ドルでの配当金が証券会社での買い付け手数料負けしない金額まで溜まっていたので、今月にウォルト・ディズニー(Walt Disney)に配当再投資という形で投資しました。
ディズニー株は既に保有していますので、11株ほどの買い増しです。
「素晴らしいカンパニーの株をそこそこのプライスで買う」が実践できたことに感無量であります。
配当再投資の効率を考えると、単純に受け取り配当金額が最大化できるよう高配当株に投資するほうがよいのかもしれませんが、高配当株の比率ばかり高まるのもバランス的によくありませんので、配当利回り的には低いものの株数を増やしたいと考えていた銘柄に投資しました。
ディズニーに追加投資した理由は、子どもがディズニーが大好きだからです。
それだけです。これ以上の理由がありますか?
将来大きく膨らんだディズニー株を承継したいと思います。
また普段様々なディズニーグッズを買っておりディズニーに搾取されていますので、株主として利益の分け前をもらわないことには割に合いません。
子どもがおままごとや人形を使った遊びにはまっており、毎週の休日の定番は、アリエルやシンデレラ、ベル、白雪姫といったディズニーのお姫様のお人形を使った「プリンセスごっこ」です。誠に平和な時間であります。
ディズニーコンテンツが廃れる未来は全く想像を超えますが、僕自体はディズニーコンテンツ(但しピクサーは除く)は取り立て好きではありませんので、言っていることが矛盾しますが子どもが成長してディズニーに興味を示さなくなったら売るやもしれません。
ディズニーの幸せな結婚をしてずっと幸せに暮らしましたというフィクションな結末のせいで、女性の結婚への期待値が無駄に上がり理想を求めて結婚しなくなるという少子化へ悪影響を及ぼしている側面はあるのではないかしらん。
最近のディズニーといえば、8兆円にも上る巨額買収でメディアを賑わせています。また借金が膨らんでしまいますね。
ディズニーは、2018年に21世紀フォックスを713億ドル(約8兆円)もの金額で買収することを決定し、巨額買収手続が2019年の3月20日に完了します。
21世紀フォックスは、ケーブルテレビ事業、ドラマ事業、映画事業などを展開する大手エンタメ企業で、映画だと「アバター」「タイタニック」「エイリアン」などを配給している会社です。これらコンテンツがすべてディズニーのものとなります。
スターウォーズの版権も買収したし、ディズニー強すぎますね。
日本経済新聞によれば、今回の買収でディズニーは北米映画興行収入の約4割を占める企業になるということです
競合のワーナー・ブラザーズ(マトリックス・ハリーポッター、ロード・オブ・ザ・リング)は持ち株のAT&Tの傘下なので、あとはユニバーサル(ET、ジョーズ、ジュラシックパーク)を傘下に持つコムキャストに投資すれば、アメリカハリウッド主要映画配給会社は制覇できます。
コムキャストが欲しくて欲しくて震えていたら震えだした起点から30%ほど株価が上昇していました。
21世紀フォックスを巡っても、当初はディズニーとフォックスが524億ドルでの買収に合意していたところ、後でコムキャストが650億ドルでの買収を提案してきたため、買収額が吊り上がり713億ドルまで跳ね上がったという経緯があります。
ディズニーのプレスリリースを読んでいると、ディズニーのCEOは「今回の取引は我が社と株主の重大で永続的な価値を創造する素晴らしき歴史的な瞬間だ」と喜びを表現しています。
21世紀フォックスの買収により、豊富なコンテンツを手中に収めより多くのカスタマーに訴求できるうえ、ESPN(スポーツチャンネル)、2019年に開始するディズニーのビデオオンデマンドのストリーミングサービス、傘下にもつHulu等のサービスを用いた顧客への直接的なサービスの提供(direct-to-customer)を充実させることが可能となります。
フォックスは現金198億ドルと借金192億ドルを抱えていますが、これもそのままディズニーに移行します。
買収により、買収の会計的な影響のでる第2四半期を除いては、EPS(1株あたり利益)の成長が加速されるとともに、2021年までに少なくとも20億ドルのコスト削減のシナジー効果を予定しています。
しかし買収のコスト削減のシナジー効果って本当に数字通り表れるのであろうか。クラフト・ハインツの悲しい例が頭に浮かんでしまいます。
幾度かブログで書いていますが、小さな子ども、特に女の子を持つ家庭が最も身近でワイド・モートを実感できる銘柄はディズニーではないでしょうか。
ミッキーやミニーのぬいぐるみ、洋服、水筒、靴下、ティッシュ、かばん、絵本は日常的に買い、子ども同士で集まればディズニーのおもちゃを使って遊び、ディズニーコンテンツのDVDが家に溜まっていき、幼稚園や習い事に行けばみんな何かしらディズニーキャラクターが描かれたものを身に付けているのをまざまざと見せつけられます。
アメリカ株投資をしていて、小さな子どもがいてディズニーラブで、講学的な意味ではなく実践的な意味で「深き堀」を実感し、しかも優良株ということで、ディズニーに投資しないという選択肢をとることは僕には無理でした。
株には関係ありませんが、ディズニーチャネルや我らがテレ東で放映しているディズニーの女児向けのアニメ「ちいさなプリンセスソフィア」は本当によくできた作品で、シナリオライターや脚本を目指す人に教科書的なストーリーを提供してくれます。
親目線でも相変わらずよくできたアニメだなあと感心します。アニメCG描写はディズニーぽいのっぺらぼうなやつなので絵が合わない人には合わないのですが、シナリオは毎回本当に秀逸なので、お父さんも一度しっかり見てみるとディズニー株が欲しくなると思いますよ。
なお、ディズニーランド大好きだからディズニーの株が欲しいという人は、アメリカ証券市場に上場しているアメリカ株のディズニーを買ってください。
日本市場ではディズニー株は買うことができませんのでご注意を。
ディズニーランド自体を運営している会社はディズニーではなく、日本のオリエンタルランドという会社です。
オリエンタルランドはミッキーやミニーの権利者ではなく、ディズニーが保有するディズニーコンテンツの権利を借りてテーマパーク運営をしているだけです。オリエンタルランドの株主優待のディズニーリゾート優待券だけににほいほいつられる救いようのない投資家にはならないでください。
このあたりの両者の関係性と、ディズニー好きならばオリエンタルランドより米国ディズニー社の株主になるべき理由は以下の記事が世界で1番分かりやすいと思われるため、ぜひご賞味くださいませ。
ディズニーランドやミッキーの株主になりたいなら、オリエンタルランドではなく米国ウォルト・ディズニー社本体の株主になるべき理由を法務面からできるだけ分かりやすく解説します
また、ディズニーは歴史は浅いですが連続増配銘柄でもあります。将来の配当貴族・配当王銘柄になるかもしれません。このあたりは以下の記事をご参考ください。
【DIS】ウォルト・ディズニーの過去30年の配当金と増配率の推移(1989年~2018年)
【DIS】みんな大好きウォルト・ディズニーが4.8%の増配を発表