ダウ1000ドル超暴落の中、VISAとMastercardに新規投資

ダウの株価の下落が止まりません。

今週は連日のように1000ポイントを超える下落でした。

週間下落率は11.5%と2008年リーマンショック以来の最大の水準ということです。

「コロナショック」と呼ばれているようで、ちょっとした後世に記憶された出来事となりました。

長期投資家のはずだったのに恐怖で株を売ってしまわれた短期嗜好の投資家の方がいればお疲れ様でございました。

売るという行為も勇気がいります。まさにHonorable Retreat。

僕は所有している株式を一切売っていません。誰が売るもんか。

5年先10年先も持続的に成長して存続している企業に投資しているのに、なんで一時的なショックで売る必要があるんでしょうか。

新型のウイルスで、人類の経済発展が止まるわけがないと固く信じています。

コレラやペストが流行しているわけではありません。

報道が過剰なので感染することが直ちにやばいことにつながるように思われていますが、感染しても普通の人は普通にしていればそんな簡単に死にません。

そりゃ病気なので、確率論からすれば中には重篤になることもありますが、それは風邪だって肺炎だってインフルエンザだってどんな病気だって同じです。

コロナウイルスによる死を気にするならば、毎年確実に数千人は命を落としている交通事故に注意したほうがいいです。

健常者はマスクなんかする必要もありません。僕は一切マスクしていません。世間の流れに屈する気も毛頭ありません。

子供も外で遊ばせています。家の中にいるほうが逆に体に悪いです。

楽しみにしていたドラえもんの新作映画の公開延期が決まり、落胆の極み状態です。

ドラちゃんの映画大好きなんです。

延期によって名探偵コナンとクレヨンしんちゃんとポケモンとプリキュアとカニバリズム状態になったらどうするんだ。全部見てやる。

東宝の株価が大暴落していて、映画好きとしては買いたくなっています。お金ください。

今年はのび太の恐竜以来の恐竜なんですよ。大傑作「のび太の宝島」の監督とプロデューサーのコンビだから、僕の期待値はとても高いです。

【映画好き必見?】米中日株投資家が選ぶオレ的劇場映画ベスト3【2018年】

もしプロ野球の開催が延期になったらデモするぞ。

ということで前置きが長くなりましたが、2月28日金曜日に新規投資をしました。

投資先は、VISAとMastercardのクレジットカード兄弟です。

この暴落時に含み益がのっているコカ・コーラを買い増すなんて簡単なことです。

しかしそれではダメなのです。自分の心理に負荷をかける買いでないと。

ここまでずっと上昇してきたから、これを境に一気に下落基調になってしまうのではないか。さすがにもうラストワゴンではないのか。そんな葛藤を抱えてクリックするマウスの手が汗ばむような、そういう銘柄を弱い心を乗り越えて買うという経験をしないと意味がないんです。

半分本当で半分嘘です申し訳ありません。

ここ2年くらいお店で会計する時にビザとマスターカードのロゴを見るだけで株主になりたくてなりたくてたまりませんでした。

僕にはどちらを買ったほうが将来のリターンが高くなるのか確信がありませんので、両方分散して買いました。

コカ・コーラもペプシコも両方持っているタイプです。

今回のコロナショックでは、暴落している中、市場のセンチメントを表す恐怖・強欲指数(Fear&Greed Index)が一桁となり「極めて悲観」の状態になったら必ず投資すると固く心に決めていました。

チャイナ・ショック、ブレグジットショック、FRBの利上げショック等々、これまでの投資人生で後世から〇〇ショックと言われるような急落を幾つも経験してきました。

直近の2019年の2月か3月頃の暴落時にNTTドコモに投資したほかは、どのショック時にも市場を眺めているだけで、一切買うことができませんでした。

お前は一体何のためにたくさんの投資本を読んできたんだ。コレクションして本棚で埃をかぶせるためか。

僕は、リーマンショックのような大暴落が起きても、買い向かっていきたいと思っています。

今回のコロナショックは、直近高値からはたかが10数パーセントの下落に過ぎません。

したがって、短期での下落スピードが速いものの、下落率からすると大暴落とはとても言えない水準です。

メディアではインパクトある報道をするために「1000ドル超」と見出しをつけますが、大事なのは「幅」ではなく「下落率」です。

たかが10数パーセントの下落で金縛りにあって買えないならば、50%下落した時に買い向かえるわけないと思うのです。

今怖くて買えなくて、これから20%、30%下落した時に買えるとは思えません。

知識で知っていることと実践できることは天と地ほどの差があります。

暴落時に割安になった優良株を買って、ユーフォリアに包まれている時に売る。

知っていても90%の人は実践できないんです。

人間はDNAレベルで刻印されている感情がありますから、感情に反する行動を取れません。

生存本能からリスクを避け、恐怖に勝てません。

凡人がここぞの時に感情に打ち勝つ行為を実施するには、もう実弾を使って練習するしかありません。

Practice makes perfect.

先週なんか絶好の実践の場です。

僕はコロナショックで株価がここで下げ止まると確信があるわけではないです。

内心は新種のウイルス1つで騒ぎすぎだろバカなのか人類はとずっと思ってますが。

ただ、買うために買いました。

株価が暴落して市場センチメントが悲観一色の時に感情に反して株を買うという行為のトレーニングです。

これを積み重ねることで、市場が血に染まっている時に感情を制して手が動く習慣をつけることができます。

センスや才能がない者は地道に感情に勝つトレーニングをするしかないです。

この経験が、将来のリーマンショック2の時に生かされる時がくると思っています。

また、毎年のようになんとかショックを経験しているからなのか、株価急落時に意図的に証券会社の口座にログインして下落で真っ赤に染まる画面を見て暴落耐性をつくる訓練?をしてきたからなのか、外界の出来事に対する感応性が退化してきたか、自分自信がコロナウイルスに対する恐怖心が全くないからなのか、今回の暴落に対して必要以上に恐怖を感じたり取り乱すこともなく、冷静な精神状態を維持することができました。

コーヒー摂取量が増えてカフェインが効かなくなったような感じです。

真っ赤に染まる下落を見て逆にファニーな気分になります。

投資中毒でついにラリってきたかもしれません。

昨日の暴落時なんてシーゲルランキング2位のアボットラバラトリーズが一時6%以上下げていて、笑ってしまいました。

不況耐性が強く需要に影響がないと考えられる将来も有望な超優良医療機器メーカーがなぜこんな下げる必要があるのか。

世界最高知が集まるはずの株式市場は平均してしまうとアホの集合体になるのかと。

マスターカードは将来の買いに備えて2019年通期決算を見たことはありますが、ビザは決算資料の見慣れない単語の意味がわからず面倒くさくて放置していました。

【MA】稼いだキャッシュを全て株主還元するマスターカード【自社株買いマシーン】【2019年通期決算】

無事株主となりましたので、決算資料とかもう一回見てみようと思います。

いいんです。ジョージソロスもこう言っています。

まずはポジションを取れ。考えるのはそれからだ。

でもまさか賢い市場様が適正レンジから外れる値付けをするはずもありませんので、決算読んだところで何も変わりませんね。

これでビザやマスターカードのCMを見ても自分が株主でない屈辱感を感じることがなくなるので、この効用が存外大きいかもしれません。

僕はビザカード使っていますが、無類の現金派です。

ペイペイとかポイントとか、信じていません。

形のないものかんか信じることができません。愛だってそうじゃありませんか。

形あるものを作っているトヨタ自動車の時価総額が何も形あるものを作っていないFacebookの時価総額より小さいなんて、世界システムの修正すべきバグだと思っています。

キャッシュレスなんか胡散臭くて全く興味ありませんでしたが、無事ビザの事業の一部を所有するオーナーとなりましたので、今後はキャッシュレスに迎合していくこともやぶさかではございませんです。

このままもしビザとマスターカードの株価が上昇に転じれば、直近の底値で今をときめく銘柄を感情に打ち勝って暴落に立ち向かって買った意気がり談話として、じわじわと下落相場が続く持久戦に持ち込まれ株価が下がるならば、市場センチメントが総悲観の時にトレーニングとして買ったという話として、ダブルスタンダードで扱っていこうと思います。

スラムダンクで湘北に敗れた山王工業の堂本監督は次のように言っています。

「負けたことがある」というのがいつか財産になる、と。

「世界市場が暴落し参加者が恐怖に染まっている時に買ったことがある」というのが、いつか財産になる。

暴落時に不安に襲われたり現金が足りないなら、平時の現金比率が低すぎるということ

暴落時は入金力を切らさないようにしてただ耐える

日本株全体の急落時にNTTドコモに100株追加投資しました

暴落は歴史では学ぶことができない愚者が経験から学べる絶好のチャンス