ミッキーマウスやミニーマウスといったディズニーコンテンツが好きだから、ディズニーランドが大好きだからディズニーの株主になりたくて、株主優待でディズニーリゾート1日パスポート券ももらえるし日本のオリエンタルランド社の株を買おうかなと思ってしまう人に是非読んでほしい話です。
ミッキーやディズニーランドの株主になりたいならオリエンタルランドではなく米国ウォルト・ディズニー社本体の株主になるべき理由をディズニー社とオリエンタルランド社の関係性を踏まえて法務面からできるだけ分かりやすく解説していこうと思います。
ポイントを先に挙げてしまうと、以下のようになります。
- 日本のオリエンタルランドではなく、アメリカのディズニー社の株式を買うべき(本記事の結論です)
- オリエンタルランドはミッキーの権利者ではない。ディズニーからミッキーの権利を借りているにすぎない
- ディズニーテーマパークの運営コストはすべてオリエンタルランドが負っている。一方で権利元のディズニーはミッキーの権利をオリエンタルランドに貸すだけで運営コストを負わない
- オリエンタルランドはディズニーランドが赤字経営になったとしてもディズニーにロイヤルティーを支払う義務がある。一方でディズニーは寝ててもロイヤルティー収入が入る。
- オリエンタルランドは、常に権利者であるディズニーから契約を切られるリスクを負っている
- 米国ディズニー社の株主になると、千葉ディズニーランドだけでなく、ロサンゼルス・パリ・香港といった世界中のディズニーテーマパークのオーナーになれる
ミッキーマウスやミニーマウス、ドナルド、ダッフィーといった、ディズニーコンテンツが好きな人は多いと思います。
そんなディズニーコンテンツが大好きで、かつ投資に興味のある方は、ディズニーランド・ディズニーシーといったディズニーリゾートによく出かけるから、ディズニーランドの株主になりたいという人もいると思います。
ではディズニーランドの株主になるには、どの会社の株主になればよいのでしょうか。
ここで一般の人がたどり着く結論は、「オリエンタルランド」という日本の会社の株主になろうという結論です。
オリエンタルランドとは、ディズニーランドやディズニーシーといったディズニーテーマパークの運営や、舞浜近辺のディズニーリゾートホテルの運営をしている会社です。
ネットで「ディズニーランド・株主」で検索すると、この会社の株式の情報がわんさかと出てきます。
え?オリエンタルランド?ディズニーランドって、ウォルト・ディズニー社によって運営されているんじゃないの?と思う人もいると思います。
実は、千葉県にある日本のディズニーテーマパークは、アメリカのウォルト・ディズニー社によって直接運営されているのではありません。
ミッキーの権利者であるディズニーから「ミッキーマウスを使ってテーマパークを造って運営してよい権利」をオリエンタルランドが受けることでオリエンタルランドが運営しているのです。
世界中のディズニーテーマパークでも、ディズニー社が直接運営せずに他者に運営させているのは、日本だけなんです。
ここの理解がまず大事です。オリエンタルランドは、単なる借主に過ぎないということです。
若干難しい法律用語が入りますが、この場合のディズニーコンテンツの権利の使用の許可を与えるディズニー側を「ライセンサー(使用許諾者)」と呼び、ディズニーコンテンツを使用してテーマパークを運営してよいという権利を与えられる側を、「ライセンシー(使用被許諾者)」と呼んだりします。
オリエンタルランドは、権利者であるディズニーから権利を与えられてディズニーランドの運営をできる立場にいるというのがポイントです。
これが何を意味するかは次の項目で述べます。
・オリエンタルランドはユニクロと同じ立場である
オリエンタルランドはミッキーマウスの権利者ではなく、ディズニーからディズニーランドの運営権を許諾されている立場であるということは、ディズニーとオリエンタルランドの関係は、ディズニーとユニクロの関係と同じだということです。
何を言っているのかよくわからない人もいると思いますが、ユニクロに行くと、ミッキーやミニーの絵柄が書いてあるTシャツとかトレーナーが売っていますよね。別にユニクロ以外の洋服店でもこの手のものはいっぱいありますけども。
これも、もちろんユニクロがミッキーマウスの権利者だからミッキーの絵が付いた服を製造・販売しているわけではありません。
この場合のユニクロはディズニーから、「ミッキーマウスの絵柄が付いたパーカーを製造して販売してよい権利」を受けているのです。
先ほど述べたのと同じで、ディズニーがミッキーの権利を許諾する「ライセンサー」であり、ユニクロがミッキーの権利を使用する許可を受ける「ライセンシー」という位置づけです。
すなわち、テーマパークの運営と洋服の製造・販売という内容の違いはありますが、ディズニーからミッキーマウス(ディズニーコンテンツ)を使用して商売してよい権利の許諾を受けているライセンシーという立場にいるという意味では、オリエンタルランドとユニクロは全く同じ関係性が成立するのです。
これは、さらに言えばおもちゃでも靴でも、お菓子でも同じことです。
もしタカラ・トミーからミッキーの人形やディズニーのおもちゃが発売されていたら、タカラ・トミーはディズニーから「ミッキーの人形やディズニーコンテンツの玩具を製作して販売してよい」権利の許諾を受けており、アディダスからミニーマウスの絵が付いたシューズが販売されていたら、それはアディダスがディズニーから「ミニーマウスの絵柄を付したシューズをつくって販売できる権利」を与えられているから実現できていることで、カルビーからドナルドの絵柄が描かれたスナック菓子が発売されていたら、それはカルビーがディズニーから「ドナルドの絵柄を使ったスナック菓子をつくって販売できる権利」を与えられているからです。
しつこく述べましたが、上の例でディズニーとオリエンタルランドの間の、権利の使用を許諾する者(ライセンサー=ディズニー)と権利の使用の許諾を受ける者(ライセンシー=オリエンタルランド)という関係性が理解いただけたかと思います。
ディズニーランド・ディズニーシーというと毎日のようにCMが流れ、テレビの情報番組での特集もよく組まれるとても目立つテーマパークなのでどうしても目立ちますが、オリエンタルランドは法的な地位としてはミッキーのスナック菓子の製造販売許可を受けている会社と基本的には同じであるということです。
権利の大元ではなく、権利を借りているという立場に過ぎません。
そしてここが1番大事なのですが、ビジネスとしては、ほとんどの場合で権利の許諾を与えるライセンサーのほうが権利の許諾を受けるライセンシーよりも有利で強い立場にいます。
これは少し考えればそうだよねと納得できるのですが、ライセンサーは権利を「使わせてあげている」、ライセンシーとしては、権利を「使わせていただいている」立場だからです。
友達同士でマリオカートの貸し借りをしたり、ドレスの貸し借りをする場合に貸主と借主とどちらが立場が強いかといえば、もともとその物の所有者である貸主のほうが強いわけです。
(なお、のび太・スネ夫と、ジャイアンの関係のように常に借主のほうが強くなる事例も世の中には多少ありますが、ここでは除きます)
ミッキーマウスは、アメリカのウォルト・ディズニー社が著作権をもっています。
日本のオリエンタルランドは、ディズニー社が権利を保有するコンテンツ、言い方は悪いですがつまりは他人の物を使って金儲けの商売をしているわけです(もちろん、オリエンタルランドのテーマパーク運営が優れているからこそディズニーコンテンツがより一層日本の消費者に訴求されている面もあると思います)。
当然、ミッキーマウスは自分のものではないので、その使用方法には権利者であるディズニーから様々な制約が課されますし、ミッキーマウスの使用の対価としてディズニー社には報酬を支払わなければなりません。
他人の物をタダで利用できるほどビジネスの世界は甘くないですからね。
このような場合に権利者(=ディズニー)に支払われる報酬を一般的に「ロイヤルティー」と呼びます。
一般的にライセンサーは、事業リスクをほとんど負わないでライセンシーが汗水たらして商売した結果得たお金の一部をロイヤルティーとして受け取ることができる、おいしいポジションです。権利者は強いんです。
なお、ディズニーとオリエンタルランドの正確な関係性を精査するには、当事者で結んでいるディズニーリゾートテーマパークの運営に関する契約書の内容を見る必要があり、当然のことながら僕はこれを見る術がありません。
次から述べることは、一般的なライセンサーとライセンシーとの間で結ぶ契約書の内容はこういう傾向があるということを示しており、必ずしもディズニーとオリエンタルランドの関係性がこうであるということではありませんので、この点ご注意ください。
先にポイント言うと、ディズニーは事業リスクを負わずに寝ててもロイヤルティーを受け取ることができる立場で、オリエンタルランドは事業リスクを抱える上にたとえ赤字になってもディズニーにロイヤルティーを支払わなければならない、かつディズニーによる契約打ち切りリスクを抱えている、ということになります。
・テーマパークの赤字リスクを抱えるオリエンタルランドと、ミッキーマウスを貸して寝てればよいディズニー
ディズニーランドやディズニーシーを運営するというのは、考えただけでも途方もない人と金が必要になります。
まず、土地が必要です。
あれだけの大規模なテーマパークを収めることができるだけの用地を取得しなければなりません。これに係る検討や労力・交渉の手間を考えただけで絶対に自分はこんな仕事したくないです。
土地の取得資金もどう用意するか考えないといけません。
土地の所有者と交渉し、土地を買ったあとは、アトラクションが建設できるように買った土地を整地します。
各アトラクションをどう設計するか、テーマパークに各アトラクションをどう配置するか、人の流れはどうするか。テーマパークの設計が必要です。
工事業者と契約を結んだり、必要となるキャストの人員を集めたりと・・・考えただけでテーマパーク開園から運営に至るまでに途方もない時間と人と金が必要になります。
これらは同時にリスクも抱えています。
土地の取得時に地面師に騙されて損害が発生する場合もありますし、土地の整地時に意図せず古代の遺跡が発見され、文化保護を唱える学者や国と調整が必要になるかもしれませんし、工事の遅れによって予定よりも資金がかかりますし、集めたキャストからはパワハラだセクハラだやれ違法残業違法労働だと訴えれます。
ライセンサーの仕事は、保有する権利を許諾することです。つまり、ディズニーの仕事はミッキーマウスをはじめディズニーコンテンツを使っていいよと言うことです。以上。
え?それだけ??そうです、ライセンサーの仕事はそれだけです。だって権利者だから。
とうことは上にあげたディズニーランドの運営に伴う事業リスクは、すべてミッキーの使用許諾を受けたオリエンタルランドが負うっていうこと?
そのとおりです。だってビジネスするのはライセンシーだから。
ディズニーの仕事はミッキーを使っていいよと許可して、オリジナルとなるミッキーの画像やシンデレラの映像やディズニーコンテンツの音楽の音源データを渡すだけです。
あとは、もちろんアトラクションの仕様や設計、各ディズニーキャラクターの描かれ方とかには、権利者としてこうしろああしろとうるさく口を出すと思います。
地震が起きてシンデレラ城が壊れようがスペースマウンテンが運転中に不都合を起こしゲストに人身事故が発生しようがキャストからパワハラだと訴えられようが客がこなくてつぶれそうになろうが、すべてこれはオリエンタルランド側の事業なので、オリエンタルランドの責任と負担なんです。
ディズニーは何にも責任を負いません。だってミッキーマウスの権利を使わせてやってるだけだから。
事業遂行者はオリエンタルランドなので、事業リスクはすべてオリエンタルランドが負います。
仮にディズニーが責任を負う場合があるとしたら考えられるケースは1つだけです。
それは、ミッキーマウスが実はディズニー社の権利物でなく、他者の盗作であったことが判明するなど、ディズニーコンテンツが他者の権利を侵害していた場合です。
まあとっても考えにくいケースですね。
・赤字経営でもディズニーにロイヤルティーを献上する必要がある
オリエンタルランドのアニュアルレポートを見てみると、ディズニーへのロイヤルティーの支払いは、「売上高に応じた金額」であるという記載があります。
つまり、オリエンタルランドはディズニーテーマパークの売上の5%とか10%とか20%をディズニーに、ミッキーマウスの使用許諾の対価として支払っているわけです。
もちろん正確なパーセンテージは契約書を見ないことにはわかりません。
ネットを見るといろんな情報がありますが、どれも信頼性は全くありませんので、鵜呑みにしないほうがいいと思います。
この「売上高」に応じた金額というのが重要なんです。これが何を指しているのか分かりますか?
字義どおりに捉えると、たとえ赤字でもロイヤルティーをディズニーに納入しなければならないということです。
これが「グロス売上」ではなく「ネット売上」、すなわち「売上からテーマパークの工事費とかキャストのバイト代とか人件費その他もろもろの運営費を差し引いた後の」純利益から10%とかだったら、運営が赤字になったら純利益はマイナスなので支払いはないのですが、そうは権利者が許しません。
テーマパーク事業で収益を上げるというのは、大変なことだと思います。
ディズニーランドも、シーズンごとに七夕祭りやったりハロウィンフェスティバルやったりクリスマスパレードやって、新たなアトラクションを数千億円かけてつくったりと、消費者から飽きられないよう継続的に施策を打ってユーザーに訴求し続けています。これらすべてに当たり前ですがお金がかかります。
すべてオリエンタルランドの負担です。
血の滲む営業努力の結果赤字になっても、運営にかかった費用を差し引く前の売上ベースで一定額をロイヤルティーとしてご主人様であるディズニーに支払わなければならないのです。
赤字の上にロイヤルティー分がさらにディズニーに出ていくのです。
ディズニー側から見れば、寝てても入ってくるお金です。だってミッキーの権利者ですから。
ディズニーからすれば、黒字になれば、黒字なのはオリエンタルランドの営業努力ではなく元々の我々のディズニーコンテンツが強力である結果なのであり、仮に赤字になれば、世界一協力なわが社のコンテンツを使っておきながら赤字とは、お前のテーマパーク運営が下手だからだとなります。だって権利者様ですからね。
オリエンタルランドががんばってディズニーテーマパークの売上が上がれば上がるほど、ディズニーの手元に自動的に入ってくるお金も増えていく仕組みなんです。
・ディズニーから契約を終了させられるリスクを常に負っている
オリエンタルランドは、売上高の大半がディズニーランド・ディズニーシーのテーマパーク事業の売上です。
言い方は悪いですが、他人が権利を持つコンテンツを使用させてもらっていることで売上を上げている会社なのです。
これが、ディズニーとの契約が終了したら、あるいは何らかの事態が発生してディズニーから契約を解除されたらどうなるでしょう?
ディズニーテーマパークの売上がすべて消えることになります。
しかも、契約が切れたらミッキーマウスなどのディズニーコンテンツを使用する権利はなくなりますので、普通に考えればアトラクションは原型を残さないよう撤去しなければなりません。ものすごい撤去費用でしょうね。そしてなんてもったいない。
でもしょうがないんです。権利者じゃないから。そして費用負担はライセンシーだから。
過去に、オリエンタルランドがイクスペアリといった商業施設を開発しましたが、イクスペアリは、ディズニーコンテンツ依存型の一本足打法を脱却し事業ポートフォリオを多様化するための施策でした。
イクスペアリはディズニーコンテンツを使用した商業施設ではありませんから、収入はそのままオリエンタルランドのものとなります。
契約解除まで行かなくとも、例えば今度「ディズニースカイ」が新たにできると話題になっていますが、ディズニーが突然、ディズニースカイは造るなと言ったり、オリエンタルランド側が新しいアナと雪の女王のアトラクションをつくろうと思ってもそれはダメだと言われたり、立場は権利者のが上なので、常にディズニーのコントロールの下で事業を実施するストレスというのはどこかで生じているものと推察します。
業界柄ライセンサー・ライセンシーの関係をよく見ていますが、しょっちゅう互いにケンカしていますよ(笑)。
ディズニーに依存したビジネスモデルというのは、儲かる一方で、常にディズニーコンテンツを使用できなくなったときにどう生き延びていくかというリスクと隣り合わせなのです。
バーバリーとの契約がなくなった三陽商会などは、業績が落ちていますよね。あれと同じことが発生する蓋然性が高いのです。
いっぽうのディズニーは、オリエンタルランドとの契約が終わっても、第2のオリエンタルランドとなる会社を探せばいいし、あるいは自ら直営でテーマパーク事業を実施すればよいのです。
実際日本のディズニーリゾートは結果としてかなり儲かっているので、ディズニー内部ではライセンスではなくて直営にすればよかったという声があるというくらいですからね。
・まとめ
これまで述べたことをまとめますと、結論は冒頭で言ったように、ディズニーランドの株主になりたいなら、権利を借りてテーマパークを運営しているオリエンタルランドではなく米国のディズニー社本体の株を買うべきです。
青天井のテーマパーク運営リスクを負うライセンシーと、寝てても一定のロイヤルティーが毎年入ってくるライセンサーなら、僕は後者に惹かれます。
ディズニー社の株主になるということは、東京ディズニーランド・ディズニーシーだけではなく、ロサンゼルス・パリ・香港など世界中のディズニーテーマパークの株主になるということですし、ありとあらゆるディズニーの映画コンテンツ、すべてのディズニーグッズの株主になれるということです。
ディズニー本体に投資しないと、本当の意味でミッキーマウスの株主になったとは到底言えません。
今の時代は、簡単にネット証券から外国株を買うことができます。
日本のテーマパークという箱庭を権利を借りて運営している会社と、その背後にある圧倒的な強さを持つコンテンツビジネス全体を保有する企業とどちらの株主になるのが魅力的なのか、考えてみるといいと思います。
なお、最後に誤解なきよう申し上げますが、ライセンサーとライセンシーという関係性からどうしても権利者から権利を借りているライセンシーの方が一般的に立場が弱いので、本記事でオリエンタルランドが優れていない会社であるという印象を持ってしまう方もいると思いますが、この会社自体は時価総額4兆円を超える超大企業であり、優れた会社であることは間違いありません。
オリエンタルランドが運営しているからこそここまで日本のディズニーテーマパークは成功しているのであり、逆にディズニー本体が運営していたら大失敗していたという可能性だってもちろんあるわけです。
そして、ここが株式投資の面白いところでもあるのですが、ビジネスモデルとしては権利を貸すだけでお金が入ってくるライセンサー(=ディズニー)の方が権利を借りて自分のコスト負担でビジネスをするライセンシー(=オリエンタルランド)よりも合理的に考えれば優れていると思いますが、じゃあ常に株価のパフォーマンスはディズニーの方がオリエンタルランドより優れているかというと、必ずしもそういうわけではなんです。
え?これまで散々ディズニーの方が優れているって言ったくせに、株価はオリエンタルランドの方がパフォーマンスがいい時もあるなんて、じゃあ結局はどっち買えばいいんだよ??と思うかもしれませんが、そこは自分の頭で考えて決めるしかありません笑。株式投資とはそういうものです。
また、ここで言ったライセンサーとライセンシーの関係性というのは、アメリカに本社を持つ会社が日本に進出している他の企業にも妥当します。
例えば、米国マクドナルドと日本マクドナルドや、米国コカ・コーラと日本コカ・コーラの関係です。
これらの会社の関係も、基本はディズニーとオリエンタルランドと同様、アメリカから日本がライセンス(マクドナルドのハンバーガーを作って売ってよい、コカ・コーラを作って売ってよいという権利の許諾)を受けることでビジネス実施していますので、マクドナルドやコカ・コーラの株主になりたいんだったら、基本は大元の権利者である、アメリカの本家マクドナルドやコカ・コーラの株式を買うべきという話になります。
ただこれも先の話と同じで、必ずしも株価のパフォーマンスはライセンサーの方が常に優れているとは言えないので、自分の頭で考えて投資する必要があることはもちろんです。
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