泣ける映画を見て感情を解放させたくて、「7番房の奇跡」という映画を借りて見ましたので評価・感想です。
感動する映画が見たい、泣きたい映画が見たいという人は、ネットのレビュー見てる時間が勿体無いので、四の五の言わずに今すぐにツタヤかゲオに行って借りてくるか、契約している動画サイトで探してみてください。
涙腺崩壊する大変オススメできる傑作映画です。特に娘がいる父親は耐えられないでしょう。
2013年に公開された韓国映画で、動員数では歴代８位に記録されるヒットを飛ばした映画のようです。
親子の絆ものの映画となります。
そしてこのジャンルの映画でトップクラスにランクインします。
冤罪の罪を着せられ死刑判決を言い渡され収監される知的障害のあるシングルファザーの父親とその６歳の娘の物語です。
刑務所に入った父親は、初めは冷遇されるも次第に純真な心が通じて仲間が増え、仲間たちはなんとか娘に合わせてやろうと画策します。
知的障害をおった父親と娘の愛情を描くという点では「アイ・アム・サム」と、刑務所内のハートウォーム系物語という点では「グリーンマイル」に近い部分もあります。
なお僕はグリーンマイルはどこが感動するのか全く分からず途中で見るのを辞めた人間です。今見ればまた違うのかもしれない。
冤罪にもかかわらず、死刑判決を受けた囚人となり娘と会えなくなるという境遇からはとてもシリアスで救いのない匂いがしますが、物語全体として描写はとてもコミカルで笑いとユーモアとハッピーの要素が詰まっています。
話の展開はご都合主義とファンタジー要素がいっぱいで、現実とは結構かけ離れたツッコミどころ満載となる方向に進行するので、そういった展開が嫌いな人にとっては趣向が合わないかもしれません。
しかしながら、正直この映画の前ではそういった指摘は本当に瑣末な意味しか持ちません。
父親は、娘を守るために死刑判決を受け入れます。
そして死刑執行の日を迎えた父と娘の最期の別れ、このシーンの破壊力が凄まじいのです。
大好きなパパが死ぬとは露ほどとも思っておらず、いつもと変わらず純真で天真爛漫な可愛らしい笑顔を見せるもう二度と会えない娘を父親はただただ抱き締めます。
涙なしでは見ることができません。歴代映画の中でもトップランクに入る泣けるシーンです。
生きていると楽しいことより辛いことのが多いし、この世界は理不尽で惨めな限界に満ちているし、いっそのこと、ディーノを守って死んだ竜騎将バランのように自分も散っていきたい思うこともありますが、娘のためにもっと生きていかないと思わされました。
娘がセーラームーン大好きという設定で、映画の中でもところどころセーラームーンが出てきます。それが日本人にはとても懐かしいです。
また、権力側の腐敗や横暴を映画に含めるのも、韓国映画らしいなと思いました。
笑って楽しんで感動して凄まじく泣ける、エンタメ要素満載の万人にお勧めできる名作映画です。
100点中83点です。
