株価の動きに無関心になる方法

株式投資をしていると、仕事中も株価が気になってついついスマホで確認してしまったり、アメリカ市場が開く時間を心待ちにし、市場が開けば3分おきに証券口座のページを更新して持ち株の株価を無為に確認してしまうというのはあるあるだと思います。

僕は昔FXをしている時が1番この症状がひどく、2分おきに最新の為替状況を確認せずにはいられず、市場が開いていない土日祝日が退屈でたまりませんでした。

このような中毒的な症状が出ると一部の凄腕投資家を除いてはパフォーマンス悪化のフラグのようで、現在はFX取引はしていませんが、パフォーマンスはマイナスでした。

結局は大半の個人投資家のパフォーマンスを最大化させる最も簡単な方法は、証券口座にアクセスせず放置することに尽きるという意見もあります。

一部の研究によると、女性のほうが男性より投資成績が良く、その理由の1つとして女性のほうが男性よりも長期投資の傾向が強く、男性は女性より頻繁に取引することでパフォーマンスを悪化させていたというものでした。

とするならば、単純な考えですが株価に無関心になって証券口座へのアクセス回数を低減すれば投資パフォーマンスは良化することになります。またいちいち短期的な株価の変動にアドレナリンが放出されたりちょっとして下落でたまらなく不安になるという心理的な負担も軽減されます。

僕は現在、以前に比べると株価の変動が気にならなくなりました。過去に偉人が好きの反対は無関心であるといいましたが、その無関心に近づいた状態です。株価無関心のランナーズハイ状態が維持されています。

経済ニュースも以前ほど頻繁にチェックしなくなり、総資産の確認とかも興味が薄れてきました。

チャイナショック時やギリシャショック時にも証券口座へのアクセスを止めましたが、これは決して無関心ということではなく、下落した株価を見ることによる心理的ダメージを被らないための人間心理の防衛システムが作動したことに起因しているので、今回とは原因が異なります。

思うに、原因は2つあります。

1つはマイホーム購入を決心したこと、もう1つは沖縄に行ったことです。

まずマイホームについては最近のブログの主題と化していますが、マイホーム購入を決心してから一気に自分の興味関心がマイホーム関連のことに移行しました。

不動産市場の裏側、マンションの営業員の常套句、住宅ローン、マンションの遮音等級、コンクリートの厚さ、部屋の間取り、天井高、田の字型間取りのメリットデメリット、値下げの方法、施工業者長谷工が多すぎ問題、周辺の中古マンションの価格推移など、調べることや理解することが多すぎて、そちらに時間と関心が劇的に移りました。

マイホーム選びは、株と同様に中毒性があります。僕は自分は持ち家はいらないというのがマイベーシックポリシーでしたが、いざ買うと決心して実際に買うとなったからには、自分の納得いく好きになれる物件を買いたいので、いろいろと物件を見たり調べたりするのですが、これがまた楽しく仕方ありません。複数の欲しいアメリカ株銘柄から購入する銘柄を選んだり、その銘柄の分析をする楽しさと近いところがあるのかもしれません。

妻も自分も納得できる物件に巡り合えた(と今は思っている)というのもあって、マイホームのことを考えていると脳にとても心地よいのです。毛細血管を通じて栄養が行き渡っている感覚です。今もマイホームのことを考えるのが1番楽しいくらいです。列強の外圧に屈して長年の鎖国政策を放棄した昔日のわが国と同様、妻の外圧に完全に屈してマイホーム購入に至ったわけですが、現在ではたぶん妻より僕のがマイホームへの思い入れが強いです。弱小投資家の一般ピーポーはこの程度です。副作用としての経済的な負担はこの場合脳の関心対象からは捨象されます。いや、捨象はされないのですが、脳の快感のが上回っています。

この強い中毒性がある限りマイホーム需要はなくならないだろうと人口が減少する日本の住宅市場に楽観的になりました。

自称マンションマニアとしてマンションアドバイザーとして自立したくなりました。マンションの仕様に詳しくなったし、重要事項説明書や売買契約書の内容にいちゃもんをつけるのは好きだし得意分野なので、外部アドバイザーとして活躍できないだろうか。

日々の株価の変動に気が気でなく、会社のトイレにこもってスマホでレッツ株価チェックしたり、22時30分になってアメリカ市場が開くと持ち株の株価チェックが日課になっており資産額推移にアドレナリンやため息を漏らすのに疲れている方で、かつ現在賃貸の方は、マイホーム購入を決心するとそれらから解放されるのでとてもおすすめです。

マイホームに起因する株価無関心現象がいつまで効力を保持するかは不明なので、被験者自分で継続的に検証していこうと思います。

株価の動きに無関心になったもう1つの理由は、家族で沖縄旅行に行ったことです。これも妻が沖縄に行きたいと言い出して、僕はあまり乗り気でなかったのですが家庭平和維持のために特に反対はせずに行くことになりました。

以前に1回行ったことがあり、今回で2回目だったのですが、家族旅行では初めてでした。

これがただただ楽しく穏やかで平和な旅行で、もはや世俗を忘れました。沖縄旅行については、僕と同様に沖縄旅行なんてめんどくさいと思っている世のお父様方向けに別に記事を書きたいと思っています。

なんというか、沖縄は現世ではないですね。現世より常世に近いというか、もう社会復帰できそうにないです。ということで世間の出来事に無関心になってしまいました。



2 件のコメント

  • 株価よりも気になることができれば脳がそちらへの興味を増大させて株価の関心は薄くなるでしょうね。
    私も一時期FXにははまっていた時は毎分ぐらい為替を見ていました^^;
    見ていてどうなるわけでもないのですが気になってしまいましたね。

    今は株しかやってないのですが、なんとかショックがあっても淡々と取引することができていて、株価の変動はあまり意識しなくなったなと感じます。

    沖縄行ったことがないので一度行ってみたいです。

    • 株価より気になることがあるという外的な原因によって株価の変動をあまり意識しなくなっているので、一時的なものかもしれません。
      本当は私もそのような他に興味のあることがない状態でも短期的な株価の変動に一喜一憂しない心理状態になると一皮むけるのかなと思っています。

      沖縄は、おすすめいたします。夏休みの土日を挟んで行ったのですが、そこまで混んでいるという状態でもありませんでした。
      綺麗な海にぷかぷかしているのが特に楽しく、極上の贅沢だなと思いました。

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