11月2日は中国株が大幅に上昇しました。50銘柄で構成される香港ハンセン指数は4.2%も大幅に上昇しています。
理由としては、トランプ大統領が中国の習近平国家主席と電話会議を実施し、貿易問題の解決に向けて協議が進展していることで、米中貿易摩擦問題が後退するのではないかとの期待です。
トランプ大統領は、実際に貿易戦争を休戦するための合意文書の策定を指示したということです。
この米中関係のデタントを受けて、日経平均株価も前日比556円高(2.56%アップ)と大きく上昇しました。
ことの発端はトランプ大統領のツイートでしたので、どんなことを言ったのかトランプ大統領の11月1日のツイートの一部を見てみました。
Just had a long and very good conversation with President Xi Jinping of China. We talked about many subjects, with a heavy emphasis on Trade. Those discussions are moving along nicely with meetings being scheduled at the G-20 in Argentina. Also had good discussion on North Korea!
(トランプ大統領のツイッターより)
以下のようなことを言っています。
- 習近平国家主席ととても良い会話ができたよ
- 多くの議題を話したが、貿易問題が主題だったよ
- アルゼンチンで開催されるG20での中国との会談でも引き続き友好的に議論するよ
- 北朝鮮のことも議論したぜ
まさに期待だけで株価が上がった1日でした。期待だけで上がったものは失望によって上がった分以上に下がるのが世の道理です。
先日の暴落の記憶がまだ新しいので、実は米中の協議がその後進展しなかったり、G20での会談が不調に終わった時は今日上げた以上に下がるのは必至なので、現金比率を高めたいと思っていた投資家にはとても良い売り場ではなかったかと思います。
本日の僕の持ち株の中国株の高騰具合を紹介したいと思います。
・マカオカジノ会社:➕10%
・大手製紙会社:➕12%
・大手証券会社:➕4%
・大手建設会社:➕5%
どの銘柄もすべて高騰しており、1年に数回しかない上げ相場でした。
なおこんなに上がっていてさぞ見入りがいいのではと思われるかもしれませんが、持ち株の中国株は今年の高値からは既に30%以上下落していますので、この程度の上げでは損失が全く補填されておりません。
率でいえば先日のアメリカ株の暴落以上の下落を中国株投資家はずっと食らっています。
中国株を持つと、自分はお金が日々溶けてゆくだけで経済的に何もメリットは発生していませんが(むしろデメリットしかまだ享受しておりません)、暴落の精神鍛錬の場になるのはあるいは1つの利点かもしれません。
ボラティリティが大きい市場ですので、持ち株が1日で5%上げるとか、逆に8%下がるとか割と普通に発生します。
3年で10倍になると思って鼻息全開で買った株が、2年も経たずに10分の1になったりします。
また、特定口座で買ったはずなのに、なぜか持ち株企業が事業再編か新株発行なのか何らかの新たな資本政策を実施して、突如として特定口座の株式が一般口座に移行されてしまうという現象にも遭遇します。
本当の暴落が発生する前に株価急落に耐える精神の鍛錬は必要ですので、修行のために小額を中国株に投資してみるのはありではないかと思います。
コメントを残す