1月2日に「おっさんずラブ」の再放送を一挙放送していて、そのあまりの面白さにドはまりしてしまいました。
録画しているので好きなシーンを見返しては笑っています。
笑いに重点を置いていつつも、当事者のおっさんたちの恋がとても真摯で真剣なのがよいです。
小難しいセミナーとか文章見るよりも、おっさんずラブ見るのがLGBTの1番の教材のように思います。
さて、サラリーマンをしている限り人間関係は全くコントロールできませんので、突然青天の霹靂でこの部署だけには行きたくないな思っていた部署に異動になったり、この人の下には絶対なりたくないと思っていた上司が異動で自分の上司になったりと、平穏な日常が本当にあっけなく崩壊することが日常的に生じます。
そんな人間付き合いが苦手な人にはつらいサラリーマンですが、中にはこの人の部下でよかった、こんな先輩社員みたいになりたいという憧れの上司や先輩ができることもあります。
そうなるととても仕事にやりがいがもてて仕事が楽しくなります。そういう時代が自分にもありました(遠い目)。
自分のサラリーマン生活で、最も人に惚れた瞬間を振り返ってみたいと思います。
おっさんずラブは上司が部下に惚れたパターンでしたが、自分の場合は逆のベクトルになります。
それは、海外の会社によって自社の特許技術が侵害され、話合いを重ねて和解案の概要文書を提示するという案件でした。
ある海外の会社が自社の特許技術を侵害していることが明らかになり、もろもろやり取りする中で和解案をまとめた提案文書を自社が作成する運びとなりました。
ベテランの特許担当者が素案を英作文してくれたのですが、将来締結する契約書でコアとなるような要件が入っていなかったり、英作文の英語の内容が「契約書に準じる文書」としては稚拙だったので、まずは自分がその内容を添削することになりました。
当然何も見ないでゼロから立派でかっこいい英作文などできませんので、過去担当した英文契約書を印刷して机に並べて何か本案件で流用できる内容や使えるフレーズ・文章はないかと探したり、アルクやWeblioといった翻訳サイトをはしごして苦労に苦労を重ねてなんとかそれっぽい英文の文書を作成し直すことができました。
それを、当時とても信頼していた先輩社員に見せて修正をお願いしました。
メールで文案を送ったあとに、その先輩社員から自分のデスクまでくるように言われて、目の前で自分が送ったファイルを開かれ、添削劇場を始めました。
僕がアルクや過去文書を総動員して何時間もかけて作った文書を、目の前で鮮やかに修正理由を優しく説明しながらキレッキレでかっこいい英語で書き直して修正してくれました。
その時間わずか10分。
惚れました。かっこよすぎて抱かれてもいいと思いました。(なお先輩社員は男性です)
あなたがいれば日本経済は大丈夫です。
頼りになる上司や先輩社員に恋してしまう女性社員は多いと思いますが、こういった場面の積み重ねなんだろうなあとしみじみ思った次第でした。
なお、英語が読める人とか英文メールが書ける人はたくさんいますが、お堅いフォーマットの正式な英語書面やレターが書ける人は驚くほど少ないんです。
そういったスキルがあれば、どこの会社にいってもたいてい食べていけると信頼できる上司に言われたことがあります。
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