アメリカFDAのメンソールたばこ製品禁止規制が実行に移されると、アルトリア(MO)やブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)などのたばこ会社にどのような業績への影響があるのでしょうか。
メンソール製品の利益貢献への大きさから業績へのネガティブ・インパクトがあるという考えと、スモーカーはスモーカーだから他の銘柄吸うだけだよ何をそんな心配しとるんじゃという考えがあります。
ここは、色々な見解があり定説などなく、それが将来を不透明にしているという状況が投資家には1番好ましく健全な状態です。
1番まずい状況は、喫煙者はメンソールが禁止されても代替銘柄を吸うから業績への影響など皆無だとする見解が支配的になることです。
こうなると買い増しするのは危険です。
なぜなら、実際にそのシナリオが外れた時にネガティブサプライズが発生し株価の下落原因になりますし、まだ業績への影響は問題ないと考えている潜在的なたばこ株の売り手がわんさかいることで将来の売り圧力となるからです。
どうなるかわからないという不安な不透明性が、逆に将来の株価のリターンにもつながります。
実際にアメリカFDAのメンソールたばこ製品禁止の規制が将来のたばこ会社の業績へ負の影響があるかですが、これは選挙と一緒で「実際に施行されなければわからない」が現実です。
数字に詳しい人がメインシナリオをシミュレーションしても、選挙結果を誰も正確に予測できないのと同じでおそらく当たりません。
現在メンソール製品が占めている数字通りに需要が減り利益が減るかもしれませんし、逆にメンソールばかり吸っていた喫煙者が従来の非メンソールのシガレット製品に移行したもののなんか物足らなくて、吸う回数が増えて従来たばこの需要が増加するという想定外の結果になる可能性だってあります。
もしかしたらアメリカ全土で大麻が解禁されて大麻入りたばこがメンソールの代替品以上の大ヒットとなるやもしれません。
それでも、急落するたばこ株に蝕まれる心の平穏は保っておきたいので、ただの買い煽りかもしれませんが、アメリカFDAのメンソールたばこ製品禁止規制が実行に移されてもたばこ企業には何ら負の影響はないとする海外の記事を見つけたので内容を紹介します。
アメリカ版のヤフーファイナンスに載っていた記事の話です。
MOとBTIの暴落で不安な日々を過ごしている方は、参考にしてもらって心を和らげてください。
といっても詳細にブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)やアルトリア・グループ(MO)の財務分析やメンソール製品群の分析をして結論を導出するのではなく、たばこを吸う人はなぜたばこを吸うのかというたばこ依存論から出発していますので、結構あっさりした論理展開です。
概要を一言で述べると、メンソールシガレットは、伝統的な燃焼性シガレットの消費で代替されるという主張です。
喫煙するとはたばこ葉に含まれる物質への「依存」行為だからです。
突然スパークリングビールが禁止されてからと行って、人々はビールを飲むのをやめますか?
突然カラーインクが禁止されたからといって、人々はタトゥーを入れるのをやめますか?
突然インスタグラムが禁止されたからといって、人々は他のソーシャルメディアで写真を投稿する行為を減らすと思いますか?
当然そんなこと起こりえません。
だから、たばこ株ホルダーの皆さんはメンソールの禁止について心配などすべきではない。
1つだけ確かなことは、現在生じているたばこ株への懸念は、アルトリアとブリティッシュ・アメリカン・タバコへの絶好のエントリーポイントを提供しているということだけだ。
投資家は、マーケットが現在つくりだしている信じられない勝機を決して逃してはならない。
といった、こころ強い内容です。
もしこういう記事がアメリカの投資雑誌バロンズに載ったら、余計心配になってしまうんですけどね笑。
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