12月権利銘柄のJTとキヤノンの株価が連日下がっていることにただならぬ気配を感じる

アメリカ株は連日暴落が続いておりますが、日本株もそれ以上に連日暴落しています。

これはいつもの光景なので気にならないのですが、円がまだ1ドル110円台をキープしていることにとても違和感があります。

こんなに連日株価が暴落するなら、世界中のリスクを誰よりも先に吸収する世界最強通貨である円は、いつものパターンなら1ドル101円とか102円とかになるのが通常です。

すでに入金されたボーナス以上の金額が失くなり日々資産が溶けていますが、いまだ1ドル110円台ということで、10%くらい下駄を履いた資産額で収まっている心持ちでいます。

僕のような投資経歴の浅い個人投資家がまだ悲壮感は感じておらず、ブログを更新できる余裕があるくらいなので、到底底値の状態であるとは思えません。下がる場合はまだまだ下がるでしょう。

ジョージ・ソロスもまずは生き残れと言っていますので、何があってもまず相場から退場せずに生き残れるようにします。

さらなる暴落で市場から退場したり精神が参るようなストレスを感じない程度に現金比率は維持しながらも、ちびちびと投資はしていきたい。

日本株の話をしますが、ここ連日の株価下落で各銘柄の配当利回りがかなり上昇し、高配当株が増えてきました。

代表的な銘柄と現在の配当利回りをあげてみます。

  • オリックス:4.46%
  • JT:5.6%
  • キヤノン:5.14%
  • 三井住友フィナンシャルグループ:4.77%
  • 東京海上HD:4.62%(特別配当込みの数字です)
  • 三菱商事:4.21%
  • 三井物産:4.89%
  • 伊藤忠商事:4.00%
  • 住友商事:4.85%
  • KDDI:3.66%
  • ドコモ:4.3%
  • SUBARU:6.1%
  • 積水ハウス:4.95%
  • 武田薬品:4.7%

SUBARUの配当利回り6%とか減配織り込み済みでしょうね。

東京海上HDと、シャイヤー買収による財務悪化懸念で株価が暴落している武田薬品が少し気になっています。気になっているだけで買いませんが。

商社株はどれも高配当ですが、歴史ある連続増配株では全くなく不景気になれば容赦なく減配することは想像に難くないので、配当利回りだけに惑わされないようにします。

現在の日本市場で1番感じている違和感が、12月末に配当権利日を取ることができる高配当銘柄の株価が全く上昇しないどころか、市場と同じように(あるいはそれ以上に)下落していることです。

具体的には、JTとキヤノンです。2つとも自分の持ち株です。

JTは不況になっても消費を控えることはないたばこを扱う会社であり、キヤノンは1988年から現在まで30年間減配したことのない歴史ある会社なので、市場が暴落しているからと言ってこれらの銘柄を売る理由はありません。

粛々と配当金をもらいます。

JTとキヤノンはともに12月末が権利確定日で、権利付の最終売買日は12月25日(火)のクリスマスになります。

配当を得るには、あと1営業日しかありません。

ともに配当利回りは5%を超えており、JTは5.6%もの高配当銘柄となっています。

通常JTやキヤノンのような高配当株の権利日が近づくと配当目当ての買いが集まり緩やかに株価が上昇し、配当権利日後に一気に株価が下落するのですが、今回は本当に株価が上がりません。

それどころか権利付最終売買日の1営業日前にもかかわらず株価は下落し、JTに至っては本日2.76%も株価が下落しました。

買いたい人が誰もいない状況です。

これで権利落ち日にまた4%とか下落したらたまりません。

この2つの銘柄の動きを見ていると、何かこう資金が完全に逃げているような今後のさらなる市場の低迷を示唆するような嫌な雰囲気を感じてしまいます。

配当メインの投資だったら、精神を惑わす株価なんか見ないで淡々と配当をもらっていればいいのだと思うのですが、暴落耐性を高めて暴落に動ぜずに鈍感になるために、最近はあえて株価が一面に下落した真っ赤な画面を開きながらパソコンで作業したりしてます。

関連記事

【JT】日本たばこ産業が配当権利日後にどれだけ下落したか確認

配当利回り5%に迫る! キヤノンが2018Q3決算発表で通期予想を下方修正し5.62%の大幅下落

JTの株価が再度3000円割れ。ギリアド・サイエンシズとの国内ライセンス契約解消に向けて協議開始



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です