間接部門の転職市場が盛況

ここ2か月くらい、やたらと転職エージェントからのメールが入ります。僕は転職経験があり、当時使った転職サイトやエージェントの登録をそのままにしているので、たまに転職先紹介のメールがくるのですが、最近なぜかとみに件数が増えました。転職してからそれなりに年数がたっておりレジュメも全く更新していないので、登録情報としてはかなり古いのですが、そんな人にもコンタクトがきます。しかも僕の業種はプロフィットセンターの事業部ではなくコストセンターの間接部門です。やはり好景気ということでしょうか。自分の給料は全然上がらないので給料でもあやかりたいものです。僕の会社もいろいろな部門が人を募集しており、人手不足を実感します。中にはメールの中に、好況の今が転職には最適な時期です!と転職を煽る文言が見られることもあります。また、大手企業のグループ会社の求人とかだと、募集要項をひとまずじっくりと見てしまいます。

結局仕事は人間関係の良し悪しで楽しくもつらくもなるものです。僕は前職では最後の上司との人間関係が最悪だったので、毎日毎日つらくて無気力で死んだ魚の目で仕事をしていました。転職した直後は人間関係に恵まれ同じような仕事でも精神的な余裕ができて楽に楽しく仕事ができ、満足していたのですが、会社員のつらいところは自分で人間関係をコントロールできないところですね。定期的に部署やチームが変わったり新しい人が入ったり辞めていく人がいたりと、組織の新陳代謝が行われます。居心地がいい職場の人にとっては、1番の懸念はこの新陳代謝でしょう。前職のときに、初めての上司で尊敬できてずっとこの人の下で仕事がしたいと思っていた人が突然他部署に異動になってしまい、とても残念な思いをしたことがあります。その上司の送別会の帰りに、同じ部署の別のチームのリーダーと一緒になり異動が寂しいですねと話しかけたときに返ってきた言葉が忘れられません。

古い人がずっといると空気が淀む。

異動してしまう上司を敬愛していた自分としては衝撃の言葉でした。それ以来、この人に対しては敵対心を抱くことになります。この人は最高の学歴を持つとても仕事ができる人でした。そしてこの後僕はこの言葉を発したリーダーのいるチームに異動になり、日々緊張でお腹が痛くなる日々をしばらく送ることになります。このチームは英語を使った難易度の高い仕事が多く、外からみるとキラキラしてかっこいい仕事をしているチームでした。僕もいつか行きたいと内心思っていたチームです。客観的に見るとキャリアを築きたい人には願ったり叶ったりのチームで僕も初めは仕事への青い渇望があったのでそう思っていたのですが、上の人と相性が悪いと、どんな仕事も本当に辛くなります。仕事の面白さというのは、人間関係の良好性が基盤にあって初めて成立するものだと、そういう思考になりました。人間関係の良好性がすべてに優先します。前職は世間的にはかなりのホワイト企業と見做されている企業に所属していましたが、相性の悪い人の下につくとどんなにホワイト企業でも最悪のブラック企業と化します。総論ホワイトでも各論ブラックだと本人にとってはただのブラック企業です。

この上司はその後別のチームに異動し、しばらくは平和な日々が続きました。転職した後に同僚に聞いたのですが、この上司が行くチームでは定常的に精神を病んで病院送りになる人が出て、最後は本人自身が精神を病んで病院送りになってしまったということでした。僕は継続的に所属部署の人間関係にはとても恵まれておらず(単に自分が人間付き合いが苦手という要素も多分にありますが)、実はその後この上司以上に気が合わない上司がいるチームに異動することになり、毎日存在しているだけで精神が疲弊し消えたいと思う日々を送ることになります。仕事で最大限人間に関わらず食べるのに困らない画家や小説家になって好きな時に一人で好きな絵を描いたり好きな物語を書くという生活に憧れます。

かなり話が逸れてしまいましたが、間接部門の募集も盛況なので、転職を考えている人には良い時期なのでしょうね。



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