わらない安住の中で君と生きていきたい人間なので、新型コロナに起因する面倒くさい新規業務に巻き込まれて仕事の負担が増えなければ良いなと思っています。

こんな社員で弊社の株主様には申し訳ないです。僕は株主よりも自分が大事です。