心待ちにしていたゴールデンウィークも終わり、今日からはまた日常生活に戻ってしまいましたね。皆さん充実した大型連休を過ごせましたでしょうか。5月の1、2日を有給にして、9連休にしていた方もいるのではないでしょうか。
そうすると、社会復帰にかなりの精神力を費やすことになります。僕としては、またすぐに連休の来る1,2日を休むよりは、連休明けの精神の窓を開けた大幅下落に備え、月曜を休むか、あるいは1日だけ出て9日火曜を休むのが、先進的かつ合理的な有給使用戦略と思料いたします。
株式の曜日効果
株式市場では曜日効果というアノマリーが指摘されています。アノマリーとは、通常の原則からは説明できない逸脱した現象を意味します。
月曜日は株式市場にとって1週間のうちで最悪の曜日である。過去121年にわたり、月曜日の利回りは圧倒的にマイナスである。
(「株式投資の未来 長期投資で成功するための完全ガイド」 著者ジェレミー・シーゲル第4版 P338より引用)
具体的に、なぜ月曜日のパフォーマンスが悪いかはわかっていません。
ただ、株式投資を実施するのは、人間です。皆さんは、月曜日の憂うつな午前中に、大金を使って株を買えますか?僕は無理です。まずスマホで証券口座にアクセスする気力がわきませんし、たまった仕事のメールを処理しながら株価の羅列を見る生気がわきません笑
月曜朝は会社員の多数に対してなぜか重力が3倍くらいになる現象が発生しますからね。
機関投資家も人間なので、一般投資家と同様、月曜朝は精神状態が下落しており、果敢な取引を実施することができないという状態なのかもしれません。なんとも単純な理由ですが、株価は心理を反映するものだとすれば、とても人間臭くて面白いですね。
また特に日本市場で面白いのが、月曜日はアノマリーで株価が下がり、日本市場は前夜の米国市場の影響を受けるため、日本時間の深夜に始まったアメリカの月曜の悪い株式市場のパフォーマンスを受けて、火曜日のパフォーマンスも悪いということです。ダブルで打撃を受けるのですね。
最高のパフォーマンスを発揮するのは、金曜日である
Thanks God、it’s Friday!
反対に華金の金曜日は、パフォーマンスが最高となるようです。会社も終わり週末になり心が浮き浮きしていまうので、何か行動せずにはいられなくなりますよね。そのため、株を買うという衝動に耐えられない投資家が多いのかもしれません。
月曜に買って、金曜に売る。過去のデータでは、こんな会社員の心理の反対の行動をとるだけで株式市場では大儲けすることができました。
現在は、月曜のアノマリー効果はなくなってきている
アノマリーは、大衆に認知されればアノマリーではなくなります。
月曜日にパフォーマンスが悪いとう情報が人口に膾炙すれば、多くの人が月曜に株を買う行動に出て、結果として月曜日の株式パフォーマンスは上昇します。
結果として、このアノマリーが広く公表された1990年代以降は、「月曜日みんな憂うつだから株価も上がらない現象」は変化し、月曜日のパフォーマンスがよくなり、逆に金曜日のパフォーマンスが悪くなりました。なので、現在は月曜日に投資しても統計上は高いパフォーマンスをあげることはできません。
ただ、月曜日のパフォーマンスが優れているという事実が広まれば、また前のように逆にパフォーマンスが悪くなるかもしれません。
アノマリーを追いかけていてもそれだけでは投資で大成功はできないかもしれませんが、中には人間くさい心理が反映されているものもあり面白いです。
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