ブラックとかホワイトとか言っていると、ブラックホールとかホワイトホールが連想されますね。
三菱電機の社員の方がパワハラで自殺したとニュースが出ていました。大変痛ましいです。
WHOはゲーム依存性とかよくわからんことに予算使うならより深刻な経済大国日本のパワハラ撲滅運動に資源を注力してほしいところです。
あらゆる芸術形態で最上位に位置するゲームにネガティブなイメージを与えるなど、言語道断。
三菱電機は三菱グループの中では相対的に地位は下だと思いますが、霧ヶ峰のCMのイメージがとてもよく(憎いね、三菱)、学生の就職したいランキング34位と、世間的にはそこそこホワイトのイメージがあった企業だと思います。腐っても三菱ですしね。もう霧ヶ峰買ってあげないよ僕は。
三菱財閥の城下町である大手町の本社もとても立派なビルです。
三菱電機全体がパワハラが日常化しているパワハラ体質なのかどうなのかということで報道もなされていますが、現実的には日本でパワハラ体質でない企業のが圧倒的に少ないでしょう。
パワハラがない企業なんて存在するんだろうか。
人間が人間やめない限り、上下関係や権力関係ができるとパワハラなんて必然的に発生します。人間だもの。
僕は転職経験者ですが、転職理由は上司との相性の悪さです。
もともと人間としての相性が最悪だったうえに、パワハラくそ野郎でした。
会社が嫌で嫌で本当に嫌で、合法的に電車を止める方法や合法的に会社を爆破して灰燼に帰す方法を真面目に考えたこともあるくらいです。当時第三次世界大戦が始まり世界が混乱したら喜んでいたと思います。
それなりの期間我慢しましたが、うつろな死んだ目で過ごす日々に耐え切れず転職活動を始めました。
結果、超大企業所属の肩書と、順調に出世すれば30代後半で年収1200万を超える待遇(プラス100万超の家賃補助)と、海外赴任で年収2,500万以上になるチャンスと、多くの優秀な人と一緒に仕事をするチャンスなど、多くのものを失いました。
今は当時所属していた企業と比べるとはるかに時価総額の小さな企業におり、高収入の給与体系はないし、企業のジャンルが違うので一概には言えないのですが、「この人本当に優秀だなあ」と思える人は少ないし変な人ばっかりです(自分も含めて)。
間違いなく前の企業は総論的には日本企業の上位1パーセントに入るレベルのホワイト企業で、今の企業はブラック企業の部類に入ると思っています。
しかし、それはあくまで総論の話です。
総論も大事ですがより大事なのは各論です。
働いている人はわかると思いますが、仕事が楽しいかどうか、ストレスがないかどうかは直属の上司との人間関係によって99%決まります。
上司に確認をとったりccに入れるという行為が苦痛になるかそうでないかが健全なサラリーマンになれるかどうかの分水嶺となります。
プライベートだったら絶対に付き合いたくない種類の人間が、会社員になれば問答無用で自分の上司になって日々機嫌を伺いながら仕事をしなければならない状態となります。
自分の上司になる人コントロールできない、これがサラリーマンの、いや上下関係のある人間関係が発生する人間集合体の最大のリスクです。仕事内容なんて本当に関係ないです。人間関係がすべてです。
もっとやりがいのある仕事したいとか、より高見の仕事がしたいといった上昇志向を持てる環境の人は恵まれた人です。
上司との人間関係悪いと合法的に殺し屋を雇うにはどうすればよいのかと考えるのに忙しくてそんなこと一切考える余裕なんてないですから。
プロ野球選手のFA宣言とかトレード志願とかも結局監督とかコーチとの人間関係の相性の問題が大きいですよね。
監督との相性が悪くパフォーマンスを発揮できず、他球団に移ってストレスがなくなると一気に高パフォーマンスを残す選手はいっぱいいますし(巨人から日本ハムに移った大田とかね、活躍できて本当によかったよ。巨人はもったいなかったね)、球団の上層部との折り合いが悪くて他球団に移る人もいます。
若いころは、人気球団に所属している選手や、高給をもらっている選手がいわゆる「格下」の球団に移籍する決断をするのを愚かなことだと思っていましたが、今ではこの手のニュースを見ると、結局上層部との人間関係が嫌になったんだろうなと考え腑に落ちている自分がいます。
自分自身が職場の人間関係に苦しみ、周りからはみんな反対されながら「格下の企業」に転職して以前の職場よりもストレスなく仕事のパフォーマンスを発揮できるようになった人間なので。
転職した当時は、日曜昼過ぎから鬱にならず、いっそのこと消してくれと思いながら通勤電車に乗る必要のない環境はなんて幸せなんだと噛みしめていました。
仕事だからもちろん嫌なことはあるけどね。
仕事は上司との人間関係ですべて決まる。
この真理がわかってからは、僕が転職先の企業を決める1番のファクターは、入社したら上司になるであろう面接官との自分の相性です。
いくつかの企業で転職面接をしましたが、今の企業に決めた理由は面接官が1番優しそうで自分との相性がよさそうだからというのが1番大きいです。
仕事内容とかは二の次三の次。んなもんどうでもよい。
東大法学部卒のかっこ意識高い系えりーとさらりーまんの企業選択の基準などこんなものです。
戻りますが、全体としてみればブラック企業でも自分が所属している部署や上司との相性がよければ、素晴らしいホワイト企業になります。
逆に、どんなにホワイト企業的な制度が整っていても、相性の悪い部署や上司の下についた瞬間に、その企業はブラック企業に変わり果てます。
総論ホワイト・各論ブラックで各論のが強いからただのブラック企業というわけです。
信頼している上司の元では、たとえ毎日終電帰りだったとしても苦痛じゃありません。
むしろ仕事しているのが充実していて楽しくて仕方なくなります。
好きな上司の下での連日の終電帰り(タクシー帰り)までの仕事よりも、苦痛な上司の下での定時退社の仕事のがよっぽど疲れますし心身ともに再起不能なほどに消耗します。
ブラック企業撲滅のためには、「相性の悪い上司からスムーズに逃げ出すことができる制度」が1番有効です。
結婚と同じで、どうしてもその企業との相性というのはあります。相性悪くてもそれは自分のせいではありません。毎日の通勤が辛い人はさっさと転職活動してみると世界が変わるかもしれません。
3年は同じ企業に勤めないといけないとか、転職した今となってはそんな言葉全く信じるに値しません。