自分はお金を稼ぐ機械なんじゃないかと感じることがある

会社の他部署で比較的仲の良い同僚がいます。

家族構成も似ていて、お子さんも小さいのでよく話題が合います。

顔はイケメンで、愛想も良く営業力があるので、仕事でも成功しそうな人だなと思っていたのですが、何度かランチをしているうちに本音で話せる仲になってきて、意外にも根暗で出世願望は全くなく、家族を養うために上司の言うことは無条件で肯定して日々自分を殺して生きているとても仲良くなれそうな人であることがわかりました。

若手社員の教育係をしているみたいなのですが、サラリーマンとして生きていくには「自分を殺せ」「上司の言うことに逆らうな」と教えているらしいです笑。社畜の鑑だ。

人間は本当に見た目ではその人のことがわかりませんね。

毎回飽きずに住宅ローンと子供への教育費、保険などについて話すのですが、つまるところ全てお金に関する話題です。

家族を養うお金を稼ぐために働くサラリーマンの会話です。

仕事の人間関係とお金の話以外しません。

某大手外資系企業のとてもお高い生命保険に入っており、それはやめて投資に回したほうがいいよと喉元まで上がってくる言葉をいつも飲み込んで抑えています。

住宅ローンは団体信用生命保険がついており、死ぬと残りのローンの残債がゼロになる仕組みなのですが、もう俺ら死んでもローンなくなるから大丈夫だよねとか毎回同じことを言って笑っています。

一体いつから自分はこんなお金のことばかり気にして人生を送るようになったのかなとたまに思います。自分で自分を追い詰めているかのようです。子供がいるとみんなこうなるのかなあ。

ミニ四駆やビーダマンやクロノ・トリガーやパワプロやマジック・ザ・ギャザリングに夢中で友達とそれについてばっかり話していた頃が懐かしや。

住宅費、教育費、老後資金・・お金のことばかり考えて嫌いな仕事をして毎日すり減って生き、気付いたら人生終わりが見えて後悔するんじゃないかという不安が襲ってくることがあります。実際このままだとそうなる蓋然性が高そうですが。

ただお金を稼ぐために存在しているマシーンみたいだ。

本気でやりたいことがあってそれに向けて頑張っている人や、何かに夢中になっている人を見ると羨ましくなります。

若い頃の村上春樹みたいにジャズ喫茶を経営しながら小説を書く暮らしなどは憧れますが、かといってそれは抽象的な思考レベルで憧れているだけで人生をかけてそれを実行にうつすなんてこともしません。

無為に老いてゆくことは避けたいなあ。