貯金をするときに、ターゲット金額としてまずは1000万円貯めようと思う人が多いと思います。
1000万というお金は、そこまで貯めたことがない人には大金にうつります。
4桁の大台として一つの区切りだし、1000万円あれば何かあっても安心できますね。
ただ実際貯めてみると、全然大金ではなく、特に子どもがいると、1000万円でも2000万円でも3000万円持っていても余裕よりも不安のほうが大きいです。
ネットとか雑誌を見ていると、「1000万円はこうして貯めろ!」とか「ストレスなく1000万円貯めることができるたった5つの方法」とか「年収400万の私が5年で1000万円貯めた今日から貴方にもできる仕組みつくり☆」とか、いろいろな方法論が溢れています。
そういった記事を読んだ99%の人はその記事を読んでも1000万円貯めることができないので、今日も巷では再現性のない方法論を論じた記事が再生産され続けています。
僕は1000万円貯めようと思って貯めたのではなく、気づいたら1000万円貯まっていたタイプの人間です。
自分が思うはじめの1000万円の効率的な貯め方を記していきます。
貯金ばかりしないで株式投資しようとか、節約するために結婚しない、車持たない、保険に入らない、スマホは格安スマホ以外使わない、流行りものを追わずに流行モノにお金を使わない、飲み会に行かない、とかつまらないことは言うつもりはないので安心してください。
ライフステージの早い段階で1000万円を貯める最も再現性のある方法は、若いうちにしっかり勉強していい中学・高校に行って大学受験もがんばって偏差値の高い大学に行って、大学でも勉強やサークルを頑張って就職活動を頑張って給与水準が高い大企業に入社して残業をしっかりして仕事に励むことです。
簡単でしょ。
こうすると、就職して早期に結婚して配偶者が専業主婦(夫)になるということがなければ、高い給与水準の恩恵を受けて独身で5~8年、30歳くらいには普通にしていれば1000万円貯めることができるのではないでしょうか。
「入ってくる金-出ていくお金=貯めることができるお金」となりますので、まずは入金力を伸ばさないことには始まりません。
そして起業で若いうちから成功するとか親から多大な贈与をもらえるとか、ほんの一部の才能ある人間や生まれながらの勝ち組を除いた圧倒的大多数の凡人が入金力を伸ばすには、給与水準の高い企業に就職することです。
これに尽きます。
これ以上の再現性のある方法はないんじゃないでしょうか。
投資で成功して1000万円貯めるという方法もありますが、90%の人は逆に失敗してお金を溶かす結果になりますので、そんなギャンブルしてはいけません。
よく出ていくお金をコントロールすることが大切だという内容の記事を見ます。節約してお金を貯めろというベクトルですね。
それはその通りだと思います。
でも意識して節約することを習慣化できる人なんてレアケースでしょ。
貯金するために、「家計簿をつける」「天引き貯金する」「携帯を格安スマホにする」「保険費用の最小化をする」「車を持たない」「洋服代を抑える」「新築マンションを買わない」「専業主婦を養わない」「外食しないでお弁当を持参する」「スタバでコーヒーを買わない」「ブランド品を買わない」「株式投資する」「本業以外に副業する」and so on・・。
そんな些末でテクニカルなことを言ったところで、大半の人はこういったことを実施する気はないしそもそもできないし、消費することは我慢できないです。
そんな欲しいものを節約して我慢する人生送っても楽しくないでしょう。若いならなおさらです。オシャレしなくて車もなくてスタバにも行かない人生楽しいですか。
だからこそ、誰も実施できない「誰にでも実践できる1000万円貯める7のステップ」の類の毒にも薬にもならない記事がプレジデントとか東洋経済その他の雑誌・ウェブ記事に永遠に再生産され続けるんです。
こういった本に書いてあることを実際に実現できる人は3%もいません。
誰にでもできそうな誰にもできない耳障りのよい些末な方法論に走る前に、物事の本質を見る必要があります。
若いころにしっかり努力して給与水準のよい大企業に就職すれば、普通の生活していれば過度な節約や各論のテクニックに走らなくても勝手に1000万貯まっていきます。
本質というものは誰も言ってくれない、正面から見たくないし聞きたくないところにあったりします。
「20代のうちに節約しなくても簡単に1000万貯めるたった1つの方法!三菱商事かキーエンスかフジテレビに就職しなさい!」みたいな記事書いても誰も読んでくれません。
反対に言えば、懸命に勉強したこともなく、何も耐えず、何も築かず、何も成し遂げず、何も努力せずにただダラダラ人生を送ってきて低所得の状況にあって全く1000万円貯まらない人は、普通じゃないことをしなければもはや1000万円を貯めることができない状況に陥ってしまっているということでしょう。
カイジの利根川閣下もそう言ってます。もはや命を張る以外ないと。
命を削って働かなくていいように、お金がお金を生む仕組みを構築する〜カイジを観て感じたこと