アルトリアグループ(MO)の株価下落が止まりません。
本日現在の株価は53.79ドルで、配当利回りは5.95%となっています。
アルトリアグループは、アメリカFDAによるメンソールたばこ製品禁止規制の発表以降、何と11日連続で株価が続落となりました。
その間、株価は18.6%も暴落しています。
この11日間連続の株価下落というのは、1970年以降だとアルトリアの過去最長の連敗記録になるようです。
また、11日間で18.6%の下落というのは、2008年のリーマンショック時に11日間で20.8%下落して以来の下落幅となります。
配当利回りもほぼ6%となっており、相場が好調だったらみんな我先にと買いに向かうことと思いますが、怖くて買えないというのが一般的な個人投資家の総意ではないでしょうか。かくいう僕もそうです。
不思議ですよね。配当利回りが4%しかないときは欲しくて欲しくて我慢できなくて勇んで買って、頼むからもっと株価よ下落してくれと思うのに、いざ6%という高い配当利回りが現実化すると、恐怖で買えなくなってしまうのですから。いかに人間の心理が信頼できなくて脆いかがわかります。
こうなってくると、人間心理を排除して機械的に買うルールを課している投資家のターンになってきますね。
僕は、以前の記事にも書きましたが、もし買うならば、直接的な業績への影響が出る可能性が相対的に高いブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)よりも、影響が軽微でBTIからのユーザーの銘柄変えの受け皿になる可能性の高いアルトリアの方が良いのではと思っています。
アルトリアは、BTIに連れ安している面のが強いのではないかなと思っています。
株価はひたすら下がっていますが、アナリストの動向を見ていると、まだそこまでアンダーパフォームとするものは少なくて、BUYかHOLDが多い印象です。
特にウェルズ・ファーゴのアナリストは強気で、アルトリアの株価は激安だと言っています。予想PERは過去5年で最も割安な数値です。
紙巻たばこの出荷数量は想定より落ちていないし、FDAの規制が実行に移されるまでは少なくとも数年はかかるので、まだ現状の利益が侵害される恐れはないと。未来の業績の懸念が問題になっているのだから、そらそうよとしか言えません。
現状の株価からのダウンサイドリスクは少ないと考えているようです。目標株価は65ドルとしています。
もちろんアナリストの言うことなので当たるも八掛当たらぬも八掛です。
ただ逆張り投資したい人にとっては、まだアナリストが強気だったら買いに入れないなと思うのではないでしょうか。
僕も何となくアナリストが強気だと喉にご飯がつかえたような気持ち悪さが取れません。
まあそんなこと言っているといつまでたっても買えないのかもしれませんが。
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