2018年のフィリップモリスは燦々たるパフォーマンスでした。
特に売る気はなく配当を淡々をもらい続ける気でいますが、シーゲルランキング第1位の黄金銘柄(コーポレートエメラルド)であるはずのこの銘柄の低迷具合に頭を悩ませている人も多いのではと思います。
この記事によると年間パフォーマンスは−37%という数字です。
2008年のリーマンショック時のS&P500の年間パフォーマンスが約−37%だったので、もはや1人リーマンショック状態です。
個別株を持つとこのように銘柄によっては都度つど暴落を経験して暴落耐性をつけることができるのが良いですね(まったく良くないですね・・)
フィリップモリスの2年チャートを見てみます。
(出典:SBI証券HP)
2017年は加熱式たばこのアイコスへの期待から株価が絶好調で、一時株価が120ドルを超えるまでに上昇していました。
この頃は一体どれだけ株価が伸びていくんだろうと、PMの含み益をニタニタと見るのが幸せでした。
2018年は全体的に下落していますが、チャートを見ると特に4月頃と12月頃の暴落がひどいです。出来高もとても大きく、とても長い陰線を記録しています。
2018年第1四半期の決算発表で、株価上昇のけん引役となっていたアイコスの需要が低迷し成長が鈍化することが明らかになり、投資家の売りが殺到しました。
アイコスの成長期待で上昇していた以上に株価が下落し、いくらなんでも下落しすぎだろと思っていた状況でした。
第1四半期の決算発表での暴落以降はしばらく低迷が続きますが、その後好決算を出し、再び株価は上昇します。
一時は直近の高値である90ドルまで上昇しました。あんまり下がってもどうせ自分は怖くて買えないので、この辺りで安定してくれると嬉しいです。
PMはアメリカ以外の全世界で事業を展開している会社なので、直接的な影響を受けたというわけではありませんが、アメリカFDAがアメリカ国内のメンソールたばこを禁止するという声明を出したことに関して、間接的に株価に悪影響を受けていたように記憶しています。
12月は、クレディ・スイスがPMをニュートラルからアンダーパフォームの格付けに変更(目標株価は92ドルから74ドルへ変更)したことをきっかけに株価がまた急落しました。
もう十分株価は下がっていたので、今さら証券会社の格付け変更くらいで株価が影響されるのかと腑に落ちませんでしたが、なぜか株価は下落しました。
12月のアメリカ株全体の暴落の影響ももちろん受けています。
現在のバリュエーション
- 株価:73.8ドル
- 予想PER:14.7
- 配当利回り:6.28%
(数字はSBI証券HPより)
配当利回りは余裕で6%を超える水準です。
1年前はお願いだから配当利回り5%になるまで株価が落ちてくれと思っていましたが、それ以上の利回りになりました。
まだまだ売上は従来の紙巻たばこの方がずっと大きいので、アイコスの成長どうこうよりも、紙巻たばこの需要の減少が想定よりも加速する方が懸念事項かなと思っています。
前回の決算では通年のEPSは8〜9%増加すると予想していたので、それが次の決算で下方修正されないといいのですが。
なおアメリカ国内で事業展開するアルトリアの配当利回りは6.6%とPMよりも高くなっています。
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