年間配当金500,000円からの配当再投資と複利の力

今後1年間の税引き後の予定配当金額が500,000円となっているので、年間配当金50万円をベースに配当再投資の有無や追加投資の有無、持ち株の増配率の違いによって配当金がどれくらい伸びていくのかを色々と計算してみました。

配当再投資の力、アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ複利の力を実感出来る領域です。

配当再投資なし・追加投資なしの場合

受け取った配当金を再投資せずに、給与収入からも一切追加投資せずに、現在の持ち株をひたすらホールドする場合のシミュレーションです。

配当金の増配率が3%、5%、7%、10%の場合に、20年間でそれぞれ配当金がどう推移していくか計算しています。

金額は全て税引き後の手取り金額です。

以下がそれぞれの場合の配当金推移のデータとグラフです。

   年 増配率3% 増配率5% 増配率7% 増配率10%
0  500,000  500,000  500,000  500,000
1  515,000  525,000  535,000  550,000
2  530,450  551,250  572,450  605,000
3  546,364  578,813  612,522  665,500
4  562,754  607,753  655,398  732,050
5  579,637  638,141  701,276  805,255
6  597,026  670,048  750,365  885,781
7  614,937  703,550  802,891  974,359
8  633,385  738,728  859,093  1,071,794
9  652,387  775,664  919,230  1,178,974
10  671,958  814,447  983,576  1,296,871
11  692,117  855,170  1,052,426  1,426,558
12  712,880  897,928  1,126,096  1,569,214
13  734,267  942,825  1,204,923  1,726,136
14  756,295  989,966  1,289,267  1,898,749
15  778,984  1,039,464  1,379,516  2,088,624
16  802,353  1,091,437  1,476,082  2,297,486
17  826,424  1,146,009  1,579,408  2,527,235
18  851,217  1,203,310  1,689,966  2,779,959
19  876,753  1,263,475  1,808,264  3,057,955
20  903,056  1,326,649  1,934,842  3,363,750

当たり前ですが増配率10%の場合の伸び率は凄まじいです。

10年後には130万円となり、20年後には336万円にまで金額が伸びます。

これから言えることは、30代のうちに年間配当金50万円、増配率10%が期待出来る配当金のポートフォリオを組むことができれば老後のお金の心配は不要ということです。

増配率3%だと、10年後には67万円、20年後に90万円です。

自分のポートフォリオ全体の増配率を詳細に計算したことはありませんが、おそらく5%ほどはあるものとして5%と仮定します。

そうすると、仮に一切配当再投資、追加投資をしなくても、10年後には配当金は81万円となり、20年後には132万円となります。

それなりの金額ではありますが、とてもセミリタイアはできませんね。

配当再投資あり・毎年100万円追加投資をする場合

配当金50万円で、次の3パターンで配当金の伸び具合を比較してみます。

  1. 一切再投資をしない場合
  2. もらった配当金額をすべて再投資する場合
  3. 配当金を再投資してかつ給与から年間100万円の追加投資を実施する場合

なお増配率はどれも5%として、計算を単純にするために配当金を再投資する銘柄は配当利回り3%で増配率は5%の銘柄とし、100万円の追加投資をする銘柄も配当利回り3%で増配率5%の銘柄とします。

配当利回りは、税引き後で計算します。

アメリカ株想定で、約28%税金で引かれるので税引き後の2%の配当利回りで計算します。

そのため、100万円を追加投資した場合は、100万円×2%の配当利回り(税引き後想定)で2万円の配当金額がもらえるものとします。

具体的に計算すると、「配当再投資あり・毎年100万円追加投資あり」だと、1年目は、増配効果により2.5万円(50万×5%)、配当再投資により1万円(受け取った配当金50万円×2%)、給与から100万円の追加投資により2万円(100万円×2%)で、合計5.5万円が配当金額に追加される計算です。

   年 配当再投資なし・追加投資なし 配当再投資あり・追加投資なし 配当再投資あり・毎年100万追加投資あり
0  500,000  500,000  500,000
1  525,000  535,000  555,000
2  551,250  572,450  613,850
3  578,813  612,522  676,820
4  607,753  655,398  744,197
5  638,141  701,276  816,291
6  670,048  750,365  893,431
7  703,550  802,891  975,971
8  738,728  859,093  1,064,289
9  775,664  919,230  1,158,789
10  814,447  983,576  1,259,905
11  855,170  1,052,426  1,368,098
12  897,928  1,126,096  1,483,865
13  942,825  1,204,923  1,607,735
14  989,966  1,289,267  1,740,277
15  1,039,464  1,379,516  1,882,096
16  1,091,437  1,476,082  2,033,843
17  1,146,009  1,579,408  2,196,212
18  1,203,310  1,689,966  2,369,947
19  1,263,475  1,808,264  2,555,843
20  1,326,649  1,934,842  2,754,752

グラフを見るとわかりますが、配当再投資の複利効果は、初めの数年は小さいです。

年月が経てば経つほど配当再投資をしない場合と比べて配当金額がどんどんと増加していきます。

「待てれば勝ちよ」の投資方法ですね。

配当再投資のみを実施する場合だと、配当金は10年後に約100万円となり、20年後には約200万円となります。

ただそんなに長い年月待てる人のが少ないので、手っ取り早く儲けられる(ように見える)方法に移る人がいるのも理解できます。僕はカップラーメンができる3分だって我慢できないし、人間が受け付けで待たされてイライラを感じ始める時間は7秒だと聞いたことがあります。

配当は再投資し、給与からも追加投資はしていく予定なので、「配当再投資あり・追加投資あり」のグラフが基本線になります。

これに沿っていくと、5年後は81万円、10年後は126万円、20年後の配当金額は275万円となります。

これでも年間手取り配当金が100万円を超えるのに8年もかかります。

いかにこれを上回るペースで行けるかが課題となりそうです。

期待よりも増配率が上振れするか、入金力が上振れるかですが、どちらも想定を下回る可能性もあります。

子供の教育費の増加により入金力は今後低下することは十二分に想定されるので、「配当再投資あり・毎年100万の追加投資あり」と「配当再投資あり・追加投資なし」の間をうろうろするのが現実的なペースかもと考えています。



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