持ち株である世界No.1のスパイス・香辛料メーカーであるマコーミックが、11月27日に増配を発表しました。
四半期当たりの1株あたり配当金を、0.52ドルから0.57ドルへ増額します。
率としては9.6%の増配です。
これで33年連続の増配となります。すごいことです。配当金は2011年から2倍に増えている計算になります。
マコーミックのCEOのコメントを引用します。
当社による、成長・パフォーマンス・人に対する戦略的な重点化は、当社の卓越なるパフォーマンスの鍵です。当社は株主へ長きに渡りキャッシュを還元することをコミットしており、今般また増配を発表することを大変喜ばしく思います。
【MKC】配当金の推移(2003年~2018年)
マコーミックの2003年から2018年の過去16年の1株あたりの配当金額の推移を調べてみました。
数字は同社のHPからとっています。
以下が配当金の推移のグラフとなります。
33年連続増配銘柄なので、当然のことながら美しい右肩上がりです。安定して数字が上がっています。
配当金は、直近10年間で2.17倍に増加しています。2009年の0.98ドルから2018年には2.13ドルになっています。
【MKC】増配率の推移(2004年~2018年)
2004年から2018年の増配率の推移のグラフです。
増配率は、当年の配当金を前年の配当金で割って算出しています。
2004年~2018年の過去15年の増配率の平均は10.3%です。
2009年~2018年の過去10年の増配率の平均は9.0%となります。
2014年~2018年の直近5年の増配率の平均は8・9%です。
ここ10年は、8%~10%前後で安定して推移しています。
また、増配率の最高値は2004年の18.4%で、最低値は2015年の7.9%です。
【MKC】配当性向(2008年~2017年)
2008年から2017年の直近10年間の配当性向です。
データはMorningstar社のHPからとっています。
緩やかな右肩上がりとなっており、2010年を底に配当性向は上昇傾向です。
直近2017年では55%ほどです。
過去10年の配当性向の平均値は46.1%となります。
まだ余裕はありますし、毎年1株当たり利益(EPS)が伸びている企業なので、今後も10%前後の増配を継続していくものと期待しています。
【MKC】2018年の株価のパフォーマンス
2018年の株価のパフォーマンスはすこぶる好調です。
マコーミックは買収が巧みな会社です。
2017年の7月に英レキットベンキーザー・グループの食品事業(「フレンチマスタード」や「フランクス・レッドホットソース」のブランドを扱っている企業です)を42億ドル(約4700億円)で買収することを発表しました。
この買収発表後に、高額買収による財務状況悪化懸念で当時の株価から10%ほど下落し株価が90ドル付近まで下落しましたが、結果としてこれが直近での絶好の買い場でした。
不機嫌な果実ならぬ不合理な株価よ。
結局その後株価は上がりだし、買収したレキットベンキーザーの食品事業のブランド群の売上も好調に売上・利益に寄与し好決算を連発し、年初来は100ドルだった株価は現在148ドルと、約50%も上昇しています。
株価上昇に伴い現在の配当利回りは、1.41%と低い水準になってしまいました。
キャピタルゲインとインカムゲインでバランスよく株主に報いてくれる銘柄だと思います。
来年の増配も楽しみです。
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