暴落時は資産が減り、底知れぬ恐怖を感じるものです。
一体どこまで下げるのか、いつ下げ止まるのか、日々減っていく資産額を見ていくだけで辛いです。
なんで辛いんでしょうね?
株価ばかり見ているから辛いんです。株価しか見てないから辛いんです。
企業を見ずに株価や経済動向しか見ていないと、持続可能性ある投資を続けることができません。
企業そのものを見ていると、心持ちは少し落ち着いてきます。
ウォーレンバフェットは、株式を買うということは企業の一部を所有するオーナーになることであり、株を買うということではないと言っています。
世界の株式市場は短期間で10〜15%下落しましたが、マイクロソフトの売上はこの1週間で15%減少しましたか?コカ・コーラの利益は15%減りましたか?アメリカ政府のロッキードマーチンへの発注は15%減少しましたか?
そんな事あるはずもありません。
今日も変わらずマイクロソフトのクラウドサービスは稼働し続け、バフェットやビルゲイツは変わらずコカ・コーラを飲み、ロッキードマーチンは最新鋭の戦闘機を開発しています。
軍事企業を例に出しますが、コロナウイルスで軍事需要が減少するなんて一切ないでしょう。1ミリも関係ないです。それでも軍事企業までもがボコボコに売られています。
憧れのレイセオンのオーナーになろうか。
ジョンソン&ジョンソンの売上だって何も変っていません。変わるわけがありません。
企業実態が変わらないならば、売る必要はありません。むしろ売ってはいけません。
それでも将来の業績の影響が不安だから売りたくなってしまうというのは、もともと買うべきでない銘柄を買っているか、株価しか見ていないからだと思います。
バフェットは、株価が下がったから不安になるなんてことはないでしょう。
DCF法により企業の本源的価値(Intrinsic Value)を定量的に算出し、その価値と市場価格が乖離するのを淡々と狙っているだけです。
市場価格に振り回されずに、企業を見るとどっしりと構えることができます。
投資哲学や投資基準がなくて株価しか見ていないと、株価急落時に証券口座にログインすると何か行動せずにはいられなくなります。
結果無用な売買をしてパフォーマンスを下げます。
人間というのは悲しいことに「何もせずにじっとする」というのが大の不得意な生物です。
自分の投資企業の実態に何も影響がないことを確認できたら、もう相場を見ずにゲームしたり映画でも見ているほうがいろいろとごちゃごちゃポートフォリオを動かすよりもパフォーマンスよくなるんじゃないでしょうか。
5年先10年先を見ているんですから、毎日株価を確認しなければ不安になる企業を買っている時点で選択を誤っています。
株価ではなく企業をしっかり見ていれば株価の日々の変動などノイズに過ぎません。
また、恐怖で感情が震えるのであれば、感情を奮わすような状態に自己をおけばいいだけです。
役立つのは音楽ですね。
多くの有名スポーツ選手が競技前にお気に入りの1曲を聴いて心を落ち着かせたり自分を奮い立たせています。
おすすめなのは、久石譲の音楽です。
ジブリや北野監督作品の作曲で有名な作家さんです。
個人的には2008年に大ヒットした映画「おくりびと」のテーマソングが大好きですが、株価暴落時は「もののけ姫」のテーマ曲を流すのを推奨します。
本当にいい映画ですね。
オープニングでドーンと流れるあの曲です。
株価が暴落し真っ赤に染まる証券口座の画面やFINZ.comのサイトを見ながら、もののけ姫の壮大で雄大な楽曲に身を任せていると、たとえ刀尽き矢折れたとしても、この俺がこの相場を買い支えてやると決意することができます。
暴落に1人立ち向かうヒロイズムに浸ることができます。
黙れ小僧!お前にこの暴落する世界の株式市場が救えるのか!!
分からぬ・・。だがともに生きることはできる!!
ダウ1000ドル超暴落の中、VISAとMastercardに新規投資