新卒採用面接担当官は学生のおじぎの仕方とかノックの仕方なんて全く見ません

3月に入り、そろそろ就活で新卒の面接がスタートするという企業も多いのではないでしょうか。

学生にとっては、大学デビューして今まで茶髪でおしゃれして楽しい学生生活を送っていたのに、突然就活スーツを強制的に着ることになったり髪型を就活ヘアにしたりと、就活でストレスがかかることも多いことでしょう。

大分前ですが僕も就活はいい思い出がないです。

就活ですが、就職偏差値が高い大企業に就職するのが勝ち組なんてことはまったくありません。

都内だったら通勤時間帯の東京駅や丸の内、永田町、虎ノ門といった日本のビジネスの中心街に向かう電車に乗る「憧れの大企業に勤めるエリートサラリーマンかっこわらい」の表情を見てみてください。

みんな意思のない生気の吸い取られた死んだ魚の目をして世界の終わりのような気分で「エリート大企業」のグローバル本社に向かっていますから。

ドナドナド~ナ~とメロディ流れてますよ。

採用担当の面接官なんて、所詮は死んだ目をした可哀そうな魚の1匹に過ぎません。

僕も「就職偏差値の高い日本有数の超大企業」に就職しましたが、仕事に絶望し人間関係に絶望し限界に達して辞めました。

周りの人間からは大分反対されましたが、朝起きて会社に着くまでのあの絶望的な辛さから解放されただけでよかったと思っています。

就職してわかったことは、自分はヒト科生物の集団の中で働くことに向いていないということです。その事実がわかっただけでも意味はありました。

同じ職場で3年がんばれとかただの死刑宣告ですから聞く必要ないです。

転職を重ね、今は初めに就職した会社よりはるかに就職偏差値も時価総額も小さい会社に勤めていますが、(今も辛くて辞めたいですが笑)まだ今のがよっぽどましなビジネスマンライフを送れています。

これはもう会社と自分との相性ですね。

就活の記事で、「礼儀作法」について書かれた記事をよく見ます。

ヤフーニュースのヘッドラインなどにもたまに挙がることがあります。お辞儀の仕方とかノックの回数とか手の組み方とか、詳細にこうすべしと書いてあるものを見かけますが、あほな記事だなと思って読み流しています。

そんなところ面接官は見ません。もし見る会社があるならそんな会社入っても窮屈で精神を病むだけなので落ちたほうがいいです。

僕は学生の採用面接に面接官として駆り出されて毎年新卒学生を何グループか面接しているのですが、礼儀作法なんて気にしたことがありません。

そんなもの評価点に一切入れません。

面接官は、サークルで中心的な役割を担ってイベントを大成功に導いた学生や、アルバイト先の店で教育リーダーを担当しつつ店の売上を地域でNo.1にした大量の学生のエントリーシートを面接前のわずかな時間に読むのに必死です。

学生への質問のネタを探すのに必死だったりメモを取ることで忙しかったりと、学生の立ち振る舞いなんか見てる暇ありません。

面接官もただのサラリーマンです。人事部所属の面接官を除いては、手持ちの仕事が忙しい中、追加業務として面接なんてやりたくねえなあ、めんどくせえなあ、面接終わったらすぐに別の会議だようざいなあ、はやく帰ってゲームしたいなあ、子供に本でも買って帰ろうかなあと思いながら人事から頼まれて渋々面接しているんです。

そんななので、新卒の面接官をするときは僕は学生の礼儀作法なんて全くみないです。

礼儀がなっていないからという理由で落とされた学生も見たことがありません。

なお面接官は、最終面接で権限を持っている面接官ではない階級が下の者は、自分が個人的に採用したいと思った学生よりも、自分の上司が採用したいと思うであろう学生に高評価を付ける傾向にあります。

だって自分はいいと思っても上司がいいと思わないような人を次の面接に進ませても、そんな学生を選んだ自分に対する上司の評価がネガティブになりますからね。そんなリスクは負えません。普通のサラリーマンはそうしてるんじゃないかなと思われます。