持ち株のAT&Tによるタイムワーナー社の買収について、アメリカの連邦地裁がこれを認める判決を12日に出しました。
AT&Tのタイムワーナー社の買収を巡っては、本ディールはアメリカ司法省から独禁法に反するとして提訴されていましたが、晴れてAT&T側の主張が認められた形となりました。
タイムワーナーといえばハリウッドの大手映画制作・配給会社のワーナーブラザーズを子会社に持つ会社です。ハリーポッター、マトリックス、スーパーマン、バットマンシリーズの配給はワーナーブラザーズです。
これらコンテンツを有する会社のシェアホルダーになれることは本当に喜ばしいです。
タイムワーナー買収の意図
アメリカ通信業界といえばAT&Tとベライゾンの2強ですが、通信事業は成熟しており、成長性に乏しい分野です。加えて、通信会社間の競争も激しく、通信以外の分野への投資を各社が加速しています。
そんな背景の中で、AT&Tは2017年7月に衛星放送事業社のディレクTVを買収しています。なおこの買収額も5兆円以上!の巨額なものでした。それに続く、さらなる映像事業への進出として、今回のタイムワーナー買収があります。
AT&Tの買収承認を受けて株価はどう反応したか
ちなみにですが、僕は以前、買収が成功してもしなくとも、判決がでて結果が決まれば不確実性がなくなるのでどちらにせよ株価は上向くだろうと予想していました。
結果はこうなりました。
(出典:SBI証券HP)
5%に及ぶ暴落です。まったく予想が当たりませんでした・・苦笑。
この暴落で、配当利回りはまたしても6%を超えています。
買い時にしか見えません(開き直り)。
21世紀フォックスを買収するのはディズニーかコムキャストか
アメリカCNBCが伝えるところによると、今回の連邦地裁の判決を受けて、 コムキャスト(CMCSA)が21世紀フォックスの資産を買収する提案を正式発表するようです。
その額は600億ドル(約6兆6000億!こっちもすごい金額)です。
いっぽうで、ディスニー(DIS)もフォックスの事業の買収に乗り出しており、524億ドル相当の株式交換の方法によって買収することを合意しているので、コムキャスト(傘下にジュラシックパークなどを配給しているユニバーサルを擁しています)とディズニーによる買収合戦が繰り広げられることになりそうです。
21世紀フォックスといえば、ジェームス キャメロン監督のタイタニックやアバターの配給会社です。素敵ですね。
どちらが買収するにせよ、既に投資しているディズニーに加えてワーナーの株主となった今、これで21世紀フォックスとコムキャストの株主となればハリウッドをほぼ制覇できるので、映画館で我が社制作・配給の映画を見に行くのが楽しくてたまらなくなりそうです。
ですので、コムキャストが欲しくてたまらない病にかかっています。
コメントを残す