プリキュア15周年記念映画『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』を見て感涙するお父さん

週末に子どもとプリキュア15周年記念映画『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』を見てきました。

歴代のプリキュア55人が登場するという往年のファンも楽しめる映画です。

プリキュアは実は今年2回目の映画上映で、確か春にも別の映画がやっていてそれも子どもと見ていたのですが、(偏屈なおじさんからすれば)内容が薄くて見どころもなく、今年子どもと見たアニメ映画の中では低い評価を下していました(なおこれまでのところ今年最高の評価をしているのは「ドラえもん のび太の宝島」です。これは旧ドラ含めて、歴代トップ5に入る傑作です。ぼくの好きだったドラえもんを取り戻してくれてありがとう)。

そのため、今回の映画も期待はしておらず、なぜ僕が行かねばならないのか、妻が行けばいいじゃないかと思っていましたが、ところがどっこい、とってもオススメできる映画でした。

今回の映画は、卓越なるアニメーションCGの秀麗さにうっとりし、胸熱で迫力あるバトルの連続でドキドキし、仲間との絆と敵キャラ側への感情移入により大人が泣ける映画になっています。いや本当に傑作です。

実は本映画は子供の付き添いで仕方なくきたゲームとアニメと読書と映画が好きな根暗なお父さんが本当のメインターゲットですと映画の制作委員会のメンバーが集結する初回の会議で偉い人がのたまったのではないかと想像してしまいます。

プリキュアのような、メインターゲットとなる年齢層が低年齢のアニメで、女児を夢中にさせる要素を維持しつつも、大人の心にも響く要素を組み込むという、とても難易度の高いことに成功しています。

少年向けバトルアニメかと思わせる胸熱なバトル展開悲しき過去を持つ敵キャラの設定がツボで30過ぎだおじさんはウルウルが止まりませんでした。

今回のプリキュアの映画は、冒頭からバトル全開です。たいていバトルものは、前半のバトルと後半のクライマックスバトルの2部構成というのがテンプレですが、前半のバトルからすでにクライマックス感漂うバトルを展開してくれて、むしろ男の子が楽しめるような迫力です。

女児が畏れを抱くのではないかというくらい敵の戦闘力も高く、次々にプリキュアがやられてなかなかに劣勢で絶望的な戦いを描いたのもテレビ版と違って味がありました。

前半は昔のプリキュアであるキュアブラックとキュアホワイト(名前を覚えてしまいました・・)が活躍するのですが、この2人の絆とかっこいい連携技を展開する戦闘は鳥肌ものでした。ナメてましたごめんなさい。

今作のプリキュアはCGが本当に綺麗です。プリキュアの技の1つ1つが、見ごたえがありました。

この映画は後半からバトルフィールドが変わります。
前半は通常の2Dアニメの絵なのですが、フィールドが変わる後半からは3DCG調の描写となって、一気に絵が変わります

これだと飽きませんし、画面も綺麗になります。巧みな手法です。

そしてこの3DCGが、本当に女児向けの日曜朝8時30分にやっているアニメなのかと思うほどの超ハイクオリティなのです。

ドラゴンボールZ神と神」の悟空とビルスの最終バトルで、3D化したようなジェットコースターのように流れる画面展開でビルが壊れたり山が崩れたりする2人の激しいバトルが描写されましたが、感覚としてはそれに近いです。

55人もプリキュアが出てくると、どうしても今やっているプリキュアの主人公以外は出番の少ないモブキャラ扱いされる運命ですが、最低限の見せ場は作っており、このあたりのバランス感覚も妙技でした。

何より敵キャラの設定がまた映画の厚みを増していました。敵キャラの設定がよく感情移入できるようになると、作品の面白さは倍増します。

この設定も、女児が内容を理解出来る水準を維持しつつも、ストレートにインドア派のおじさんの胸に響くものでした。

小さな子供を持つお父さんには、とてもオススメの映画です。

子供も、涙が出るくらい楽しかったと言っていました。

今年公開された大型のアニメーション(CG)映画では、ディズニーの「リメンバーミー」と「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」も見ましたが、プリキュア映画のが優っています

関連記事

プリキュアビジネスの旨み



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です