続・強欲アメリカ大企業との契約交渉

夏は花火とスイカと女の季節ですbyサマーウォーズ。

相変わらず投資に無関心な状態が続いております。好きでも嫌いでもなく無関心です。

昨日、日経平均が400円以上も下落し、本日400円以上上昇している有様を見ると、嗚呼日経平均はまだ日経平均たらしまされているのかと穏やかな心持ちなります。

ダウが上がろうが下がろうが本当に何も思わないので、心理的には最強の状態かもしれません。

ミスチルの「Drawing」の歌詞にあるように、この気持ちを真空パックして保存して株価の上下運動で鼻息ふんふん丸になったりため息はあはあ野郎になった時の為に備えておきたい。

以前、日本企業の発想の域を超えた強欲さを持つアメリカの大企業との契約書交渉の記事を書いたのですが、現在進行形でまだ続いております。

強欲米国大企業の契約書を真っ赤に修正して返したら真っ赤に修正されて戻って来た

3回打ち合わせをして、もうかれこれ半年くらいやり取りをしておりますが、まだ契約書が締結できません。

アメリカ企業がドラフトした奴隷契約の内容を真っ赤に直し、相手に送ると真っ赤に直され、懲りずに少し譲歩を入れつつ真っ赤に直し、また真っ赤に直されて返ってきて、へこたれずにまた少し譲歩を入れつつ再度真っ赤に修正して・・みたいなやり取りがループされております。

面倒くさいので契約書を2週間くらい放置したりもしました。

時価総額が当社よりはるかに大きい企業様の契約書対応を放置してお詫びします。

毎回こちらが譲歩するたびに内容が少しずつ自社に不利になり、少しずつ確かに絶対国防圏が侵害されてゆきます。押しが強すぎて引くわ。

契約書の文言って、だいたい「落とし所」になる着地点みたいなところがあるんです。

一方にあまりに有利な条項を双方向に平等にしたり、損害賠償義務を負いたくないんだったらせめて重い帰責性(故意又は重過失)のある場合は損害賠償義務を負うとしたり。

対日本企業だったら普通は受け入れてくれるよねという相場感の修正要求に問答無用でシャッターを下ろされて拒絶されるので、こちらも対案が出せなくなります。

「これこれこういう理由でこの条項はこのように修正したのでご了解ください」「この条項は実態を反映していないので削除しました」などとそれなりの理由コメントを付けて返すのですが、「原案に戻しました」「当社はこのような内容を受けることができません」などと理由なく修正を拒絶されます。

アメリカの超大企業の契約書は向こうの超一流の弁護士が作成しているので、質も量も一流で逆立ちしてもこのレベルの英文契約書を自分がドラフトすることはできません。

なのでレビューをすると日本企業のいち法務部員としては英文契約書の勉強にもなり仕事としては大変ですがやりがいもあります。下請会社とのつまらない定型契約書みるよりは「オレかっこいい仕事してる感」を味わえます。

そんなこといっても、実際もう契約書締結する前に取引は始まって動いているのですがね・・。

毎回こんなパターンです。

上の人からはもう十分だから受入れでよいと言われており、そろそろ契約書の文言を読まずにどれだけ自社に不利な契約を結ぶことになるのか自覚のない事業部の連中が業を煮やしてもう合意してくれとクレームを言ってくる頃合いと思いますが、僕は自分を育ててくれた我が祖国の企業がアメリカ大企業に不平等契約を結ばされている現状を憂いている人間の1人です。

まだ引き下がるつもりはないので、また同じように強欲丸出しの契約書の文言を心なしか微妙に譲歩しつつ(ここが日本人の弱いところです・・)平等な内容になるように真っ赤に直して事業部にこれで送ってくれと送り返しました。

だって自分は損害賠償負わないけどお前は無制限に負えとかどう考えてもおかしいでしょ。

勝てるはずのない相手に無駄に勝負を挑み散ることになる徒労とヒロイズムが混じった感情。

妥協しないで自分の信念を貫く修正案を完成させると、ふと心が軽くなって外に繰り出したくなります。

まるで梶井基次郎が檸檬を書店の書棚に置いて逃走し、「えたいの知れない不吉な塊」から解放されたように。

仕事を通じて感じるアメリカ大企業に関する記事

アメリカ大企業(の日本法人)との契約書交渉の実際

アメリカ大企業が提示する契約書に弱肉強食の米国型資本主義の思想をみる

アメリカ大企業の利益率が異常に高いのは取引先を搾取しているから