ロイターの記事によると、スターバックスが19日に2019年にアメリカの店舗を約150店閉鎖すると発表しました。
スターバックスは4−6月の世界既存店売上高を1%増と予想していますが、これはアナリスト予想の3%増を下回っているようです。また、中国の既存店売上高についても、増加は予想していないとしています。
SBUXの株価が7%強の急落
(出典:SBI証券HP)
スターバックスの6ヶ月チャートです。
本日現在、前日比7%超の大幅下落となっており、過去6ヶ月で最安値を試す水準になってきました。
先日シュルツ会長が退任するというニュースでも株価が下がったのが記憶に新しいです。
ここ最近、スターバックスは決算を発表するたびに暴落しています。
暴落してその後また上昇して、次の四半期決算が予想に至らずにまた急落というパターンを繰り返しています。その経験則に従えば、今日の最安値が底になる可能性は十分あるかもしれません。
モルガンスタンレーがスタバをダウングレード
これに伴い、モルガンスタンレーがスタバの投資判断を、「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げしました。
加えて、BTIG証券は、「バイ」から「ニュートラル」に投資判断をダウングレードしています。
成長企業から成熟期業へ
アナリストは、スターバックスはグローバルな成長企業から、成熟企業へ徐々に移行していると見ているようです。
米国内はもう店舗が飽和しており、最近は中国一本足打法で中国市場に投資していましたが、中国の売上げが伸びないのでは、もう売上げが伸びる道筋が示せないですね。
スタバは、2018年の1株当たり利益(EPS)は、わずか10セント増加した2.39ドルから2.43ドルの間と予想しているようです。
投資妙味はあるか
本日の急落を受けて、スターバックスの配当利回りは2.5%を超えています。
去年は20%の増配だったので、仮に今年も20%増配すれば、配当利回り3%です。スターバックスの配当利回りがマクドナルドより高いって、とても違和感あります。
過去5年を見てもここまで配当利回りが高まったことがなかったので、インカムゲイン投資家にとっては投資妙味が増しています。
証券会社がダウングレードしたのも安値で買いたい人には好材料で、しばらくたてば売りも枯れるでしょう。
配当性向はまだ50%を超えていないため、増配余地もあります。
これまでのようにグロース株としての株価の成長は見込めない可能性が高そうですが、「もう成長しない」というアナリストの意見が織り込まれれば期待値も低くなるため、連続増配株としてじっくり保有するというのは全然有りだと思います。
僕はスターバックスは保有しておりませんが、ずっと欲しいと思っておりウォッチリストには入れていた銘柄なので、ちょっと考えてみようと思います。
ショッピングモールに行くとだいたいスターバックスに行くことが多いのですが、株主じゃないという状況にとても耐えられないのです。
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