持ち株の積水ハウスの株価が好調です。新高値を更新しています。
従業員のイクメンを促進する政策も次々と打ち出しており、外から見るとホワイト度の高い会社です。
同社の住宅展示場にいったことがありますが、子会社に販売業務を丸投げするマンション会社と異なり、本体の早稲田法学部卒の物腰柔らかな優秀な方が担当についてくれて大変好印象でした。
補助業務を行っている女性も大変なべっぴんさんで、これは買ってしまうわと思わされました。
積水ハウスはここ数年高配当銘柄と化しており、米中貿易摩擦で景気後退の懸念が強かった少し前までは配当利回り5%あったので、最近の株価の急上昇にあわあわしております。
現在の株価でも3.5%の高配当の利回りとなっています。リーマンショック後は連続増配をしてくれており株主還元意識の高い銘柄の1つです。還元性向の目安は40%です。
新高値を更新してもPERはまだ10という割安さです。いかに期待されていないかがわかります。
PERが20になる水準になるまで株価が上昇すればそれだけで株価は2倍になります。
住宅銘柄は企業問わずPERが低い銘柄が多いです。
景気に対する感応度が高く、不景気になれば業績は低迷しますし、日本の構造的な問題として少子化が止まりませんので人口が減少し将来の住宅需要も減少していきます。いわゆるディフェンシブ株ではありません。
ただ、人口が減少して住宅需要も減少するという事実をどうも僕は日常生活で実感できません。
生活エリアではどんどん新しい戸建てやマンションが建っているし、実家(都会でもなく過度に田舎でもない普通の街です)でも住宅がどんどん建っているので、本当に人口は減少しているのかと疑わしいです。
いわゆる一部の過疎地エリアだけの問題にとどまり、悲観されるほど実は業績にそれほど影響を及ぼさないのではないだろうか。
株価上昇の理由ですが、米中貿易摩擦の緊張緩和という政治経済情勢の改善もあるのでしょうが、直近の決算の数字が良好でした。
2020年1月期の第2四半期決算は、過去最高売上・利益を更新しています。
国際事業が好調で、アメリカの賃貸物件開発で6物件の売却益が反映されているという、一時的な材料が大きな要因です。
売上高は前年同期比20.5%アップの1兆2000億円、営業利益は43.7%アップの1130億円と躍進しています。EPSも83.82円から112.53円へと増えています。
積水ハウスはセグメントを請負型ビジネス・ストック型ビジネス・開発型ビジネス・国際事業と4つに分けていますが、国際事業の進捗率だけ通期計画に対して63%と図抜けています。
他の事業セグメントはほぼ50%の状態です。
決算資料を見ると、不景気に陥ると言われて久しい中国市場での受注が絶好調です。
通期での800億円の受注計画がすでに現時点で計画を達成しているという状態です。
中国の不動産市場はバブル崩壊するというのはいったい何なのか。米中貿易摩擦の影響で中国は不景気になるというのはいったい何なのか。まだ順調なようです。
積水ハウスの決算資料のコメントによると、米中貿易摩擦が逆にプラスに働いています。(当局の景気刺激策で?)内需が拡大されました。
アメリカの西海岸の賃貸住宅の需要も旺盛なようです。家賃の上昇率が大きく、米国IT産業の雇用の強さも実感しているとのこと。地理的にカリフォルニアのことを言っているのかなと思います。
日本企業の決算資料を読んでいてもアメリカ・中国の状況がインプットされるものですね。
国内市場ですが、人口は減って構造的に内需は減りますが、住宅の「建て替え需要」が当分は見込めるようで、2030年までは年間80万戸の住宅着工が見込めるということです。
僕の夢の1つは、お金持ちになって積水ハウスの3階建ての戸建てを買って秘密基地みたいな自分専用の部屋を持つことです。
5年後に地球に彗星が衝突してディープ・インパクト的な状態になるという情報をNASAに勤務している同級生から秘密裡に聞いたら、最大限可能な範囲のフルローンでさっさと積水ハウスの夢の戸建てを購入します。
なおそんな素敵な同級生はおりません。
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