【CLX】業績好調の配当貴族クロロックスが他の生活必需品銘柄を大幅にアウトパフォーム中

低迷する銘柄が多いマイポートフォリオの中で、マコーミック(MKC)と並んで株価が好調なのがクロロックス(CLX)です。

クロロックスは家庭用洗剤や漂白剤といった家庭用品の製造・販売を実施している会社で、イメージでいうと日本でいうライオンに近い会社かなと思っています。

42年連続増配中という配当貴族銘柄でもあります。直近では15%ほど配当金を増やしてくれました。

地味な日用品をつくる内需中心の企業、しかも毎年業績が上昇連続増配してくれるという、とても好感が持てる会社です。

クロロックスは、投資した当時ペプシコとどちらに投資するか悩んだ挙句、ペプシコを優先して投資したためわずかな金額しか投資していません。そのため、株価が上がったところで恩恵が少ないのが悲しいところです。

いっぽうのペプシコのパフォーマンスは横ばいの状況です。ここから僕は、迷ったら相対的にマイナーなほうの銘柄に投資しろという教訓を学びました(てきとう)。

クロロックスの株価が好調な理由ですが、業績が成長しているというのがまずあります。

直近の決算においてもEPSは前年同期比で11%伸長しており、売上高・EPS(1株当たり利益)ともにウォールストリートの予想を上回っています。

EPSにおいてはなんと8期連続で市場の予想を上回る数字を連続して出しています

多くの生活必需品銘柄、特に低迷している加工食品銘柄は、決算書を見ていると総体として原材料コストの上昇、マーケティング費用の上昇、輸送費用の上昇など、販売管理費が上昇しており、一方でその上昇コストを製品の値上げに転嫁できずにあるいは値下げをせざるを得ない状況のために利益率の悪化が止まらないというパターンが多いです。

ゼネラル・ミルズやクラフト・ハインツの状況もこれに該当します。

クロロックスも、コモディティー価格の上昇、製造や輸送費用の上昇といったコスト増加により直近決算ではグロスマージン(売上総利益率)の数字は1.5%低下し43.4%になりましたが、製品のイノベーション、コスト削減努力と製品価格の値上げによって、これらの影響を相対的に低減させています。

値上げできるのは強いです。

気になる点といえば、負債が多いことです。

長期負債が約2285万ドルであり、いっぽうで手元の現金同等物が162万ドルですので、それなりにレバレッジをかけている印象です。

営業キャッシュフローは年間1000万ドル前後稼げる会社なので、まあ心配ないんでしょう。

最近の株価の高騰が原因なのか、2019年度の自社株買いを20億ドルと従来アナウンスしていたのが、その半分程度に下方修正されました。株価が低いときに自社株買いしてくれたほうが良いので、これについてはいいと思います。

経営陣は2019年の売上を2%~4%のアップを予定していますが、現在の予想PERは26(SBI証券のデータ)と、地味な生活必需品銘柄にしてはプレミアムがついた数値となっているので、若干買われ過ぎかなとは思っています。

現在の配当利回りは、2.35%となっています。

クロロックス(CLX)のような地味だけど強いブランドを持つ生活必需品銘柄は、仮に経営が傾いてピンチになったとしても、P&Gのような大型の会社が買収して救ってくれるのできっと大丈夫と無駄に楽観しています。



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