乙女心は複雑怪奇

金曜ロードショーで、時をかける少女のアニメーションがやっていました。細田監督作品が流れると夏って感じがしていいですね。未来のミライも見たいです。

もうずいぶん前ですが、学生時代に妻と付き合っていたとき、僕のアパートで別れ話をしてケンカしているときにテレビでちょうど時をかける少女の映画がやっていました。そのため、時かけを見るといつも当時のことをノスタルジックに思い出してしまいます。関係ないですが藤子・F・不二雄のドラえもんの短編漫画「ノスタル爺」は傑作なので一読をお勧めします。

時かけの映画の内容は流し見なので細かく理解していないのですが、この映画は僕の人生の特定の点の記憶に導くしおりのような働きをします。妻には話してはいませんが、別れ話しているときにこの映画がテレビで流れていたということは妻はおそらく覚えていないと思います。こういうのは対象ごとに別枠記憶装置を内蔵する男性のが強いのではないでしょうか。

この映画を見たことがある方も多いと思いますが、いわゆる時間巻き戻し系の物語です。

主人公の女の子の真琴(まこと)は、高校の同級生の男子のこうすけと、ちあきと仲良しでいつも3人で野球をしたりして一緒に行動しています。男2女1っていう構図がいいですね。そんな高校時代僕にはありませんでした。男2女1といえば先生とKとお嬢さんな感じですが、まことはショートヘアで活発なタイプの女子なのでお嬢さんぽくなく、こうすけは秀才でちょっとガタイがよくて頼りになる硬派で真面目で優しい少年、ちあきは茶髪で髪の毛を遊ばせており、制服のシャツを乱した着こなしをしており雰囲気はチャラくでも一途なところがある少年です。

ちあきもこうすけもまことのことが好きなんだろうなという雰囲気を出しており、実際にちあきはまことにさらっと告白するのですが、まことはこれに戸惑って受け入れることができず、タイムリープでちあきが自分に告白する歴史を削除して上書きしてなかったことにしようとしてしまいます。

ちあきは、イケメンでハイカラさんで一見軽そうだけど本当は純情なので、まことはちあきの告白を受けて付き合うことに何も障壁はなく、なぜ受け入れないのかが僕には不思議で理解できませんでした。ちょうどこうすけが後輩の女子に告白された後の出来事なので、みんな付き合えばいいのにと単純に思っていました。

そこで妻になぜまことはちあきと付き合わないのかと聞いたところ、これだからコミュ障はと笑われながら教えてくれました。

  • まことは、こうすけとちあきとずっと3人で一緒にいたいと思っており、2人とも好きで2人に幸せになって欲しいと思っている。
  • ちあきのことは好きだけれど、それは恋愛対象として好きというよりは、友情として好きというほうが近いかもしれない。
  • ちあきと付き合うと(またちあきと付き合ってもし別れた後でも)、こうすけとちあきと3人で一緒に行動できなくなる

と女心を解説されました。

妻の説明にほ〜そうなのかと大きなため息をついてしまいました。

コミュ障には理解が難しすぎるぜまったく。

しかしちあきの告白を拒み、こうすけと後輩の女の子をくっつけようとするまことの行動原理もとてもよく理解できました(棒読み)。

3人でずっと一緒にいたい、今の3人でいる関係性を壊したく無い。これがまことの思いだったのですね。

複雑怪奇な乙女心を理解でき人生の視野が広がった夏の夜でした。

 

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