格安スマホを3年使って思うメリットとデメリット〜メアド消失による人間関係の取捨選択は面倒な作業

僕は現在格安スマホを使用しています。

3年前まではiPhone4を使用していましたが、投資に資金を集中したいのと子どもが生まれて子育て費用がかかるようになり固定費を削減したくなり、それまで全く気にかけなかった通信費の削減に乗り出しました。

もともと自分はスマホに多機能を求めず、イヤホンで音楽を聴くのも耳が不快感になって好きではないのでスマホで音楽を聴くことも滅多になく、Youtubeなどの動画をスマホで見ることもなく、電話とメールとLINEとたまにネットができれば簡素な機能で支障はないというタイプの人間でした。

そのため、格安スマホにすることにあまり抵抗はなく、大手キャリアとの契約を口惜しいかな1万円超の違約金を支払って解約し、京セラの格安スマホ「KYOCERA S301」(アンドロイドです)に変更しました。

端末代金は3万円でした。現在は1万円まで値段が下がっています。

大手キャリアの電話番号の格安スマホへの引き継ぎはそのままできます。ただ、後で述べますがメールアドレスはなくなります

格安スマホに変更して3年ほど経過したので、自分が感じるメリットとデメリットを書きたいと思います。

スマホに何を求めるかによって格安スマホに対するスタンスは変わると思いますが、結論から言えば僕のようにアップルのiPhoneブランド信仰もなくiOSの操作性の良さを特に感じず、スマホに必要以上の機能やスペックを求めない人には通信費が大幅に削減できておススメです。

なお前提として、格安スマホといっても格安スマホというジャンルの中で様々なスマホが存在します。そのため、スペックの高いスマホを選べば当然費用は高くなりますし、安いスマホを選べば安くなります。

僕が使用しているスマホは、下から数えたほうがはやいスペックの低いスマホです。今の標準的な格安スマホでは下で述べているデメリットはある程度改善されているかもしれません。

今はファーウェイの格安スマホが値段もそこそこスペックもそこそこで人気が高いですが、自分が当時格安スマホに変えたときはあったにはあったような気がしますが高かったのか自分の選択肢には上がりませんでした。京セラのスマホよりももっと安い中国メーカーのスマホもありましたが、日本メーカーの安心感に負けて京セラを選択しました。

格安スマホのメリット

毎月の通信費が2000円以下になる

メリットは通信費が削減されるということに尽きます。

iPhone4を使用していた頃は、通話をあまりしないときで月6000円、通話が増えるととそれ以上という価格でしたが、現在は2000円ほどです。

前提として、端末代の3万円は一括で契約時に支払っていますので、端末代を除いた毎月の費用です。
僕が契約している格安スマホは、固定の通信費用と、毎月の通話時間に応じた通話料金の合算で請求がきます。

通話は30秒で20円とかだったと思います。通話はたぶん月に5分もしていないかなと思います。

月数百円をプラスすると端末の修理が無償になるなどのアフターケアが付きますが、当然僕はアフターサービスは加入しておりません。

大手キャリアを解約するときは解約料が1万円くらいかかりますが、それを考慮しても半年くらい使えば金額的には間違いなく費用は浮きます。

格安スマホのデメリット

メリットは安いの1点集中型ですが、デメリットは挙げようと思えばいくらでも挙げられます。この各デメリットについて感応度が高いと格安スマホは抵抗が高くなります。

デメリットはまとめると以下のようになります。

  • 端末のメールアドレスがない
  • 端末のメアドがなくなることで電話帳の誰に端末変更通知を出すかの選択作業が面倒
  • 通信速度は遅くかなりストレスを感じる
  • WiFi必須
  • 容量が小さくアプリのダウンロード・アップロードが出来ない
  • 内臓カメラのスペックがかなり低い
  • バッテリーがいかれやすい
  • すぐ壊れる
  • たまに最先端スマホに劣等感を覚える

メールアドレスがなくなる

大手キャリアのスマホは、@softbank.co.jpとか@docomo.co.jpとか、各端末に固有のメールアドレスが付与されていますが、格安スマホは、この携帯メールアドレスが存在しません

そのため、端末のメールアドレスを使用したメッセージのやり取りは格安スマホでは存在しません。

電話番号のみとなります。

SMSメールやMMSメールといった互いの電話番号のみで実施する端末間のメールのやり取りは可能なので、電話番号さえわかっていたらメールはできるのですが、これまで長年使用してきたメールアドレスが消滅するのは1番の抵抗を感じるポイントです。

僕もこれは何となく後ろ髪を引かれる思いはありました。

メールアドレスがなくなるということの具体的な心理的抵抗は、次に述べるデメリットに顕在化します。

人間関係を切る決断を下す必要がある

端末のメアドがなくなるということは、電話帳に登録してある友人・知り合いの中から、繋がりを継続して生かす人とこれを機につながりを消してしまう人を自分で選択しなければならないという決断を下す必要が出ます。優柔不断な人にとってはとてもストレスフルです。

格安スマホに変更する場合は、メアドがなくなる以上自分が選定した人に対して以下のような変更通知を送らなけらばいけません。

スマホ変えました。電話番号はそのままです。SMSメールやMMSメールは引き続きできますが、メアドがなくりましたので、メアドによるメールはできなくなります。

共通のキャリアを使用していればメアドよりは電話番号同士でメールすることが多いのであまり問題にはならないかもしれませんが、キャリアが異なると相当面倒くさいです。

電話帳に登録してあるけど何年も連絡をとっていない知り合い、昔の恋人、先輩や後輩など、格安スマホに変更したことを通知するかどうかを1人1人その人との人間関係を考えて決めなければなりません。苦痛で面倒な作業です。

大学のサークルで一時片思いしていたけど、もう何年もやり取りをしておらず、今更メッセージを送る勇気がでないもう人の妻になっているあの人に対して互いの電話帳に登録されているという関係性を保つためにスマホ変えたよと言うか勇気がないからここで何もせず関係を切るか、連絡しようと思えばできる状態を維持するか、Make your decisionです。

昔の微妙な知り合いにスマホ変えたよとメッセージ送ったところ送信完了せず相手の番号が変わっていて自分に連絡が来ていなかったという微妙な現実にも直面します。

LINEもそのままデータの引き継ぎはできなかったと思うので、LINE上の人間関係もいったん切れます。

通信速度が本当に遅い

端末単体の通信速度は本当に遅いです。特に広告が多いHPサイトやブログはページ表示に余裕で数十秒以上かかったり表示できなかったりで、ただただストレスです。

動画などまずスムーズに見ることはできません。

Twitterは軽いので普通に見ることはできます。

ストレスフリーにネットサーフィンは全く期待できません

当然スマホゲームはWiFiがないと重すぎてページが開けないのでプレイはできません。

そもそもダウンロードできるのかも怪しいです。

WiFi必須

グーグルプレイからのアプリのダウンロードがそもそもスマホをWiFi接続しないと重すぎてできません。アプリも重いものはWiFiないと起動ができません。ゲームはWiFiないと(あっても?)全く無理です。

スマホを主力通信機器として使用している場合は、WiFiないと全く目的が達成できないと思います。

ちなみに自分がメインで使用しているSBI証券のHPは重すぎてWiFiなしではほぼアクセス不可能です。

僕は家ではパソコンとタブレットを使っておりスマホをそこまでいじらないので、外でのネットの速度の遅いのさえ我慢すれば何とかなります。

容量が小さくアプリのダウンロード、アップデートができない

スマホゲームをダウンロードしていないので実際にはわからないのですが、たぶん容量不足でダウンロードできないのではと思います。

本当にスマホの容量が小さいので、写真や動画を撮り過ぎたり、アプリをそこそこダウンロードすると、すぐに容量がいっぱいになります。

僕も現在のスマホは常に容量がいっぱいで、容量が足らずSBI証券の株のアプリのアップデートがついにできなくなりました。これには本当に困っています。

アプリのアップデートがあると本当に困るのでアップデートしないでくださいと日々思うことになります。

僕の例は少し極端な例だと思いますが、アプリ経由で取引ができない(少なくともSBI証券はアプリで中国株取引はできません)中国株をしている人は、WiFiがないと証券会社のHPにアクセスできないので、現在進行形の取引ができず不都合を生じます。

またスマホ容量は、LINEの使用容量がだんだん大きくなってきてLINEだけでいっぱいになってしまう勢いです。

写真や動画も、小さな子どもがいると子どもの写真・動画が日々増えますが、一度撮った子供のものはどうにも消せないので、容量が増えてももう打つ手なしの状態です。

内臓カメラの画質が低い

ガラケー並みの画質です。荒くて不鮮明でカメラ起動も遅く、現代的な画像水準でのカメラ機能は期待できません。デジカメ必須です。

スマホでインスタ映えする写真を撮ってSNSにアップするなど夢のまた夢です。

バッテリーが壊れやすい

2年ちょっとの使用でバッテリーがいかれました。
今は5日に1度の割合で電池残量が十分あってもなぜか突然バッテリーが1%になって電池が切れるという怪現象が定常的に発生しています。

「メイドインジャパン」のプライドはどこにいったんだと一人憤慨しております。

アフター保証プランに入っていませんので、修理代金のが新規端末購入代より高くなると想定されます。

そもそもどこに修理を頼んでよいのかもわかりません・・・。
しかしこんな状態になってからでも気にせずそのまま1年使用しています。
レアな人間だと思います。

すぐ壊れる

妻は僕よりもスペックも値段も高い自分の尺度ではおよそ格安とはいえない格安携帯を使用していましたが、スマホの使用頻度が高いということもおそらく影響し2年くらいで僕以上にスマホが逝ってしまわれたため、買い替えました。

想定外の早期の買い替えで、当然買い替え費用が発生しますので、格安スマホにした意味あったんだろうかとしばらく固まってしまいました。

これまで使用していたガラケーもiPhone4も耐久力は高くてこんな事態は生じなかったので、バッテリーがいかれるのも含め、壊れるリスクは相応に高いという実感です。

年に1回くらい最新iPhoneに劣等感を感じることがある

年に数回最新型のiPhoneを使用している友達に会うことがあり、iPhoneのかっこよさや機能を嬉しそうに紹介されると、非常に些細なことではありますがその瞬間だけぴきっと劣等感を感じることがあります。

格安スマホ使用の感想総括

僕は、通信費を削減することが1番の目標でしたので、目標は達成できました。

通信費は月数千円は下がります。夫婦そろって格安スマホにすると端末によっては月1万円の通信費の削減も可能でしょう。

資産が1億円あったらまたiPhoneにするかもしれませんが、スマホへの執着が薄い人間なので、低いスペックも許容範囲内です。これから積極的にiPhoneに変えたいとかスペックの高いスマホにしたいとは現段階では特に思わないです。

ただ格安スマホにするとストレスは確実に感じます。これは否定できないです。

そのため、快適なスマホ生活に比重を置かれる方やスマホが生活必需品となっておりスマホなしの生活は考えられないという方には、格安スマホへの変更はおススメできません

月数千円の通信費の節約よりもストレスのが多くなり、クオリティーオブライフは下がると思います。

僕の妻はスマホ好きな属性ですが、スペックの高い格安スマホに変えた後は、WiFi繋いでも通信速度が遅くてたまらないだの、何かのダウンロードができないだの、すぐ電池が切れるだの、内臓カメラが使いにくいだの、容量が足らないだの、不満炸裂でした。

奥様がスマホ好きな場合は、たとえ自分は格安スマホにしても、家庭平和のために奥様は最新のスマホにしておくという判断が正しいと思うのです。

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